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<<   作成日時 : 2005/12/10 00:32   >>

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画像楽器のつくり方 (40) 2005/12/10

トラベルソであれオーボエであれ、バロック木管のつくり方の基本は同じ。

木の管(くだ)であることに変りはありません。

でも、発音原理も姿形も違うので、つくり方の要点が異なります。

オーボエつくりの要点をみてゆきましょう。

フォトは、1本のオーボエに必要な木材を、角材と、半ログ(丸太)との2通りから準備することを示しています。

いずれも、欧州黄楊 European boxwood で、かなり入手が難しくなってきている材です:

木組み(フォト左手前側)

ある程度乾燥した part seasoning 角材を入手したものの中から、必要なサイズを選び、かつ、色合いや木目や緻密さなどが、互いにマッチするように、「木組み」をします。

必要な材は、トラベルソと同じように1.5インチ(38mm)角。 問題は長さ。 トラベルソの場合は、足管4インチ(101mm)、下管6.5インチ(165mm)、頭部管9インチ(229mm)、上管9〜10インチ(229〜254mm)。

一方、オーボエは、モデル差はあるものの、上管・下管とも、これらよりも長く、10.5〜11インチ(267〜279mm)が必要。 そのため、木管用として売られている、12インチ(305mm)ものを購入することとなります。 手前の30cmの物指しと比べてください。

ところで、欧州黄楊は、真っ直ぐに伸びる木ではありません。 7〜9インチあたりは、木取りも容易。 でも、12インチは長い部類で、多量は取れず、この長さを扱う業者を探すのが大変。

さらにトラベルソと異なり、オーボエはベル材が必要。 モデルにより異なるものの、2.5インチ(64mm)角で、長さ5.5〜6.5インチ(140〜165mm)。 このサイズの入手は、さらに大変でしょう。

木取り(フォト右後ろ側)

ログ(丸太)や、半ログのグネグネした材から、良質の部分を探し、かつ目的サイズが取れる部分から切り出します。 「木取り」です。

フォトで、半ログを縦に切り、中の様子を見ています。 と言うのも、ログは必ずひび割れます。 ひびの深さも、削ってみて初めて分かる場合が多いのです。 黒い点とか、灰色の油分の多い部分とか、節(枝が伸びた跡)とか、巣(隙間の空洞)とかもあります。

これらのひびや欠陥をさけ、ベルのサイズがとれるか。 上管・下管用の必要な長さと径が確保できるか。 グネグネした立体から、測りだします。

上の半ログは、ひび割れがあります。 下の2つ割りも、少しひびあり、太さも、取れるか微妙。 幾何学的材とことなり、立体のグネグネ材は、木取りが可能か分かりにくい。

ところで、半ログから木取りを行う場合は、角材にする工程は不要。

オーボエ上管・下管は、径の太い部分(32〜35mm)も、細い部分(21〜25mm)もあります。 ベルも同様。 最大径(57〜62)が必要なのは、ほんの一部。 そこから外れると細い径(38mmあたり)が取れれば十分。

部分により径が異なる、「ひょうたん」のような丸材でOK。 一定の角材が必要でないことが分かります。

肝心のベルを、最も厚い部分から探します。 欧州黄楊は、心材 herat wood と、辺材 sap wood の区別が不明瞭で、表皮近くまで使います。

これら木組み・木取りの2通りのうち、「木取り」材から、オーボエをつくる場合の楽しみを見てゆきましょう。 

寸法ぎりぎりの欧州黄楊のオーボエつくりでは、節など欠陥が見つかり、思うサイズが取れないこともしばしば。 適宜、マッチする別の材から、再び木取りを行い続けることとなるでしょう。

寸法余裕のある角材からとは、ひとあじ違う冒険。

これが、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、テナー・オーボエつくりの楽しみなのです・・・・

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コメント(43件)

