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zoom RSS オーボエダモーレ:2種のキーを取付けます

<<   作成日時 : 2006/06/04 07:35   >>

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画像楽器のつくり方 (59) 2006/6/4

欧州黄楊の半丸太からつくってきましたオーボエダモーレも、音つくりの段階へと進みました。

前回までは、外形を削ったあとで、リーミングと指穴をあけました(→こちらを参照)。

音つくりのための次の工程は、キーつくりです。

バロック・オーボエ類のキーの数は、通常3つ。 1鍵トラベルソのEbキー相当のものが2つと、C/C#音を出すキーひとつです。

縦に構えるオーボエ。 右利きと左利き用に、Ebキーが左右にひとつずつ。 C/C#キーも、左右の手で操作できるよう、フィッシュ・テール(魚の尾ひれ状のキー)が両方に伸びています。

クラシカル以降、下管は右手操作が優勢となり、右のEbキーだけが残りました。 モダン楽器では、右手操作のデザインが生きています。

バロックのオリジナル楽器の複製では、製作者/メーカーにより異なり、使わない側の左Ebキーを省略することも多いです。

この連載のオーボエダモーレではEbキーはひとつ。 基となる複製(コピー)楽器にならいました。

EbキーとC/C#キーと合わせ、必要なキーは2種(2個)となります。

●キーメカニカル構造

オーボエ/ダモーレでは、Ebキーは常時「閉じ」の構造で、トラベルソと同様のつくり。

Ebキーにはバネがあり、キーを押さえるとパッド側が上って「開き」ます。 キーを離すと、バネの力で戻ってパッドを「閉じ」ます。

C/C#キーは、これに対して常時「開き」構造で、2つの個片からなります。

フィッシュテールの形のキーにはバネがあります。 キーを押さえると、キーパッド個片の連動接点側が浮き上がり、パッド側が下がってキーを閉じます。

キーを離すと、バネの力で連動接点側が下がり、パッド側が浮き上がってパッドを「開け」ます。


フォトは、キーつくりに必要な材料と工具および、キー取付け台座を加工した様子。

●キー材料(フォト右下)

方眼紙にキーの形を描き、両面接着テープでキー材の真鍮板に貼り付けたもの。 真鍮板は、厚さ1oを使用。

このほか、フォト外ですが0.3o〜0.4o厚の燐青銅板をバネに用います。

●キー取付け台座の加工(フォト中央)

下管には、台座用のベッドが2つあります。 なぜか北側にあるEbキーおよびC/C#キー取り付け台座は、断面が半円でなく四角い形をしています。 バロックオーボエ類に共通なデザイン。

これに対し、南側の台座は、あきらかに装飾の一部で、半円の装飾ベッドとなっています。 C/C#キーパッド個片の取付け用。

これらの台座に幅5oの溝を掘ります。

使用する工具は、4.5oの彫刻刀と切り出し小刀(フォトは左利き用)、および平ヤスリ。

台座の南北にもオーバーランして溝を掘り、キーのバネの当たる部分を形成し、メカニカル動作ができるように加工します。

この工程では、彫刻刀や小刀ではなく、小型のルーターとか、本格的なフライス盤があれば、きれいに溝堀ができることでしょう。

●キーパッド当ての平面加工

キーパッドの当たる面は、正確に平らなことが重要。 キー取付け角度も、この平面に正確に当たるように、あとで調整します。

この平面は、切り出し小刀を用いて削り、平ヤスリで仕上げます。

●キーつくりと組立て

まず、キー材料を万力(バイス)で固定し、金鋸で各個片に大まかに分断します。 個片を万力に挟み、金工ヤスリで削って仕上げます。

このとき、両面テープで貼り付けた型紙をそのままにしておくと、不要な傷がつきにくく便利でしょう。

キー台座には、ピボットのピンを貫通させる穴をあけます。 次に、つくったキーをキー台座に当てがい、穴あけ位置を確かめてから、ピンの貫通穴をあけます。 ピンの径は1.2o前後。

