バロック木管図書館 woodwind

アクセスカウンタ

zoom RSS オーボエダモーレ:上下管の穴あけは細いロングドリルで

<<   作成日時 : 2006/05/08 07:39   >>

トラックバック 0 / コメント 2

画像楽器のつくり方 (54) 2006/5/8

欧州黄楊の半丸太から、オーボエダモーレの上下管用の丸材が確保できました(前回の→こちらを参照)。

今回は、その材に貫通させる必要な穴あけの要点を見てゆきましょう。

ベルつくりでは、双方向での同心確保が重要でした。(→ここも参照)

理由は、材の南と北からの加工が必要なため。 同心の維持に留意し、それぞれ北側からと、南側からチャックで結わえました。

同様に、オーボエ/オーボエ・ダモーレでも上下管の加工は双方向の同心確保が必要で、その手順を見てみましょう。

【上管穴あけの要点】

・木管は、通常まずガイド穴あけを行います。 8o径のシェルオーガーを用いるのですが、上管の内径の最小は6oで、オーガーは使用できず。
・代わりに、細い6o径のロングドリルを使用。
・細くて、250o長もありますから先に行くにつれ曲がります。 275oの上管には長さも不足で、双方向からのあけが必要となります。 (かと言って、450o長ドリルでは、旋盤のセンタ間長が不足)
・双方向作業となり、南北でのチャック結わえと、同心の確保が必要。
・管の内径は、北側ではリードを差し込む「井戸」がテーパー状にあります。 そこを過ぎると、南側に向って広がるテーパーです。 北側固定で、南側から、8oと10oのドリルで階段状穴をあけます。

【下管穴あけの要点】

・ソケットが北側にあります。 南側をチャックで取付け、まず8o径のガイド穴をあけ、19oのソケットを彫ります。
・下管も、上管と同様に、内径は南に向って広がるテーパー。
・北側をチャック固定し、南側から、10o、12o、13oのドリルで階段状の穴をあけます。


フォトは、穴あけとソケットつくりを終えた上下管。 両方とも、南北両端で、25.4oΦのチャック結わえ部分のためのマージンを取っています。

・下管(左): 手前は南側。 19oΦのソケットが、25.4oΦのチャック結わえの中に見える。
・上管(右): 手前は北側。 6oΦの貫通穴が見える。

次の、ステップでは、外形削りに進みます・・


【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

黄楊の半丸太からの再木取り:オーボエダモーレの上下管
オーボエダモーレ:ベルつくりでは双方向の同心確保が要るのです
オーボエダモーレ・ベルのソケットつくり
ロングドリル:鋼鉄と言えど曲がります
木管の命、内径を「掘る」にはロングドリルが必要です
ガイド穴あけは管(くだ)のはじまり




テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この上管のした穴を開けるのがとても難しかったです。
オーボエの場合、内径が細く、長いのでよくよく注意して作業しないと大きく曲がりました。結局半分くらいの深さの下穴を開けて鉄鋼リーマーの先端に刃をつけ、リーミングとボーリングを同時に行ったのですが、焼き付けが起こってしまいました。
やはり下穴は必要だと思いました。
オーボエ好き
2006/05/08 18:51
●オーボエ好きさんも経験されているように、上管の穴あけは難しいですね。6oは、なんと細いことか。これが、クラシカルオーボエの場合は、4oであけているので、さらに大変。
●結局、階段状にあける内径の順序をよく考え、最初にロングドリルでなく、6oのショートドリルであけて、方向を定めます。次に、少し大径のドリルで、少し進み、6oのドリルが、キーキー言わないように、大径をうまく掘り、このとき6oの方向を取り除くことなく6oロングに変えてゆくと言った、何段階かの作業をするのが良いみたい。
●記事の、穴も、結局、双方向穴あけですので、少しのズレはありました。
●250oもの穴となると、遠すぎてコントロールがうまく効かず、ドリルであれ、鋼鉄リーマーであれ、結局は6oの細い穴あけをすることには変わりません。下穴なしでは、ぐいぐいと曲がりますね・・
●記事のフォトは、なんでもないようですが、苦労のあとです。
woodwind 図書館長
2006/05/08 19:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
オーボエダモーレ:上下管の穴あけは細いロングドリルで バロック木管図書館 woodwind/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる