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help リーダーに追加 RSS おおきくて、やっぱり低い音が出ます

<<   作成日時 : 2005/05/07 16:19   >>

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楽器の書棚 (9) 2005/5/7

クラリネットの話の続きです。 普通の大きさのクラリネットと言えば、Bb、あるいはAクラリネットでしょうか。

前回、楽器の書棚(8)で紹介しました、高Fクラリネットと並べて比べてみましょう。 いずれも、わたしの復元作品です。

[フォト左] 高Fクラリネット @ A=415Hz 全長 445.9 mm
[フォト右] Bbクラリネット  @ A=440Hz 全長 670.7 mm

フォトをクリックし、さらに拡大し物指しを当ててご覧ください。 

ピッチを決める主要部分の長さを見ると、左に比べて右は、√2=1.41倍です。 したがって、1.41倍低く、周波数にして1/√2=0.707倍の高さの音が出ます。

通称F管の1.41倍の長さでは、B管となりますが、それは同一ピッチの管の場合です。 フォトは、実測で A=440Hz のBb管 でした。 これをA=415Hzに換算すると B管となり一致していることが分かります。

18世紀初、クラリネット誕生時キーは2つ。 漸次、多鍵(キー)へと発展し、後期バロックからクラシカルに至る音楽で多く使用されました。

フォト右は、6鍵のクラリネット。

でも、6つも鍵が見当たりませんね。 基本の3鍵のみ取付けたところ。 残りの3鍵取付けは、今後の楽しみにおいてあります・・・要は未完成。

クラリネットは、奇数倍の倍音しか含まず、オーバーブローイングで基音を飛ばすと、3倍音から始まります。

左手の指 0(Th)123 と、 右手指 4567 を全部閉じ、下から順に指をあけてゆくと、一部クロスフィンガリングですが、以下の最低音域が得られます。

  ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ * *  【シャリュモー音域】

スピーカー・キー Sp を押さえ高音域を出しやすくし、再び全部押さえると、**の音が飛ばされ、2倍のオクターブ(8度)でなく、3倍の1オクターブ半(12度)にて次の音域が得られます。

  ド レ ミ ファ# ソ ラ シ ド [ド#]  【クラリオン音域】

飛ばされた音**を、なんらかの方法でつなぐ(ブリッジ)必要がありますね。 

上方にさらに穴をあければ、管が短くでき高い音が得られます。 あいている左手の親指と人差し指でキーを組合わ開閉させて、ブリッジ音を作り出したところがクラリネットの発明の要点でしょう。

 (ソ#) ラ (シb) シ    【ブリッジ音域】

でも、作り出したブリッジ音は、貧弱な音です。 大きくない前後の穴によるほか、管の短い部分だけで決まり、管全体にわたりその長さを生かして響かせていないため、音色が異なるのだとわたしは考えています。 ブリッジ音域を過ぎ、ジャンプして得る高いクラリオン音域では、ふたたび管全体を使い高い音を響かせるのです。

それにしても、クラリネットは、・・ソ、ラ、シ、ド・・の音階の場面で、両手開放から、小ざかしい人差し指操作、そして全閉じ、と、なぜか忙しい運指です・・・これって慣れですかねえ。

【コピー】 フォト右

材質: 欧州黄楊 boxwood イミテーション象牙リング
    真鍮製のキーとパイプ No. 0009 A=440Hz

【オリジナル】

所蔵: オックスフォード大学 音楽学部 ベイトコレクション #4009
製作: ジョージ・ミラー George Miller ロンドン 1760ごろ
楽器: Bbクラリネット 黄楊 boxwood ステイン 象牙リング 真鍮製のキー
     全長 670.7mm リードにより A=430-440Hz に適応
     マウスピース・バレル分離型 足部・ベル一体型
     (マウスピース・バレル一体型の ペア楽器 #4008 も現存)







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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ブリッジの音色の現象はモダンフルートの中音C#のうつろな音色に似ているように思います。この音も管長が最も短いトーンホール、且つ小さい直径なのが原因だそうです。
ただこれはアンブシュールによって代え指を使わなくても修正が可能なのでまだ良いのですが、クラリネットの場合は難しいでしょうねぇ。
オーボエ好き
2005/05/10 11:15
コメント賛成です。管長が短く、特定周波数でなくスペクトルが広がりやすく、高調波の含まれかたも異なると思います。トラベルソのC#もそうですが、Cもしかり。とくに-23---で出すときC#にクロスでもってインピーダンスを増加させています。同じクロスでも-2-345の場合は、管長を目一杯使い、単一に近いスペクトルになり、安定感が増すと想像します。ところが極端な単一では、ピーという時報の正弦波となり「楽音」がら離れます。一方ホルンでは広がりが多いのですが、これは「楽音」として親しまれる。・・・面白いですね。
クラリネットもアンブシャーによる調整をクラリネット奏者はやっているのではないかなあと想像します。だって、どの音域でも「楽音」として響かせていますよね。わたしが学生のときは、うつろのままだったけど・・・。クラリネット奏者のかた、どなたか、もしこのブログを見られたらコメントございませんでしょうか?
woodwind 図書館長
2005/05/11 00:12

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