楽器のつくり方 (54) 2006/5/8欧州黄楊の半丸太から、オーボエダモーレの上下管用の丸材が確保できました(前回の→こちらを参照)。 今回は、その材に貫通させる必要な穴あけの要点を見てゆきましょう。 ベルつくりでは、双方向での同心確保が重要でした。(→ここも参照) 理由は、材の南と北からの加工が必要なため。 同心の維持に留意し、それぞれ北側からと、南側からチャックで結わえました。 同様に、オーボエ/オーボエ・ダモーレでも上下管の加工は双方向の同心確保が必要で、その手順を見てみましょう。 【上管穴あけの要点】 ・木管は、通常まずガイド穴あけを行います。 8o径のシェルオーガーを用いるのですが、上管の内径の最小は6oで、オーガーは使用できず。 ・代わりに、細い6o径のロングドリルを使用。 ・細くて、250o長もありますから先に行くにつれ曲がります。 275oの上管には長さも不足で、双方向からのあけが必要となります。 (かと言って、450o長ドリルでは、旋盤のセンタ間長が不足) ・双方向作業となり、南北でのチャック結わえと、同心の確保が必要。 ・管の内径は、北側ではリードを差し込む「井戸」がテーパー状にあります。 そこを過ぎると、南側に向って広がるテーパーです。 北側固定で、南側から、8oと10oのドリルで階段状穴をあけます。 【下管穴あけの要点】 ・ソケットが北側にあります。 南側をチャックで取付け、まず8o径のガイド穴をあけ、19oのソケットを彫ります。 ・下管も、上管と同様に、内径は南に向って広がるテーパー。 ・北側をチャック固定し、南側から、10o、12o、13oのドリルで階段状の穴をあけます。 フォトは、穴あけとソケットつくりを終えた上下管。 両方とも、南北両端で、25.4oΦのチャック結わえ部分のためのマージンを取っています。 ・下管(左): 手前は南側。 19oΦのソケットが、25.4oΦのチャック結わえの中に見える。 ・上管(右): 手前は北側。 6oΦの貫通穴が見える。 次の、ステップでは、外形削りに進みます・・ 【関連記事】 青字クリックで記事へジャンプします。 ●黄楊の半丸太からの再木取り:オーボエダモーレの上下管 ●オーボエダモーレ:ベルつくりでは双方向の同心確保が要るのです ●オーボエダモーレ・ベルのソケットつくり ●ロングドリル:鋼鉄と言えど曲がります ●木管の命、内径を「掘る」にはロングドリルが必要です ●ガイド穴あけは管(くだ)のはじまり |
| << 前記事(2006/05/06) | トップへ | 後記事(2006/05/13)>> |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
この上管のした穴を開けるのがとても難しかったです。 |
オーボエ好き 2006/05/08 18:51 |
●オーボエ好きさんも経験されているように、上管の穴あけは難しいですね。6oは、なんと細いことか。これが、クラシカルオーボエの場合は、4oであけているので、さらに大変。 |
woodwind 図書館長 2006/05/08 19:17 |
| << 前記事(2006/05/06) | トップへ | 後記事(2006/05/13)>> |