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<<   作成日時 : 2005/02/13 20:12   >>

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26版 2008/12/14   初版 2005/2/13

バロックやクラシカル木管に関する、参考文献です。関連するものは、なんでも紹介していきます。

【木管全般】

・Baines, Anthony. C., "Woodwind Instruments and their History,"London, Faber, 1975
 わたしがバイブルと信じている、アンソニー・ベインズの「木管楽器とその歴史」です。和訳も出ています。

・Jonathan Wainwrite and Peter Holman,"From Renaissance to Baroque - Change in Instruments and Instrumental Music in the Seventeenth Centry,"2005 Emgland, Ashgate Publishing Ltd., ISBN 10: 0 7546 04039, ISBN 13: 978 0 7546 0403 7
 17世紀の楽器と器楽音楽の変遷について、英国古楽協会会議およびヨーク古楽祭の資料を編纂したもの。 ルネッサンスからバロックに至る種々の楽器の移り変わりについての深い研究結果が紹介されている。

・Jacques-Martin Hotteterre, "PRICIPLES OF THE FLUTE, RECORDER AND OBOE," translated, with Introduction and Notes, by Paul Marshall Douglas, Dover edition 1968, New York, Dover Publications, Inc., ISBN 0-486-24606-X
  オトテールによる、フルート・トラベルソの構え方から、運指、各音の特徴、タンギングなどを記した書物。リコーダーとオーボエ部分は記述はやや少ない。


【楽典】

・ゴットホルト・フロッチャー著、山田 貢訳、「バロック音楽の演奏習慣 -バロック音楽の楽典−」、シンフォニア、1972
楽典でありながら、バロック時代の演奏習慣に基づき解説している。


【音響理論・音程・音律】

・アレクサンダー・ウッド、J.M.バウシャー改定、石井信生訳、「音楽の物理学 音楽を愛する人たちのための入門書」、音楽の友社、1976、ISBN4-276-12370-4
楽器の発音原理や特性について、物理理論からアプローチしている。音の大きさ、ピッチ、音色などの特性のほかに、音律・平均律など通常楽典に取上げられる内容を物理学として紹介。

・Bruce Haynes, "A History of Performing Pitch - The Story of "A"," Scarecrow Press, Inc., Maryland 2002, ISBN 0-8108-4185-1
国、地域、時代のより異なった、オルガンはじめ各種楽器の使用ピッチ(音程)につき、きわめて詳細な調査追跡により纏め上げたもの。どの曲は、どのピッチが使用されかにもおよぶ。

・橋本 尚、「楽器の科学 角笛からシンセサイザーまで」、講談社 ブルーバックス B-358、 1979、 ISBN4-06-117958-6
 楽器の不思議、バイオリンはどこから音が出るか、楽器はなぜ鳴るかなど。また材質が音色に与える影響、音響インピーダンスなど理論をわかりやすく解説。


【オーボエ/ファゴット】

・Rob van Achat, Jan Bouterse, and Piet Dhont, "Dutch Double Reed Instruments of the 17th and 18th Centuries," Collection Haags Gemeentemuseum, Laaber-Verlag, 1997 ISBN 3-89007-321-2
 オランダ語と英語で書かれた、17-18世紀オランダのダブルリード楽器を紹介するA3サイズの豪華本。ハーグ楽器博物館所蔵の36本のオーボエ、ファゴット、ラケットほかにつき、 原寸写真と図面と寸法データおよび各音の測定データ付き。ハッカ、リヒター、ステンベルゲン、タートン、ウィーネ(ワイン)などの研究に欠かせない。

・Bruce Haynes,"THE ELOQUENT OBOE - A HISTORY OH THE HAUTBOY FROM 1640 TO 1760-," Oxford University Press Inc., New York, 2001, ISBN 0-19-816646-X
タイトル「精説オーボエ」のように、時代、地域におけるオーボエに関係する詳細なデータと解説。付録にも、メーカーごとの使用ピッチまで調べ上げている。オーボエ研究のバイブル。

・Arnord Mayers, "HISTORICAL MUSICAL INSTRUMENTS IN THE EDINBURGH UNIVERSITY COLLECTION," Vol.2 Part E Fascicle i: OBOES, Edinburgh, 1st Ed. June 1994, ISBN 0 907635 25 3
エディンバラ大学楽器博物館のカタログ集。オーボエ編。写真はないが各楽器の基礎データを集録。

・Gunther Joppig, "Oboe & Fagott," Unsere Musikinstrumente 9, 1981, Hallwag AG Bern, ISBN 3 444 10264X
オーボエ族の楽器の歴史から現代の奏者まで紹介した書。表紙には、1830頃のバリトン・オーボエや、ファゴットに金管のマウスピースのつくもののフォトがあり、興味をひく。ドイツ語。

・Giuseppe Nalin, "TECHNIQUES AND PRACTICAL ADVICE FOR PREPARING AN OBOE REED," translated by Gladys Tezzele, Sandro Bonazza Publisher
 オーボエのリード製作に関する道具から始まり、吹き方まで豊富な写真で解説している。

・Marion Whittow, "The Oboe A Reed Blown in the wind," Puffit Publications, 1991, London, ISBN 0 95 18072 0 X
 リードつくり含め、オーボエ演奏に関する内容ながら、オーボエ製作、オーボエ種類などに及ぶほか、著者自身の漫画的イラストによるジョークがとても面白い一冊。


【クラリネット】

・Brymer, Jack, "Clarinet," (Yehudi Menuhin music guides; no.1), Kahn & Averill, London, ISBN 1-871082-12-9
クラリネットの歴史、構造から演奏法、レパートリーまでひととり載っています。


【リコーダー】

・安達弘潮、「リコーダー復興史の秘密 −ドイツ式リコーダー誕生の裏舞台−」、音楽の友社、 1996、 ISBN4-276-12461-1
バロック・ルネッサンス時代の楽器リコーダーの復興に貢献した人々、カール・ドルメッチ、ペーター・ハルラン、イーブ・オー・ケリー、ヘルマン・メック博士等を紹介し、なぜドイツ式リコーダーが誕生したのか、教育現場からの見方、指導法につき真摯に説いている。


【フルート】

・Bate, Philip, "The Flute," (London: Ernest Benn, 1969, New York: W. W. Norton, 1969, 2nd impression, 1975)
 ベイトコレクションへ寄贈したフィリップ・ベイト氏です。トラベルソ研究のバイブル。

・Quantz, Johann Joachim, "Versuch einer Anweisung die Floete traversiere zu spielen" (Berlin: Johann Friedrich Voss, 1752); English trans. as "On Playing the Flute," ed. and trans.
 トラベルソの原点というべき、プロイセンのフリートリッヒ大王に仕えた、クヴァンツの1752年の著。古ドイツ語から英訳されたもの。 演奏法ばかりかトラベルソ自体の本質や楽器設計の情報も含み、バロック音楽の演奏家と楽器製作家のいずれにもバイブルとなる。

・John Solum and Anne Smith, "The Early Flute," Clarendon Press, Oxford, 1992
 ルネッサンス、バロック、そしてクラシカルフルートのことが一通り分かる書。当時の楽器製作家も載っている。

・Tula Giannini,"Great Flute Makers of France - Tha Lot & Godfroy Families 1650-1900 -,"Published by Tony Bingham, London, 1993 ISBN 0-946113-X
トーマ・ロットからルイ・ロットに至る、フランスの偉大なフルートメーカの家系と楽器を紹介。ロット研究に欠かせない。

・Johann George Tromlitz, "The Keyed Flute," translated and edited with an introducion by Ardal Powel, Clarendon Press, Oxford, 1996
 1800年、ドイツのトゥロムリッツの著した「多鍵フルート」を、米国在住のトラベルソ製作家のパウウェル氏が訳と解説をしたものです。クラシカルフルートは、2鍵から多鍵となりました。パウエル氏の解説では内径データのグラフ化やアンダーカット型取りも示しています。

・Frances Palmer, "Flutes as Works of Art," pp.22-26, pan The Jurnal of the British Flute Society, Vol.14 No.3, Sep. 1996
 装飾も施された芸術品としてのトラベルソを紹介している。トーマ・ロットの美しい木目のトラベルソや、トーマス・ステンズビー・ジュニアの総象牙(アイボリー)製のトラベルソもカラー写真付きで。

・Jeremy Montagu, "The Flute," Shire Album 252, ISBN 0 7478 0085 5, 1990
 オックスフォード大学ベイト・コレクション所蔵の楽器を参照して、フルートの歴史を写真付きで紹介。32ページの小冊子ながら一通りのことが分かる。

・Toff, Nancy,"The development of the modern flute",
みつともとしろう 訳 「現代フルートのあゆみ フルートは いま」,音楽の友社,1985 ISBN4-276-12466-2
ベーム以前のフルート、ベーム式フルートおよび20世紀における改良が時系列に説明される。米国国会図書館へ寄贈されたデイトン・ミラー博士の楽器の資料が中心であり研究に値する。

・前田りり子、「フルートの肖像 その歴史的変遷」、東京書籍、2006、ISBN4-487-80138-9
 古代からベームフルートまで、歴史をつづりながら、フルートを紹介。各時代の特色などが分かる。

・Michael Seyfrit, "Musical Instruments in the Dayton C. Miller Flute Collection at the Library of Congress A CATALOG Volume I," Library of Congress, Washinton, 1982
 米国国会図書館の豊富なフルート類のカタログ。全トラベルソの製作家、場所、年代、寸法、刻印、特徴部分写真付き。トラベルソ研究に適。

