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zoom RSS 玉磨かずんば光なし、木管磨けば光あり

<<   作成日時 : 2005/03/19 00:59   >>

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楽器のつくり方 (8) 2005/3/19

磨くって、いったいどう言うことでしょう。

磨けば光るものあれば、そうでないものもありますね。

表面がでこぼこでは、当たった光が乱反射します。これが、平らであれば、光が同一方向に反射されて、眼に入り、光って見えるのですよね。

フォトは、見事に光っているでしょう?

タネを明かすと、ペンシルライトを管の向こう側に入れています。

木管の内管は、ガイド穴をあけてスタートし、目的の形に削り、最後は磨きで終わります。 

ところで、大工さんは、とても道具を大切にします。 ノミやかんなを他人には貸しません。 自分の使いやすい刃の調子を維持するためで、よく切れるかんなで仕上げると表面がつるつるになります。 削られるものが、しっかりと固定されることが条件で、いわゆる「逆目」では、うまく行かず、順目で削りますよね。

木管を削るときも同じで、とてもよく切れる研いだ刃物で仕上げることが重要。

刃物の研ぎの仕上げが不十分の場合は、表面が粗くなります。そこで、仕上げに、サンドペーパーやスチールウールで磨くことが必要となります。でこぼこのないようにするのが磨くということですから、それよりも細かい番手のサンドペーパーが必要です。

通常の工作で使うのは、60、80、150、200番などですね。 もっと細かい目が必要で、400〜2000番です。さらに仕上げとして「磨き」たければ、3200〜12000番。 目の粗いものから始め、順に細かいものを使うしかありません。

できることなら、12000番以上に相当する、よく研いだ刃物で削り・仕上げたいもの。そうすれば、一回で済むこととなります。

木管の外側は、削るのも、磨くのも比較的簡単。でも、内側は、チト大変です。 管は、奥に深いので、力加減がうまく行かないのです。よく切れる刃物があっても、手元はいいとしても、遠くのものはだんだん難しくなります。 物干し竿の先につけたナイフで何かが切れますか? これは、「押さえ」が効かず、またコントロールがうまくできないからです。

「押さえ」がしっかりでき、刃物がよく切れる(すなわちミクロに見れば刃先にでこぼこがなく、力を支える硬さと形状があること)場合は、ツルツルに仕上げられるハズ。

このためには、目的の内径の形状に合ったよく切れるリーマーがあれば一番。 管の内側の奥のほうでも、削られるその部分で、木と刃物が固定され、しっかり「押さえ」られるからです。

大工さんの かんな に相当する、リーマーが必要で、いかにそれを入手するか、が課題となります。


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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
ボアも磨くとは知りませんでした!
磨くと磨かないとでどんな点で違いが現れるのでしょうか?
オーボエ好き
2005/03/19 18:26
ボアは、18世紀は、スプーン型のリーマーで削ったようです。リーマーだけで、結構きれいにゆくみたいです。ボアが、仕上げ程度により音質がどう変わるかわたしも研究が必要です。文献によると、きれいな仕上げはよい音質とあります。ところが、トラベルソでは、ヘッドジョイントとミドルジョイントとの段差の方がもっと音質に悪い影響を与えるのではと思う一方で、その段差のおかげで、あの特異な音色となると言われています。ならば、ひとつひとつ分解し、それぞれ影響度を研究するしかないか。
woodwind 図書館長
2005/03/19 19:53
BressanやStainsbyのトラベルソでヘッドとミドルの接続方法が逆になっているのがあるそうですが、その場合は段差はミドルとテールのような関係になってるかもしれません。そうだとしたら得意な音色と段差の関係は怪しくなるのではないでしょうか?
オーボエ好き
2005/03/20 18:42
面白いですねー。この議論。この目の付けどころ。
確かにStanesbyのアイボリートラベルソなど逆ですよね。早速、手持ちのStanesby Jrのフルート・ダモーレ(接続法が逆のもの)の図面を見ましたら、ヘッドの内径、23.6mmでミドルは22.2mmでした。やっぱり、ヘッドの方が大きく、通常の接続法の場合の段差の状況と変わらず・・・ふーむ。
woodwind 図書館長
2005/03/20 23:23
能管は歌口から最初の指穴までの間に喉と呼ばれる箇所があり、
そこは、一端頭部を切り落として内径が狭くなるように詰め物をしてまたつなぐ
という風に製作されるそうです。
これって話題の段差の効果と似ているのではないでしょうか?
和楽器の製作者によるとこの喉の存在よって、竜笛から能管と呼び方が変わるといっても過言ではないそうです。
そして喉の役目とは、音程を不安定にすることだそうです!
トラベルソがモダンよりも広く簡単に音程を変化させられる理由、これかもしれませんね。
オーボエ好き
2005/03/23 15:06
能管の喉の役目の不安定音程の件、なんどか文献で読んだことがあります。ただ、実際に体感していませんので、理論の正当性その他が議論できないでいます。喉のために吹奏感として抵抗を感じながらブワーと吹くモードとなると想像します。トラベルソで、逆に、テーパーを緩めると抵抗感がなく、その代わりよく響くと感じています。響くのか響かせるのかの違いでしょうか。ところでモダンフルートは、簡単に音程を変化させられないのですか?トラベルソでは、とくにB’,C’,C#’あたりで相当変えられますよね。
woodwind 図書館長
2005/03/24 00:06
私の経験ではトラベルソほどではないですね。
B'C'C#' はモダンも変えやすいのですが、
トラベルソの場合LowDも下げてC#辺りにすることができますが、
モダンではLowCを下げてHにはできませんでした;
オーボエ好き
2005/03/24 17:05

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