内 容 ニックネーム/日時
早くもオーボエ製作記事スタートですね。
僕はEuropean boxwoodは生材しか入手できないのでハードメイプルを探しているところです。連載記事に追いつくように材が見つかればいいのですが。
オーボエ好き
2005/12/10 08:56
●はい、早くもスタートしてしまいました。もう少し、先々の様子を見ながら、ひとつひとつの記事の完成度を高める方法もあります。
●ところが、とても、楽しみにされるとわかり、しからば、少し冒険をしています。
●ハードメープル材で、いいのではないでしょうか。実際のオーボエも、テナー・オーボエを製作してみて分かったのですが、黄楊では重く、メープルぐらいが適するとも考えられます。
●メープルの特性を知れば、ファゴット製作への応用が利きそうな気もしますがいかがでしょう。
●連載記事は、それ程早く進むのではないのですから、十分、追いつかれると思います。
woodwind 図書館長
2005/12/11 02:31
本日端材のハードメープルを旋盤で試してみました。ココボロより少々表面が荒いですが、ペーパーを使えばいけそう。導管が目立たないようで刃物だけでもまぁまぁ滑らかな仕上がりが得られますね。これはよさそう!
Tertonのオーボエの図面に材質が書いてあったのですが、グラナディラでした。バロックでもグラナディラでオーボエが作られていたのですね。驚き!
オーボエ好き
2005/12/11 23:14
●わたしの、最初の1本のトラベルソの前に、いくつかの木で、簡易旋盤により切削の練習を行ったことがあります。頭部管はエボニー、上管・下管にメープル、とゼブラウッドなどなど。その記念すべき、第0号は今でも持っていますが、メープルはステイン法が少し難しい気がしています。一様によく磨かないと、ムラが目立つ木です。でもメープルは、大きなものが入手可能ですから、オーボエつくりには便利ですね。
●Engelbert Tertonですが文献集にある、わたしの所蔵する図書に載っているものEa437-1933は、欧州黄楊製でした。Tertonもいいですが、わたしは、Jan Stenbergen Ea-3-x-1952も作ってみたい・・
woodwind 図書館長
2005/12/14 23:38
boxwoodでのオーボエ製作では硝酸ステイン法は企画に入っていますか?
方法がよくわからないもので、とりあえず硝酸だけ注文しておきました。
メープルでは難しいそうですが試してみようと思います。
文献集の図書はとても魅力的ですね。入手しようと考えています。
オーボエ好き
2005/12/23 19:41
●またまた、プレシャーがかかりそうな、連載記事へのご注文?相当の質問ですね。いまのところ、ステイン法は取り上げ予定はありません。メープルでは、その他のステイン法で結構いけるのでは。
●わたしのブログをご覧になる方のなかには、製作に関して大変興味を抱いている方も大変多くいらっしゃるようです。楽器つくり自体は、大変楽しいのですが、「安全」に留意しないと大変なことにもなりかねません。読者のみなさまの誰一人として、危険な目に合わないように願っています。硝酸自体、扱いが簡単ではないものと思います・・。
●文献集の図書は、高価ですが、オーボエ、ファゴットなど多数のデータと実寸フォトがありで、とても有用。ブラッセルのベルギー楽器博物館で見つけ、その場で購入したもので、わたしの宝のひとつです。
woodwind 図書館長
2005/12/23 23:58
ベルギー楽器博物館にはGrundmannのdrawingがあるそうですが、メールを幾度書いても返事が返ってきたことがなく、がっかりしています。
分研修の図書は別のルートで探した方が良さそうです。
オーボエ好き
2005/12/24 11:38
●文献集に載せたのは、オランダのハーグ楽器博物館の楽器集の図書。たまたま、ベルギー楽器博物館で見つけただけです。
●したがって、図書入手は、ベルギー博物館でなく、ハーグとか、一般に図書を扱う大手の本屋系列ではいかがでしょう。ISBN 3-89007-321-2
●一方、ベルギー博物館へのGrundmannの図面に関しては、たしかにそこへアクセスするしかないでしょうね。フランス語圏です。まさかフランス語で書かないと返事しないとも思えないし??ただ、図面を(権利問題で)開放しているかどうかは聞くしかないでしょうね。
woodwind 図書館長
2005/12/24 12:14
ハーグへ直接訪ねてみるのが良さそうですね。
大手ama○onでは新刊も古本も見当たりませんでした。マニア過ぎる!?からかな。
ベルギーの博物館のGrundmannをコピーしている製作家を見受けるので、一般開放しているのかと思い込んでいましたが、違うのかもしれませんね。
