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zoom RSS 木管つくりは安全の確保から

<<   作成日時 : 2005/06/20 00:54   >>

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楽器のつくり方 (20) 2005/6/20

楽器つくりは、とても楽しいものです。 乾燥した木を丸材にし、穴を掘って内径をつくり、外側を削り、歌口や指穴をあけ、そして音つくりの調整をし、仕上げます。

この一連の加工で、旋盤などの機械類とリーマーなど工具類を使用し、扱いには慣れが必要ですが、それだけでは不十分。

必要なのは、安全の確保です。

慣れているから安全、とは限りません。 安全確保は、怪我をせず、健康を害さないために重要です。 安全意識を持ち、また予防保全のノウハウも重要と思います。

木管楽器つくりでの留意点は:

 @ 安全な作業環境: 明るい照明、適切な高さ、クリーンな部屋
 A 安全な作業工程: 順序を変えるだけで危険度が減少します
 B 安全な作業技術: 刃物の進む方向に手を置かないこと
 C 安全に作業できる体調: 疲れたときは、十分やすみましょう

今回は、@について見てゆきましょう。

使用機械類と冶・工具: 木工旋盤、ドリル/ボール盤、グラインダ、バイス/金床、バイト、木工・金工鋸(のこ)、リーマ、ドリル刃/ビット、木工・金工ヤスリ、小刀/カッターナイフ、ハサミなど。

A. 楽な姿勢: 旋盤/ボール盤/万力などの設置は、適切な高さと周囲の広さを。 無理な姿勢は、怪我のもと。

B. 適切な照明: 夕方は、見えにくい。 部屋を明るく。 緻密な加工では、陰にならないスポット照明。

C. 作業スタイル: 回転機械の前では、ネクタイ/マフラ類/長髪も?厳禁。 巻きついたら、1〜2秒でアウト。 作業用エプロンも有効(紐に注意)。 安全メガネ。 夏でも長袖。 工具類用手袋は皮製もある。 

D. クリーンな部屋: 旋盤とサンディング、穴あけとりーミング、指穴調整削りで、大は木のチップ、小は空中に漂う粉塵の除去・防御を。 木の種類により、眼や皮膚の炎症や呼吸器系障害をひき起こします。 見える塵(ちり)でなく、見えないほうが問題。

塵の大きさに応じて 「3段階」 対策を:

 ・ チップ 30〜0.3mm : チリトリで。 掃除機では、紙バッグがすぐに一杯になる。
 ・ ダスト 0.3〜0.03mm (〜30ミクロン) : 集塵機、掃除機。 ガーゼマスクではここまで。
 ・ 細かなダスト 0.03〜0.0003mm (〜0.3ミクロン) : マイクロ・フィルタ、防塵マスク

直接防御では防塵マスクが有効で、その捕集効率にて 80/95/99.9% の規格あり。 EUのEN149、米国のN95、日本のDS2など。 ガスマスク、化学物質、SARSコロナウイルス用もあるが、その目的から木工に適したものを選ぶ。

ほうきとチリトリはバカにできず便利。 次に掃除機。 旋盤でのサンディングでは吸取り口を近づける。 ただし、掃除機はフィルタが粗く、問題の細かなダストを後ろから排出して空中に舞い上がらせる。 漂う微細ダストは、いつまでも床に落ちない。 微細フィルタつきのダスト専用集塵機とか防塵マスクが有用。

フォトは、マイクロ・フィルタで、吸塵能力は1時間あたり400m

6畳の部屋では、1時間で18回程度循環するので、作業後は1時間くらい掛ける。 フィルタが黒ずんでいるのが見える。

フォトの防塵マスクの黒ずみも、替えの新品フィルタを参照するとよくわかる。

あっという間に、このくらい吸っていると思うとぞっとする。 顔にぴったりのものを選ぶが、呼吸により隙間が出る。 眼鏡を掛けると、冬場は曇るし、また息でマスクが湿るので、使い捨てマスクでも弁つきのものもある。 マスクをしても、黒檀加工では、ハナをかむと、真っ黒になる。

ベンチレータつきで頭からスッポリとかぶる透明アクリル製のものもある。 眼鏡使用者も便利。 ただ、この宇宙ヘルメット風では、他の事項への安全の気配りがおろそかになる気もします。 最後は自分にあったものを選ぶようにすべきでしょうか。

このブログをご覧になり、木管つくりをしてみたくなった方、どうか安全の確保をされますよう・・。


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