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help リーダーに追加 RSS 木管のピッチはどうやれば変わるのでしょう

<<   作成日時 : 2005/04/15 00:37   >>

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管の長さを変えるのが一番手っ取り早いのです。

ここで、ピッチとは、基準の音の高さと定義しましょう。

基準に「ラ」の音を用います。国により表記法が異なりますがa'の音で、

a'=415Hz とか a1=415Hz 表記されるものです。 

わたし、バロック木管図書館では、とくに混乱はないと考え、便宜上 A=415Hz と表記しています。

ピッチは、国・地域により、また時代によりさまざまです。

1939年にロンドン会議にて、国際標準としての現代(モダン)ピッチ a'=440Hz が決められました。 ところが、その後も、各オーケストラにより使用ピッチがことなり、a'=442Hz とかで、a'=444Hz のオーボエ・メーカーもあるぐらいです。

ちょっと、ピッチの数々を覗いてみましょう:

@新フィルハーモニックピッチ: 英国での1939年以前の標準 a'=439Hz

A大陸(フレンチ)ピッチ: 1939年以前の大陸 (欧州のこと。英国は島国で欧州とみなしていない)での標準 a'=435Hz

B高ピッチ: 旧フィルハーモニックピッチ(または単にフィルハーモニックピッチ) 英国ビクトリア時代のもの a'=452Hz

C古ピッチ: 18世紀のピッチ a'=415Hz 現代の楽器製作家が、バロックピッチと称して実質上統一傾向にある(古楽演奏の復興に努力した方々が推奨)

以上のピッチは、現代(モダン)ピッチ基準の議論におけるもので、「高い」とか「古い」とかです。

ところが、実際の18世紀のバロック時代〜クラシカル時代のピッチは、もっと地域差が激しく、a'=390Hz あたりから a'=466Hz あたりまでありました。

教会に据え付けられた、パイプオルガンのピッチが教会により違うのですから、弦楽器はもちろん、木管楽器はそれに合わせるしかなかったでしょう。

そこで、他の地域に行くとき、ピッチが異なる何種類もの楽器を準備する必要があり、大変なので、木管では替え管を持ち歩きました。

よく知られているのは、トラベルソ(フルート)の場合です。 とくに4分割のものが考案されてからは、上管(アッパー・ミドル・ジョイント)の長さの異なるものが用意されました。

では、オーボエの場合はどうするか?

フォトは、イタリア・ミラノの楽器博物館で撮影したクラシカル・オーボエです。 替え上管が2本、合計3本が用意されたことが分かります。

どうして、トラベルソもオーボエも、下管でなく上管を替えるのでしょう。 

厳密には、下管や足管/ベルも替えれば理想。 でも、それでは何本も持ち歩くのと変わらない。

この理由の正解は、単なる「妥協」です。

楽器の長さを変えるとき、低い音を決める下管に比べて、高い音を決める上管の方が、ピッチに敏感だからです。 敏感な方を採用し、ドレミファソラシドをなるべく正しく出そうとしました。

このメカニズムは、弦楽器、中でも、フレットがあるギターを見れば理解できます。 さおのフレットの間隔が、胴寄りに近づくにつれ短くなりますね。すなわち、高音側は、長さに敏感なのです・・。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど〜!
バロックのピッチは幅広いですね。466hzまで存在したとはびっくりです!
このピッチに関してMozartのオーボエ協奏曲第2番はローピッチのオーボエでD majorで演奏され、他の楽器はハイピッチだったのでC majorで演奏し、ピッチをあわせたという説があります。
フィンガリングが似ているので、トラベルソでC majorの演奏にチャレンジしていますが、難しい!
D majorなら楽なのになぁ。
オーボエ好き
2005/04/15 18:39
わたしは、演奏するよりつくる側に回って楽しんでいますが。オーボエ好きさんは、演奏がお上手そうで良いですね。トラベルソは確かに、二長調とト長調が楽でいいですね。平均率の場合、半音のピッチの差は約6%ですから、丁度半音の差で 392-415-440-466Hz とならび、ベルサイユ、バロック、モダン、ハイピッチとして統一すると、移調すれば一応ピッチが他と合いますね。ただ片方の人にとって、途端に演奏が困難となりますよね。いずれにせよ、チャレンジ精神に敬服・・。
woodwind 図書館長
2005/04/16 13:07
スコアを確認してみたら、管楽器はホルンとオーボエだけでした。
ホルンは替え管を使えば良いわけですし、オーボエはソリストと同条件なわけですから、何度は対してあがらないと言えるのではないかと思いました。
練習を進めてくると、フロスフィンガリングのパコパコした音とその音色が現れるところが面白くなってきました。C majorはD majorよりも渋い味わいのあるものです。
オーボエ好き
2005/04/18 09:25
ハ長調は、CやFでクロスフィンガリングとなり、こもった感じがするからでしょうか、渋い味わいというのは・・。ところで、オーボエ好きさんは、練習ってどのくらいされるのですか?1日とか1習慣に何時間ぐらいかしらん。
woodwind 図書館長
2005/04/19 00:52
1日1-1.5時間くらいかな。時間の取れる日は。しない日もあります。もちろん!?
トラベルソのための奏法が確立し、体現するまでは、続けようと思っています。
メニューは基礎練習を必要に応じて(循環呼吸でアンブシュールをささっと作ってしまうのがほとんど、これさえ面倒でやらないときもあります)、後は曲をひたすらさらうという感じです。
渋い味わいはお察しの通りです。
中音Cもわざと-23----です。ちょっとましになってきました!
オーボエ好き
2005/04/20 13:03
循環呼吸というのを私は理解していません。オーボエ好きさんのHPに載っているものですか? 1日、1〜1.5時間っていいですね。私は、平均1日たったの3分・・あはは。中音Cの-23---の件、わたしは、もっぱら-2-456です。トリルもしやすいので。
woodwind 図書館長
2005/04/20 21:59
循環呼吸についてはその通り。あれのフルート版がアンブシュールのための基礎練習です。要するに頬に息をためておいて、それで音を出している間に鼻から息を吸う訳です。
フルートはアンブシュールがリードをくわえる等して安定していないため、技術レベルは高いですが、やれないことはありません。できるようになればアンブシュールのコントロール能力は飛躍的にまします。
オーボエ好き
2005/04/21 08:57
ほー、大変すばらしいものですねー。とても、真似ができるとは思えません、です。オーボエの場合のリードを加え、口蓋を大きく開く場合と、フルートの場合では、ずいぶんと事情が違うのでしょうね。また、いろいろ、教えてください。
woodwind 図書館長
2005/04/21 23:31

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