またメールを書いてみます。
オーボエ好き
2005/12/24 16:35
●わたしは、Grundmannについては詳しくはありませんが、Webで検索したらドイツ語ですが、以下を見つけました。コピー製作家のページ:
Oboe 430 Hz nach Jakob Friedrich Grundmann (1727-1800)
Musikinstrumentenmuseum Berlin
●ベルリン楽器博物館にあるようですね。ただしその図面があるかは調べていません。わたしは、ドイツでも、誰も行きそうもないベルリンに6回行ったことがあり、そのうち2回ほど博物館に立ち寄っています。図面のサービスがあると思うのですが、ドイツ語関連図書とか絵葉書くらいしか入手できず、担当者不在でした。
●こちらへもアクセスしてみる価値は、少しぐらいあるかも・・・
woodwind 図書館長
2005/12/25 01:20
ベルリンなら返事もらえてるのでいけるかも。昨日メールして待っている状態です。
上記のGrundmannの情報がまるまる載っている製作家のサイトを見つけました。
丸みを帯びたデザインのキーが美しい!操作性と耐久性が良さそうな感じでした。
Grundmannにもオプションでスラーキーをつけるとあり、実際にGrundmann
を演奏しているとスラーキーが欲しい思うことは多々あるので、この製作家は演奏の方もしっかりしているのではないかと思いました。
オーボエ好き
2005/12/27 14:25
●ベルリン楽器博物館で、うまく情報が取れるといいですね。うまくゆけば、また教えてください。
●わたしが見つけたWebサイトと同じかもしれませんね。オーボエ好きさんのGrundmannは、430Hzなのですか。どんな音色がするのですか?リグータと比較して見られて、いかがですか?重量も軽いのでしょうね。
woodwind 図書館長
2005/12/27 23:46
ベルリンは3点ほどGrundmannらしきオーボエがあるようですが図面は入手不可でした。ここの図面はJ.F.Beaudinのは図がついていますが、それ以外の方のオーボエのを入手したおり内径寸法と管厚、管長だけの情報だったことがあるので要注意です。
私のGrundmannは430と440の替え管です。家では430、オケでは440ですね。確かにモダンに比べるととても軽い!音の安定はモダンの方がずっと優れていますね。音色はモダンに近い音がします。指向性が弱いですがハーモニーは作りやすそう。欠点はLow Eでこれのディミニュエンドやp、ppは音がバタバタとはためいて使い物になりません。もう一つは1オクターブ目のF#、G、G#が発音しにくいことでオクターブキーが欲しくなりますね。あとはEbキーの位置、90度で取付けてあるようなので使いにくい。
モダンに比べてリードが長持ちするのがいいですね。
オーボエ好き
2005/12/29 12:09
●貴重な情報、ありがとうございます。図面で、確かに寸法のみで、概観図もなにないものもありますね。わたしも、バロック・クラリネットのひとつをある楽器博物館から購入したときがそうでした。
●クラシカル・オーボエ、軽くていいですね。でも、いろいろと気になるところがあるようで・・。90度とまでは行かないけれど、バロック/クラシカルオーボエのEbキーの取り付けは、なぜか操作しにくいですよね。第一オクターブのE音がバタバタするのは、リードチューブの差込の関係で、隙間ができるためではないでしょうか。音の安定とか、オクターブのなりやすさなど、追求すれば、結局。モダン・オーボエとなってしまうのでしょうね。
woodwind 図書館長
2005/12/29 17:28
E音はファゴットでも問題があるようです。リードチューブの差込については試しましたが、解決にはいたりませんでした。
この時代の設計上の問題なのかもしれません。にもかかわらずE-mollのconcertoがあるのは不思議!解決できる可能性があるのかも。
オーボエ好き
2005/12/30 14:16
●E音問題は、たしかHaynesの記事にもあった記憶があります。そのチューブ隙間の件。このほか、チューブ自体のテーパー度合いで解決する傾向があるようなことを聞いた記憶もあります。
●木管の最下部あたりの設計上、E音はもともと指穴が小さいですよね。トラベルソでは、もっとも小さな音だし、ひっくり返りもする。オーボエではびりびり。人の右手の指がもう少し大きければ、穴位置を下げれたかも。
●いろんな人が、共通問題を抱えているはずで、なにか分かりましたら、是非教えてくださいね。
woodwind 図書館長
2005/12/30 18:18