この穴あけ作業は、径が1o〜1.5oと細く、微妙な力加減を加えないと、すぐに細いドリル刃が折れます。 わたしは、超小型の手回しドリルを使用しています。

このあと、キーにバネを取り付けます。 バネの調整は、あとで実際にピンでキーを取り付けて、硬さを確かめて調整します。

キーパッドには、皮をパッドの形に合わせて切り、貼りつけます。

キー全体を組立ててみると、キーパッドが、たいていパッド当ての平面と平行にならないでしょう。

単純なEbキーであれ、C/C#キーやその連動部分は、「合わせ工事」が必要。

キー自体を微妙にまげて調整し、パッドとパッド当て平面が隙間なくピッタリと合わさるよう微調整を行います。 場合により、キーパッド高さが合わないときは、皮の厚さを変えます。

また、C/C#キーでは、連動接点部分の各個片小の曲げ具合を変えてスムーズに開閉するように調整します。


2つのキーメカニズムが完成すると、音つくりの命であるピッチ調整へと続きます・・


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トラベルソの音出しのためには、Ebキーが必要です
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コメント(35件)

内 容 ニックネーム/日時
☆キー取付け台座の加工に小型の金工用卓上フライス盤を使用していますが、ご指摘通り、きれいに仕上がってます。
☆フィッシュテールの厚みも1mmのようですが、私は厚みのあるkeyが好きなので1.5mmを使用していますが、これだと両脇の耳を曲げてピンの穴をあけるのが難しいです。仕方なくあまりの真鍮板をロウ付けして厚みを増して使用しています。
☆次回はピッチ調整とのこと。トラベルソよりも難しいと思うところです。どんなリードがあうのか、木部の最適な長さは?チューブの最適な長さは?ティップの最適な長さと形は?またどんな削り方があうのか、それも分からない状態からスタートですから、迷いの多い作業でした。
オーボエ好き
2006/06/05 08:41
●オーボエは音つくりが難しい。トラベルソと異なり、オーボエが音を出すと言うより、リードが音を出している。
●それならば、リードの研究結果を延々と述べないと、調整をしたこととはならない訳です。しかし、それは大変な時間と労力が掛かりそう。
●したがって、連載では、あるリード/チュブ/ボーカルを見つけ、それにより、一応の調整範囲に入れば調整完了とする予定です。
●ご存知のように、実は、その時点から自分に合ったオーボエというかリードつくりが始まるのであって、トラベルソとは事情が異なります。その範囲で、お楽しみに・・。
●また、リード/チューブ/ボーカルに関する各種詳細情報について、オーボエ好きさんからも、種々コメントいただけることを大いに期待しています。
●もっとも、オーボエ愛好家の多くの方は、おひとりお一人異なる意見とかノウハウをお持ちだとは思っています・・。
woodwind 図書館長
2006/06/05 18:56
☆自作バロックオーボエは来週から他の楽器との合奏に使用します。迷惑になるのが始めの内だけになる様に調整に励むつもりです。
☆今週始め、自作Quantzを初めて人前での演奏に使用しました。天気がよく乾いていたからか、テノンの糸に滲み込んだ水分が早く乾いてしまい、リハーサルと本番ではジョイントの具合が異なり、最大限に鳴りを求める事ができませんでした。普段だらだらと楽しんでいるだけでは気づかない発見でした。ジョイントの及ぼす影響は大きいですね。これには常に気を使っているほうが良い様子。
☆結局そこそこ吹けたのですがやや”仏作って魂入れず”という感じ。聴衆の皆さんと感動を十分共有できたかというとyesと言いにくいですね。あぁ歯がゆい!
☆ステージに上がるのは6年ぶりで、結構緊張しました。精神状態が音に大きく現れるような笛で安心して演奏できるのか?と考えていますが、楽しんで吹いている分にはこれぐらい微妙でないとすぐ飽きてしまうのです。
オーボエ好き
2006/06/06 13:09
●自作バロックオーボエで合奏とはいいですね。私自身はあまり演奏しませんので、そのような楽しみがありません。使用リードは、気に入ったものがつくれているのですか?
