楽器のつくり方 (53) 2006/5/4オーボエ、オーボエ・ダモーレつくりの要点は、所要寸法のベル材と、双方向の同心の確保にありました。 そのダモーレ用のベルが完成しました(→こちら)。 次は、上管および下管つくりに挑戦してみましょう。 使用材ですが、この連載ではあえて難しいものにチャレンジしています。 市販の「角材からの木組み」によらず、「半丸太からの木取り」を採用。 スタート時点で選択した半丸太は、→こちらをご覧ください。 ベル用の半丸太に加え、上下管用に半丸太を2つ切りにしたものが見えます。 一般に(半)丸太は、中心に向かってひびが入りやすく、注意してチェックする必要があります。 ほんの少しに見えてもも、実際は中まで割れているものも多いのです。 (→こちらを参照) また、節やこぶ、あるいは油分の多い灰色部分があり、所要寸法に木取ることができるかやや不安でした。 欧州(本)黄楊は、まっすぐ伸びることなくグネグネとしたおり、所要寸法の丸材が確保できるかは、直感では分かりにくいものです。 フォトは、2種類の木取りから、丸材を得た例です。 ●フォト左手前の組 元の選定したものを丸材にしたもの。 長さ38cm。 結果は、みごとに失敗。 ねじれ、曲がり、表皮面のへこみにより、センターで挟む中心軸から、最小の半径となる 部分で、丸材の太さ(細さ)が決まります。 実測値は、最小径23〜24o。 最大径は37〜39o。 ひょうたん形の細い部分が、運よく、ダモーレ上下管の細い部分に対応すると使えますが、残念ながら、両方ともボツ。 部分部分の太さに応じた他の用途に用いるほかありません。 ●フォト左後ろの組 別の同様な半丸太から、再度、木取りを行いました。 長さは30cm。 今度は、所要の径が得られました。 下管用34〜39o。 上管用32〜38mm。 再度木取りを行った、こちらの本材を用いて、ダモーレの上下管つくりを続けてゆきます。 失敗例から学ぶこと: @欧州(本)黄楊の原木/丸太/半丸太から切り出す場合は、低い歩留まりを覚悟。 A長さは欲張らない。 必要最短。 半丸太からその部分を見極めて「木取る」。 B中心を含む材は、ひびが必ずあり。 よくチェック。 C節、こぶ、黒い斑点、油性の灰色部分などもチェック。 市販の角材が入手できれば、かなり歩留まりが良くなるでしょう。 短材は比較的とりやすく、つくる木管部分の長さに必要な短い角材を求めるのも手。 集めてから、色、木目、雰囲気の合うものを「木組み」します。 欧州(本)黄楊の入手は、やや困難となってきました・・・ 【関連記事】 青字クリックで記事へジャンプします。 ●正真正銘の木 ●バロック木管の木材は、どこで入手できますか ●オーボエつくりでも、木取り・木組みから始めます ●黄楊のオーボエのベル材の確保はいかに ●かろうじての確保:黄楊のオーボエのベル材 ●オーボエダモーレ・ベルが完成しました |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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黄楊から大きい材料を気取りするのは簡単にはいかないのですね。 |
オーボエ好き 2006/05/05 15:27 |
●オーボエ好きさん、こんにちは。やっと、上下管用もとれました。半丸太だと、わずか30cmの長さの黄楊を電動のこを使っても30分はゆうにかかりました。いかに製材された角材が便利か、と言うことです。 |
woodwind 図書館長 2006/05/05 18:58 |
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