チューブのテーパーに関してはE.H.とモダンオーボエのチューブを組み合わせて使っているので、モダンオーボエのチューブをフレンチタイプやジャーマンタイプの数種類のものを使ってみましたが、変化は出るものの解決にはいたりませんでした。ちなみに試したチューブはPizoni Pizoni_DX Rigoutat Glotin ジークラー_D10,D12 Loree_dm。
チューブを組み合わせることが原因なら、今の方法では解決しないですね。
オーボエ好き
2005/12/31 14:27
●モダンのチューブは、ロレーもグロタンも管厚の違いがあるものの、テーパー度合いは、それほど変わらないのではないでしょうか。それよりも、もっとテーパー度合いを変え、自作によるチューブを試されるのはいかがでしょう。
●バロック用でもチューブは何種類かあり、EHのチューブと組み合わせるため、適切なところで切り落とすなどすれば、テーパー度合いが変えられる。・・いずれにしても、オーボエは、チューブやリードづくりでたいへんな時間がかかりますよね。
woodwind 図書館長
2006/01/01 16:21
数週間前ラジオでオーボエ奏者は新しい楽器に合うリードを作れるようになるのに2年かかるということが語られていました。
ほんと大変な時間がかかりますね。
私の場合モダンオーボエに合うリードを作れるようになるのに7年程かかりました。できるようになるにはオーボエ奏法を習得するほど時間がかかりました。
オーボエ好き
2006/01/15 22:55
●オーボエ好きさんでも、モダンで7年もかかったのですか。それならば、各国の楽器博物館の楽器複製における、リードチューブとリードの再現は、とても時間のかかる作業となりそうですね。
●単に、リードの長さや幅だけでなく、厚さも影響するし、モダンのように専用削り器などないわけですから大変ですね。
●現時点で、わたしのクラシカルオーボエ2本を別々な方に評価いただいているものの、ベテランであるその方たちでも、本来の形がどうであったか、したがって標準ピッチがいくらであったか、種々試みていただいています。わたしのリードによりA=415Hzと記事に掲載しましたが、その方たちによると、A=420〜430Hzあたりらしい。
●演奏家と製作家の違いがここにも現れ、製作家の立場では、どのリードに合わせ、復元楽器の各音のピッチ調整をすればよいかの基準がないのに困ります。
woodwind 図書館長
2006/01/15 23:27
ボアと指穴の大きさと位置、角度、ジョイントの長さからピッチを割り出すプログラムがネット上のどこかにあったように思います。それだと計算でピッチが求められますね。
残念ながら場所が思い出せず、すみません。
僕もモダンオーボエの場合は初心者からですから7年かかった訳です。今なら数ヶ月でいけるかな。ノウハウがなかったことと演奏の腕がなかったことが長時間を必要とした理由です。
オーボエ好き
2006/01/16 22:44
●ピッチ計算プログラムがあると便利そうですね。どこかのサイトで、インピーダンスまたはアドミッタンスの計算結果を見たことがあります。すべての指穴その他のアドミッタンスの総和を取ればよいのですが、ただアンダーカットの具合とかを数値に換算するのは難しいと思うのですがいかかでしょうか。
●今は、ノウハウをお持ちで良いですね。リードやチューブの関係など、今後の記事で関連するものを掲載したとき、是非、いろいろと教えてください。
woodwind 図書館長
2006/01/19 22:50
文献集にあるDutch Double Reed Instruments of the 17th and 18th Centuriesの購入について。
11/24? ハーグ楽器博物館へwebより問い合わせ。
11/25 ハーグ楽器博物館よりe-mailで返信あり、その後いろいろとやりとりをする。すぐ返信してくれるのでスムーズ。
12/7 e-mailで書籍を注文、同日請求書を送付する旨返信あり。船便を選択。
12/19 郵送されて来た請求書を受け取ったが、VATが含まれていたので、訂正を要求。同日返信あり。再度請求書を送付するとのこと。
12/28? 再度請求書を受け取り。
今年
1/5 地元の銀行から代金を送金。手数料その他で+\7,000。今回銀行口座への振り込みしか博物館より許されていないので、国際郵便為替は使用できなかった。
1/15 博物館より書籍が配送される。代金を受け取ったかどうか、配送の連絡、いつ頃着く予定かなどなんの連絡もなし。こちらから問い合わせて発送日がわかった。
3/8 受け取り。
オーボエ好き
2006/03/08 23:09
●オーボエ好きさん、こんにちは。なかなか、面白い情報をありがとうございます。入手おめでとうございます。実質、入手まで3ヶ月。船便ですから仕方がないですかね。でも、本バロック図書館を訪れてこられる読者の方にとっても、有用な経験談にちがいありません。