●自作クヴァンツは、たしか第一号機ですよね。どのピッチを使用されたのでしょう、またよろしければ曲目をご披露ください。
●ステージに上がるのが久しぶりとのこと、会場は広いところだったのでしょうか。
●オーボエといい、トラベルソといい、ご自身の作なる楽器で演奏する、こんなに楽しくすばらしいことはありませんよね!!
woodwind 図書館長
2006/06/06 21:09
☆リードは未だ実験の域をでませんが、楽器の抵抗感が強いのでリードを軽くしないと吹けたものではありません。他人の演奏から感性の力を借りて調整の方向にヒントを得ようとしているわけなのです。やはり自分一人の能力だけでは限界があります。同時代を生きている他人が存在することうれしいし、幸せなことだと感じています。
☆Quantz1号機415替え管。Sechs Sonaten im kanon g-moll by Telemann。会場は大学の教室、狭くて響きが足りません。文化祭の催しものだったわけです。1曲だけで、吹く時だけ現れて吹いたらさっさと帰るという暴君ぶりを発揮し、精神的に楽をさせて頂きました。準備から後片付けまでしている学生の皆様には後ろめたいですが、この場を勝手に拝借して”助けてくれてありがとうございます。これからもよろしく!!”
☆演奏に使う事で初めて気づくこともあります。ジョイントの問題とかピッチとか性能がどの程度安定しているかとか。生涯精進ですね。生きてる間はずっと楽しめそう!
オーボエ好き
2006/06/07 08:35
●わたしもリードが硬く感じます。柔らかいと高いオクターブで踏ん張りが利かず、音程がとれないうちにひしゃがってしまうし、硬いと規定の音の高さまで踏ん張れず低めの演奏になってします・・・
●クヴァンツ1号機は、オーボエ好きさんとしては、調整が完全に取れていると考える作品ですか? それとも、どこかしら気になるところがあり、次の作では改良しようと計画されているのですか?
●わたしは、つくるたびにどこかしら、気に入らない点が出てきます。初期の作品は、それをいじりまわして、何年も調整し続けている次第:結局削りすぎの方向となる。
●静特性と、演奏したときの動特性が違うでしょうね。そして、これがまた、他人の評価はもっと違ってくる。面白いものです、いつまでも楽しめそう。
woodwind 図書館長
2006/06/08 07:15
☆Quantz1号機はボアテーパーはオリジナルですが細かいデザインは独自のものです。その辺りもオリジナルに近いQuantzも作ってみたいと考えています。
☆Quantz1号機はもう1年くらい吹いていることになりますが、最近また変化し始め、良く鳴る様になってきました。”鳴る”と言う要素にはオリーブオイルが常につきまとっています。
☆丁度今朝Quantz2号機を作ろうかどうかと考えていたところです。才能のある若い音楽家に接する事(15年来の話)ができ、彼の持つ楽器では彼の心を表現するには役不足の様なのです。Quantz1号機を吹いて頂いたところ、私はより良い印象を持ったのでラージボアの楽器が良いのではないかなぁと考えています。
オーボエ好き
2006/06/08 07:42
●オイリングですが、オリーブオイルを「ボアに」それとも「外側に」のいずれが、鳴りの良さを増しているのか教えてください。わたしも、こまめにやってみようか知らん。
●最近、色々な方の意見を聞く機会が増えてきました。ある方は、やはりフレンチものに限るとか、G.A.Rottenburghは良くなるが誰もが持っているとか、・・・一度、時代や地域の異なるものも作って切られるのもいいような気がするのですがいかがでしょうか?
woodwind 図書館長
2006/06/09 08:46
☆ボアへのオイリングですね。常に水玉ができる程度には塗っておくということです。細い棒にウエスを巻き付けてオイルを塗っていますが、この作業自体で内径が滑らかになってないが良く鳴ると考えられるのか?わかっていません。