・Arnord Mayers,"HISTORICAL MUSICAL INSTRUMENTS IN THE EDINBURGH UNIVERSITY COLLECTION," Vol.2 Part D Fascicle ii: TRANSVERSE FLUTES, Edinburgh, 1st Ed. August 1992, ISBN 0 907635 18 0
エディンバラ大学楽器博物館のカタログ集。フルート編。写真はないが各楽器の基礎データを集録。

・Theobald Boehm, "THE FLUTE AND FLUTE PLAYING in Acousrical, Technical, and Artistic Aspects," Translated by Daton C. Miller, Dover Publications, New York, 1964, ISBN 0-486-21259-9, Library of Congress Catalog Card Number 64-15498
1871年、モダンのベーム式フルートの原型を開発したベームが著した「フルートとフルート演奏」を米国国会図書館のデイトン・ミラーが訳したもの。メカニカル・フルートとしてだけでなく、正しい音程を得るフルートを根底から見直し、音穴位置を決めるスキーマはじめ楽器の寸法の決め方など、フルート製作理論のバイブルである。

・Catherine Folkers, "Plying In Tune on a Barouque Flute," Vo.10 No.1, Histrical Flute Newsletter TRAVERSO, January 1998
トラベルソの演奏上の音律・調律を扱い、平均率に馴染んだ聴覚に対して、完全な音階がどのようなものか、ミーントーンとは何かを示している。平均率でない調律としてのヴェルクマイスターとかヤングも紹介し、トラベルソ演奏において可能な限り正しい音程をとるには、聴覚を訓練すべききことを推奨している。


【教則本】

・Peter H. Bloom, "A PRACTICAL AND TUNEFUL METHOD FOR THE BAROQUE FLUTE", Second Edition, 1995, Somerville MA
バロック・フルート(トラベルソ)の構え方、吹き方などを段階を追って説明する分かりやすい教則本。

・Fintan Valley,"TIMBER -The Flute Tutor-,"Long Note Publications, Clare, Ireland, 2nd Edition, 1987, ISBN 0 9511569 1 8
アイリッシュフルートのシンプルシステムの教則本。 若干の他のフルートの歴史にも言及。


【木管のつくり方】

・Trevor Robinson, "The Amateur Wind Iinstrument Maker," Revised Edition, The University of Massachussets Press, Ffirst published by John Murray Publications Ltd, London, 1981, ISBN 0-7195-3847-5
 「アマチュア木管楽器製作家」。ルネッサンス、バロックから初期クラシカルに至る木管の一通りの製作法が写真付きで紹介されている木管製作のバイブル。これに代わる図書を見たことがない。

・Keith Rowley, "WOODTURNING A Foundation Course," First published by Guild of Master Craftsman Publications Ltd, East Sussex, 1990, ISBN 0 946819 20 3
 「木工旋盤基礎コース」。木工旋盤、木材、コンパスやノギス類、ドリルやチャック、のみととぎ方、旋盤による削り方をとても詳しく分かりやすく解説。 手元に置きたい1冊。

・Hugh O'Neill, "Woodturning A MANUAL OF TECHNIQUES," The Crowood Press, Marlborough, Wiltshire, 1989, ISBN 1 85223 723 6
「木工旋盤の技法マニュアル」。木材に関するデータも付録にあり。ノミの扱い、木の性質も含め木工旋盤による木の切削手法を解説している。

・久島締造、「ミニ旋盤を使いこなす本」、誠文堂新光社、1990、ISBN4-416-39031-9
アマからプロまで役立つ、ミニ旋盤での切削ほかの知恵がいっぱい。時間が掛かっても、きっちりと作業工程を工夫すれば、大型機械に負けることなく楽しめるという筆者の思いが全ページにわたり現れている。金工旋盤といえど、木工旋盤にも当てはまる内容が多い。


【木に関する資料】

・早川謙之輔、「木に学ぶ」、新潮新書106、新潮社 2005、 ISBN4-10-610106-8
木ってなんだろう。どれほど大切な資源で、どれほど不思議で、素晴しいものかを知ることができ、木管製作家はもちろん、木管の愛好家も、木の原点に立ち戻ってみようとする方に適。

・佐伯 浩、「この木なんの木」、海青社 1993、 ISBN4-906165-51-6
某メーカーのTVコマーシャルの木、モンキーポッドの樹を表紙に、ウッドウオッチングを勧める書ですが、木の種類・分類や見分け方があり、木材に関する基礎知識を得るのに適。


【歴史その他】

・坪内栄夫、「シルクロードと世界の楽器 音楽文化の東西交流」、現代書館、2007、ISBN978-4-7684-6953-8
東西に伸びるシルクロードにより、楽器の発祥地から西洋や東洋に伝わり、それぞれ発展した様子を体系化している。結果として、西洋楽器とか東洋楽器とか区別する表現も不要ではとしている。オーボエやフルートの原点を知る上で適。


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