●この本、とても重いでしょう。重量だけでなく、内容の濃さです。見るだけでも楽しい。オランダのオーボエは、どことなく違うでしょう。ハッカの銀細工や、象牙の微細彫刻など装飾性に富んでいますね。
●わたしの製作(途中)のものは、Wijneのテナーオーボエです。ね!この形がすばらしい。ステンベルゲンも気に入っています。オランダのオーボエの内径を比較すると、ほとんど同じでした。
●オーボエ好きさんも、製作されましたら、また勘所など、いろいろ教えてください。
woodwind 図書館長
2006/03/11 10:46
とてもためになる本です!まだ全てに目を通した訳ではありませんが、表面のフィニッシュについても新たな情報が得られ、うれしく思っています。
実際Nitric acid stainのあとの表面処理がオイルフィニッシュだけでは心もとなかったので、とても助かりました。
woodwind様のお気に入りのステンベルゲン!データを見てTertonよりこちらの方がいいなぁと感じています。
装飾は素晴らしいですね。象牙と銀細工にはため息がでますね。このような装飾のないものが安物に見えてしまいます。
オーボエ好き
2006/03/11 23:17
今チューニングに入っていますが、問題はフィンガリングです。Stainsby Sr 3321ですが、Low E 123 45- esの様なのです。標準はes無しなのでどうしたものかと考えています。Low Bb 1-- 456も標準ではありません。標準の1-3 ---は音がでません。
Quantzのトラベルソの場合は彼の書いた書籍にfingerng chartがあったので味わわなかったことですが、今回はfingeringを探りながら調整していかねばならないようです。
オーボエ好き
2006/03/12 00:19
●実際、内容の濃い図書ですよね。図面ばかり扱う機関がありますが、そのダブルリードのデータ集の、たしか60%ぐらいは、この本に載っていると思います。実寸の写真とか、測定ピッチもあり、とても有用ですね。●チューニング中のものは、ステンズビーのオーボエなのですか?E音が、12345-Esとは?わたしは、図面を持ち合わせていませんので、的確なことはいえませんが、下管の内径削りに関係するかもしれません。
woodwind 図書館長
2006/03/18 20:26
Stanesby Sr 62と3321はほとんど同じボアでした。オランダのものに比較するとトーンホール径が小さめですね。
E音のフィンガリングは?です。F音に至っては123 4-6-Esでもなかなか発音できませんでした。123 4-6 Es Cの方が鳴りやすい。でも指使いとしては面倒。Stanesbyに関しては製作者によるテナーオーボエのFingaring chartが現存しているそうですから、それがあるととても参考になりますね。どこにあるんだろ?
その後、5,6のトーンホールの両サイドのアンダーカットを増量するといくらか発音しやすくなりましたが、納得いくレベルではありません。図面上は下管のテノン部分のボアが縮んでいるように見受けられ、やや広げてみましたが解決には至りませんでした。
オーボエ好き
2006/03/19 18:15
●ステンズビーの62とボアがほぼ同じだとのことですが、そもそも、62の上管の内径は、他のオーボエと違っている気がしませんか?
●製作していないので、低音側の難解に対して適切なコメントができません。それよち、通常言われている、リードチューブと井戸の相性の問題と言うことはないでしょうか。下管問題につき、下管ばかりを触るより、他の部分の問題だとすると遠回りをしていることになるかも。あくまで、憶測ですから、なんともいえませんが・・
woodwind 図書館長
2006/03/21 10:38
上管のボアの件、Jrとも違うようです。ただ62と3321はその辺りも含めてほとんど同じです。ですからテノン部分などボアの縮みと確定しにくい訳です。
リート周りも試してみましたが、これと言って成果無し。
いくらか前進しました。
まず、Low Bbは、トーンホールのサイドを削っていくと出るようになってきました。しかしLow Hが開放的な音色になり、1-- ---と1-3 ---では音質、音量の差が大きくなりました。
Low Fについても同様です。Fingeringは123 4-6 Es。しかしハッキリした音色ではありませんし、音量も乏しく発音も少し困難で音程は高め。
Low Eについてはundercutでは十分な効果を得られませんでした。
undercutの形状は末広がり型では効果が薄く、直線的な滑り台型が良いようです。
図面通りのトーンホールサイズではb系の調を演奏するには使えないなぁと言うのが今のところの印象です。だから現代のコピーは5,6の指穴を広げてあるのかも。