☆良い様な気がします。周りと同じだと安心するという性質があるようで、異なるものを作るというのは切られる覚悟を要するような大事になるみたいですね。私もそうです。そういう時こそ”人生は勇気”とか一人で叫んで、孤独な芸術の道をひたむきに歩いています。人生を2回以上生きてる記憶はありませんので、とりあえず1回ぽっきりの人生ですから。少なくとも私は切ったりしないし、興味津々ですから喜びます!私の分だけはたっぷりリラックスしてくださいね。
☆ちなみに私のフルート製作計画にはBoosey & Hawks R.S.Prattens Perfectedがあったりしますが、左手右手管が一体なので旋盤の芯間距離ぎりぎり過ぎて困っているところです。
オーボエ好き
2006/06/09 11:11
●オーボエ好きさんの、今後の計画(=方向性)ですが、バロックの復元ではなく、時代のことなるものでしょうか?それとも、その新しい時代をヒントに独自性のあるもフルート製作なのでしょうか。
●よろしければ、ご計画をご披露ください。とくにBoosey & Hawks R.S.Prattens Perfectedってなんですか?
woodwind 図書館長
2006/06/10 10:11
☆方向性を問われることはwoodwind様に限らず多い訳ですが、正直言って私は特に考えていませんし考えるつもりもありませんからコメントのしようがありません。暴言ではないですよ。
☆今後の計画ならば無期限延期ということです。
☆Prattensはニコルソン辺りのシンプルシステムです。アイリッシュに使われている例もあるかと思います。トーンホール大きいですよ。key製作に鍛造が必要なので、これもためらっている点です。
☆見直したらBoosey & Co.R.S.Prattens Perfectedでした。楽譜でよく目にするHawksじゃないんだぁ。
オーボエ好き
2006/06/10 22:47
●Prattensの件、了解です。ニコルソンあたりということで想像できます。まあ、ホールは大きいですよね。右手左手一体型は、長すぎて旋盤他の制約が多いですね。わたしも、今、オトテールタイプの3本継ぎのトラベルソを削っています。ドリルと旋盤長さが足りず、その分、片方向から、手回しで穴をあけるといった始末です。トホホ。
●シンプルシステムですら、キーワークが大変で、わたしもためらっています。いい方法が見つかれば教えてください。シンプルシステムに近いもので、ニコルソンタイプでないものですが、オリジナル楽器を1本所有しています。ご参考にしたければ、いつでも言って下さい。
woodwind 図書館長
2006/06/10 23:27
☆Kirstぐらいのシンプルシステムなら、1keyトラベルソよりもキーワークが楽で豊富で面白いと感じています。1keyのフィンガリングで回避できるし。まだ鳴りが十分ではないのですが、1,2オクターブのGis Bbのフィンガリングが同じでいけるところなど飛躍的に演奏を楽にしてくれるのが魅力。high Fも楽だし。
☆F,gis,cなどモダンオーボエに近いフィンガリングということに気づいてからシンプルシステムに懐かしさを感じてしまいます。#やbがいっぱいの調も取り合えす何とかなるし、たまにはこういう調も聞かせないと心が飢えてしまいます。とはいえBbは苦手かな。左親指を使うっていうのは革命的と思います。
オーボエ好き
2006/06/11 11:15
●演奏が楽な点では、確かに、1オクターブ、2オクターブが同じ運指というのは、分かりやすくていいですね。
●革命的な親指の使用は、その後、モダンフルートでの親指使いにも影響しているのか知らん。確かに、左親指は1キーでは遊んでいましたね。また右手の人差し指の腹あたりを使うのは、モダンの走りとも言えるかも。
woodwind 図書館長
2006/06/12 07:33
☆オーボエのリードの件。本日からオーボエ練習開始。リードへブラスワイヤーを巻く事を止める。水道管工事用シールテープをフィッシュスキンの代わりにリードに巻き付け息漏れをなくす。息漏れは著しく性能を損なう上、気づきにくい問題だったりするので、始めから対応しておく。
☆リード硬い!ティップを長くするか、サイドを薄くする、ティップのサイドを伸ばす、ハートを削って、ティップからなだらかなラインにするとか。開きがありすぎる場合も有効。開きはリードの削り方で対応することにした。チューブの先端の楕円をややつぶしてリードの開きを狭くする手もあるが、調整がシビア。