オーボエ好き
2006/03/23 18:31
●貴重な情報ありがとうございます。
●どうも、E、Eb、F系には色々問題が多そうですが、オーボエもトラベルソも、「端っこ」における指穴不足、などの共通問題かもしれませんね。
●種々試されたそうですが、ベルのレゾナンス穴の調整には、言及されておられませんが、これは役には立たなかったのですか?オーボエは原理上、下巻のテノンの内径と、ベルのソケットに続くボアのフレア部分の段差があり、仕方のないこと。
●実際、現代のコピーは5,6穴を広げているのですか。また、オーボエ好きさんの所有のクラシカルオーボエは、このあたり一切問題がないのでしょうか?
woodwind 図書館長
2006/03/25 09:40
★所有のクラシカルは厚く削ったリードが合います。また5,6とも内径に比較しても実測値も大きいですね。Eのディミヌエンドに問題はありますが、その他上記の様な問題はありません。
★レゾナンスホールは下記における前進により、影響無しと判断しています。
★海外のコピー製作家(有名人で驚いた!)からは、アンダーカットを正確に真似するのは困難なので、広げろ!とアドバイスを受けました。
★さらに前進しました。問題はリードが厚すぎ且つ開きが大き過ぎたということです。woodwind様のリードならよかったかも。クラシカルにあうレベルでは大問題!さらに削っていくと123 4-6でlow Fや123 45-でLow Eが出るようになってきました。他にEbの音程が上がり、Low CとHigh D c# cが下がった等全体のバランスが変わってきました。
☆新たな問題はMid Eの発音が困難。これはクラシカルとは逆の現象でクラシカルはMid Gの方が困難。リードの差し込みの深さに大きく影響を受けることが分かっていますが、それでもイマイチ。
オーボエ好き
2006/03/26 00:04
●ずいぶんと、前進があったようでいいですね。
●アンダーカットを真似するのが難しいために、広げろのコメントは、オーボエの当該の問題に関してだけかと思うのですがいかがでしょうか。
●リードの厚さの件了解しました。リードおよびチューブに関してはパラメータが多すぎて、モデルにより、効果が異なるような印象を受けましたが、汎用性のある結果なのか、どうかなども教えてくださいね。
woodwind 図書館長
2006/03/26 09:01
★リードについてはまたコメントしますね。なにせ経験しているモデルが少ないものですから汎用性についてはまだまだなんとも言えません。
★今回のリード製作経験で重要だと思ったのはリードの長さ(楽器のトップから出ている長さ)はCやDのオクターブでチェックして決め、ピッチを幅で調整するということです。長さでピッチを調整するのではないわけです。クラシカルではリードの幅を調整する必要がなかったためにわからなかったのです。
★現在8.6mmのtip幅で421hz。モーツァルトピッチ!
★アンダーカットのアドバイスですが、標準的という指使いを実現するために、指穴を広げようとしているのではないかと思います。そういえば自分で作ったFingering chartのURLを教えてくれました。
オーボエ好き
2006/03/26 23:21
●オーボエ好きさん、また種々の研究結果を教えてください。
●ところで、購入された、文献集にあるDutch Double Reed Instruments of the 17th and 18th Centuriesですが、わたしも、もう一度読んでみますと、英文の方ですがp.30からの音作り(Tone production)のパラグラフで、オランダのバロックオーボエの特徴が記述されていますよね。 
●speakの話と、Abrahamなどの製作家のものは、常にEbキーをあけねばならないとか、オーボエ好きさんの問題に関係するような記述がありますね。
●わたしも、オランダ・バロックオーボエを時間を見つけて、種々試みてみたくなってきました。Stenbergen、Terton、Richtersです。・・なんせ、気が多くて、未完成や研究中のものが多いのが事実ですが。
woodwind 図書館長
2006/03/28 21:37
★Dutch double ReedのAardenbergの辺りも読みました。そのような例もあるということが有名人の主張とは異なる方針へ向かう後押しになりました。
★speakの件から冊子中のオーボエの隣接する指穴径を調べてみるとStanesby Srは異なる方針を取っていたのではと思われます。それでも123 45-Esに関しては同じ例があるようです。
★この頃はHakaやF.Richtersがお気に入りです。銀細工はH.Richterがお気に入りです。恋いこがれていたTertonは別の博物館からも2枚程図面を取り寄せましたが、見事なボアの暴れっぷりで手が付けられません。