オーボエ好き
2006/06/13 10:20
☆フィンガリングが思いのほか複雑。中途報告。
Mid G 123 --6 (es) 6はレジスターキーの代わりの様。
Low H 1-- 45-
Low C -2- 45- or -2- 4-6
Low B 1-2 45-
High H 1-3 45-
High A# 1-3 456
High B 1-3 456 es
☆MozartoのConcerto C dur 3mov Bach trio sonata (for organ)をテストに使っています。
☆リード柔らかい!ティップを詰めて削り直し。木部が短すぎるなら始めからやり直し。このタイプって振動しにくいんじゃなかったかなぁ。従って通常よりティップ長めでストレート、サイド薄くするとか。
☆テクニカルな曲は簡単だが、ゆったりしたメロディーを歌い込むのは未だ難しい状態。
オーボエ好き
2006/06/13 10:21
☆Low C D Eって小さな音量にするの難しくないですか?さらに音量大き過ぎませんか?トラベルソやリコーダーに比べて。どうもベルが軽すぎて暴れている印象。かといって寸法通りに作っている訳だし。ということでベルにフェルトようもう(羊毛)詰めてみたところ、全体的に柔らかな渋い音と控えめな音量、低音域のコントロールしやすさ、適度な抵抗感、オーバーブローイングのしやすさ。が手に入ってしまいました。ミュートする事が通常だったのかなぁ?クラシカルでも羊毛を詰めると良い結果が得られています。ただしリードが大分弱ってきたら羊毛無しでも使える程度の性能に収まってきています。
☆ダモーレやE.H.には有効かどうか分かりません。始めからベルの先が狭くなっているので。ダモーレやE.H.のベルの先が小さい径になった理由ってなんでしょう?上記の様な経験をするとオーボエのベルが梨型をしていないのが不自然に思えてきます。あっ!でも梨型だったら羊毛の出し入れしにくいですね。
オーボエ好き
2006/06/13 14:51
●詳細な報告ありがとうございます。リードは、それだけで1冊の本が書けそう。
●水道管工事テープ、白くて薄いやつですね。フィッシュスキンより便利。
●硬いリードのサイドを削ると低音がだめになりませんか?現在のリードがこれで、怖くて削っていません。2つ目コメントで、柔らかいリードも同様にサイドを薄くするとあり、どちらが正しいのでしょう。
●フィンガリングは、ほとんど標準のものではありませんね。バロック、クラシカルかどちらのもの?
●LowC/D/Eは出すのがむづかしく破裂音。ピアノで演奏できる領域ではありません。コメントできません。
●ベルが軽い?メープルで作られたのでしょうか?ミュートの件は参考になりました。一度も試したことがない。
●ダモーレは、レゾナンス穴2つがありません。LowCはオーボエではレゾナンス穴のアドミタンスが効きますが、ダモーレは丸いふくらみ空洞全体のインピーダンスで決まる。オーボエはラッパと同じく、端っこで空中とのインピーダンスのマッチングを取りますが、ダモーレは、むしろふくらみの中空自体でマッチングを取っているのだろうか・・
woodwind 図書館長
2006/06/14 08:18
☆リードのサイドの件。言い換えると堅かろうが柔らかかろうが振動しにくい状態を改善するために削ります。言語を駆使するのはやはり難しい。反省!
☆リードが振動しやすくなる程に低音が出しにくく高音が出しやすくなる様です。これはサイドだけでなくハートを削っても同じ結果でした。リードの開きをほんの少し広げて改善することもあります(演奏中に)。この開きを維持しようと思うとブラスワイヤーが必要かな。
オーボエ好き
2006/06/14 16:43
☆ダモーレにおけるLow C,D,Eの発音の困難さについては経験ないのですがオーボエにおいて私流ならリードの削り過ぎ、鳴り過ぎ、軽過ぎと思います。多分作り直します。全体に暴れるようなら木部の寸法を詰めると改善されます。歴史的にみてリードの木部とチューブの長さの関係は木部が短くチューブが長くなって発展しているようです(Nora Postのレポートhttp://www.idrs.org/Publications/Journal/JNL13/JNL13Post.html)
☆フィンガリングはバロックStanesby Sr自作用。
☆ベルも本体もメープルです。しかし十分な直径が得られなかったので真ん中で張り合わせています。これが原因か?購入したクラシカルはboxwoodですが同じ印象。
オーボエ好き
2006/06/14 16:44
読み返していて思い出したのでもうちょっと。
☆自作Srの場合Jr(Ponseele作)よりもうんと軽い抵抗にする必要がありましたが、それでも低音が安定しにくく、音量大きくてコントロールしにくいし、一言で言えば納得のいかない状態でした。そこで羊毛の登場となったわけです。抵抗感は増したのでリードを削ろうかなぁとも思いますが、しばし様子を見て練習に励み身体を慣らそうとしています。High C#,Dは全体に対してぶら下がり気味なので木部かチューブの寸法を詰めようかとも考えています。もしかしたらリードがもう弱っているのかなぁ。小羽根で掃除すると調子よくなること多いです。
☆弱っていると見極める要素って、羽根で掃除しても復活しないとか、アーティキュレーションがはっきりしにくい、オーバーブローしにくい、最高音辺りがぶら下がるかなぁ。モダンだとMid Cをディミニュエンドすると音程がひっくり返ってできないというのもあったと。あえて拾ってみるとこんなのかなぁ。バロックはまだ1本目のリードをいじっているところで”弱っている”を判断するところまで至っていません。
オーボエ好き
2006/06/14 22:31
●リードに関して、とても内容の濃いコメントありがとうございます。ひとつひとつどれほど、(頭でなく)体で理解できているか、あやしいです。
●まとめますと、@リードが振動すると高音が出て低音が出ない:サイドを削る、ALow C/D/Eの発音困難:リード削りすぎ・鳴りすぎ、B暴れるとき:木部寸法を短くする、ですね。→わたしの現在の問題の。LowC/D/Eのビビリはどうすればよいか?→@ABでもない。やはり、幅広にして、その分ピッチが下がるのを、木部/チューブを短くするしか手はないか。
●弱ってきたリードの修復法:これは、オーボエ好きさんの、長年の経験でしょうから、そのままやってみます。
●自作のStanseby Srは、結局、指穴調整まで済み、完成されたのでしょうか。運指を見ると、もし、指穴調整をすると、通常の運指に戻ったりはしないもでしょうか?その辺が。とても重要で知りたいところです。
woodwind 図書館長
2006/06/15 06:37
☆woodwind様の問題、私の場合のLow Eの問題はフィンガリング123 45-esで解決、リードの幅は広くしました。吹奏感ではesのせいで抵抗が抜けた感じ。今のリードのティップ幅ってどれくらいですか?ちなみにSr 9.6mm Grundmann 8.6mmでいけてます。幅広にする効果はとてもおおきかったです。始めは8.6mmでSrのチューニングに手を付けましたが、結局行き詰まりでした。製作されているダモーレの年代はどれくらいでしょう?幅広でミドルスクレープが答えの時もあるようです。
http://www.mpeaceman.com/pages/reeds-highresolution.htm
☆Srの運指の件は私も興味深いところで、表面上の大きさは図面を正確に再現しているのでさらに面白そう。アンダーカットは部分的にわずかに図面に及ばないようにして様子を見ています。1456は既に十分広げており、LowEのフィンガリングは123 45-esから変わらないようです。今問題なのは3ですねLow G#をもうちょっと抜けをよくしようかどうか。
オーボエ好き
2006/06/15 07:50
☆サイドの件まとめてくださってありがとうございます。サイドを削る時に感じる問題は音がメタリックすぎるとか開きが強過ぎ、輪郭がはっきりし過ぎ、太いとかです。サイドを削ると音色が細くなり繊細な印象で張りも弱まるしコントロールしやすくなりますが、薄ければ良いというものではありません。ティップよりは厚いようにしています。でないと開きなさ過ぎです。私の場合ハートにこれといって厚みを設けないのでこことサイドを削って全体になだらかな丘陵地帯を作る様に削っています。等高線がうまく描かれるかというところがポイント。実際のリードの表面は可能な限り滑らかです。