★StanesbySrにけりがついたら次は図面が手に入ればダモーレをそしてイギリスのクラシカルオーボエ、ジャーマンタイプのバロックオーボエを作ってみたいですね。やっぱりオーボエ好きだなぁ。
★そういえばwoodwind様の製作予定のダモーレは誰の作ですか?
オーボエ好き
2006/03/28 23:14
●オーボエ好きさん、やはりオーボエが好きとのこと。わたしは、木のぬくもりが好きです。したがって、バロック・ファゴットもつくりたい・・
●ダモーレを基本とした、オーボエつくりの連載記事ですが、文献集にある、「木管製作愛好家」の本にある各種木管は、著者のデザインのものも含まれていますよね。そういうアイデアだってあるかもしれないし、まあ、出来上がってからのお楽しみと言うことで。
woodwind 図書館長
2006/04/01 00:48
★ダモーレの完成楽しみにしています。
★オーボエはフルートに比べて、楽器ができてから音を出すまでが長いわけですが、それも楽しみなんですね。今日はHarry vas diasやBrouce haynes,Nora postのリードに関する記事を読み直していましたが、リード作りに直面している今だからか、得ることが以前よりもありました。
★ファゴットは旋盤以外で外形を作る作業や斜めの長いトーンホールを掘るのが難しそうです。それに場所もいっぱい取っちゃうし。ただ楽器店の方に聞いてみるとモダンではオーボエよりもファゴットの方がリード作りは簡単なんですって。
★ファゴットのリードに関してはそれを物理的に調査説明しているサイトがあるので参考になるかもしれませんね。オーボエにとってもとてもためになりそうです。
オーボエ好き
2006/04/02 00:37
●ダモーレの完成を楽しみにされると、励みになり、うれしいですね。ただ、成功・失敗の波の中で完成すると想像します。
●Haynesにしても、何度も読み直すと良いと思います。私が思うに、記事を書くためには、それなりの年月の研究や経験が必要と思います。したがって、先達の記事の1行を読み取るにもそれなりの時間がかかるかもしれません。一般に、読み手は、「自分の興味」というフィルタをかけてしまいますよね。
●ファゴットの斜めの穴を開ける手順を以前から、頭の中で考えています。多分うまく行くと思います。それより、楕円の断面法を種々検討するも、妙案ななし。両ストック間の軸をずらすとテーパーはできますが・・・。サンプルと同期して廻る並列旋盤で削るのは、単純すぎるか??
woodwind 図書館長
2006/04/02 23:23
★この頃オーボエに関するPDFをネットから取得して読んでいますが、その研究内容は深いですね。数年経ってから読み直してもなお得るところが多いのだろうと思います。読み手のフィルタに関してはもっともです。
★4爪チャックでセンターを手動で合わせるものならテールストックと同じ量をずらせば楕円が可能ではないでしょうか?
セットアップだけでとても大変そうですが。
オーボエ好き
2006/04/03 20:30
●両端で、同量だけずらせば、楕円となるのでしたっけ?いつも、図に書いて理解しようとするのですが、頭の中で、納得が出来ていません。
セットアップよりも、両端での同期が難しいか・・・。
●頭を冷やして、考え続けて見ます。何か参考になる図書またはWebか何かをご存知でしょうか?
woodwind 図書館長
2006/04/04 23:07
★倣い加工で楕円を削っているように思われる記事を見つけました。現在はCNC旋盤で加工しているのだそうです。
★先の私のコメントではきれいな楕円にはならないですね。すみません。金工旋盤の刃物台でquick change tool postと言うのがあるのですが、これを自作しているサイトでは、チャックの爪の一つにスペーサーを噛ませて削り、偏芯させていました。これを4爪で直線上の2カ所やれば楕円に近くなって、スクレーパーで仕上げればそれらしくなるかと考えたのですが。
http://homepage3.nifty.com/homeshop-tools/qctp/qctp.htm
オーボエ好き
2006/04/04 23:43
●「倣い加工」「楕円」をキーワードにしてWeb検索したら、楕円の定義?とも言うべき、3点(A,B,C)のX.Y軸座標での動きと分かりました。そのままでは応用できるか分かりませんが、参考にしてみます。
●うまく行きそうな方法が分かりましたら、引き続き教えてください。
woodwind 図書館長
2006/04/06 20:12

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