☆ナイフってどれくらいに研ぎ上げてますか?わたしはヒゲがそれるくらい、指の体毛がそれるくらいです。右利きなので左手の指の体毛はもうありません。
オーボエ好き
2006/06/15 07:50
●オーボエ好きさん、色々とコメントありがとうございます。まだ十分、リードについて実験がすすんでいません。それに、りーどについての経験の浅さで以って、どちらの方向性で行くべきか、他人に教わりながらやっています。リード幅は10oですが、幅広と言うのは、それ以上です。
●LowG#はダブルホールでしょう?ダブルホールの扱いも、両方の穴を近づけないようにしないと不安定となるそうです。傾斜穴問題もあり、オクターブ間でのピッチのあわせも慎重さが必要みたい。
●ナイフは、オーボエ・リード専用のもので、オイルストーンで研ぐものです。結構いい鋼でできているようで、他の管楽器製作にも使っています。したがって、リード専用から外れています。かみそりレベルの研ぎ、了解です。良いリードを作るためには「1に良く切れるナイフ、2に良く切れるナイフ、3、4を飛んで5に良く切れらナイフ」だそうですね。
woodwind 図書館長
2006/06/15 22:49
☆リード幅10mm以上。それはまだ手を出した事がなく何とも言えません。モダンでは私のRigoutat oboeは7.6mm幅でダモーレサイズだねそれと言われていたので、オーボエとダモーレの間で大きく幅が異なる訳ではないのかもと想像していました。
☆Low G#はダブルです。”両方の穴を近づけないように”且つ”慎重に”ですね。あぁここではまってるのかもしれない。
☆ナイフの件。よく切れること大事です。だからといってカミソリでは刃が食い込んでできませんでした。私のナイフはうなぎをさばくためのもので、私は右利きなのですが左用を使っています。刃持ちはオーボエ専用にはおとりますが、研ぎの時間が短く切れ味がなかなかなので常に3本使用しています。もちろん荒砥石で刃をつけ直しています。
オーボエ好き
2006/06/16 07:41
●わたしの意見でなく、読者の方からの情報ですが、バロックオーボエ・ダモーレでなく、バロックオーボエですら、幅広リードを結構使うらしい(プロ奏者が)。新しく、掲載しました記事(オーボエダモーレ:ピッチはリードで決まる)のふぉとに載せましたように、幅広リード、あれでも狭いのだそうです。・・モダンとは異なるわ。
●カミソリでは薄すぎて刃が食い込みますね。リーマーの刃と同じで、ある幅が必要みたい:機械工学屋からみたら当たり前の話。わたしは電気工学屋なので、引っかかるリーマばかり作って失敗ばかりしている・・トホホ。ところで、オーボエナイフは、右利き用が、すでに左利き用になっているでしょう?わたしのも、刃裏側で押すようにリードを削ります。切り出し刀で言うと左用です。これをオーボエナイフでは右用ではないでしょうか。
woodwind 図書館長
2006/06/16 08:00
☆ナイフの件おっしゃる通りです。うなぎと切り出しは右手左手用を同じ様に分けていますが、リード用とは逆です。
☆読者情報ありがたい!です。
https://www.ssl-id.de/oboenrohre.de/shop/index.html
ここにあるのはオーボエで9-10mmダモーレ10mm,ダカッチャで11mm。自分でshapingするしかない?
☆Oboe reed style by Ledetによるとオーボエのボアが狭くなっていくにつれリードのティップ幅も狭くなっていったとのことなのでバロックがモダンより広いのは想像するところでしたが。10mm超えるとは。ブレードをずらして固定しているので幅広く見えたという事がモダンの時にありましたが、これとは違うんのかなぁ。
☆続きはオーボエダモーレ:ピッチはリードで決まるへ
オーボエ好き
2006/06/16 20:33
●うなぎは好物です。背開きと腹開きの違い。直接焼く関西と、一度白焼きにする関東。ところ変われば、何もかも変わるが、まさかうなぎ用の刃についても、関東と関西で違いがあるなんてことがあるのか知らん:あるかもしれない。ではその場合、どちらのものがオーボエナイフに使えるか?まさか、両刃だとやりにくい。
●ダモーレの幅広だけでなく、バロックオーボエでも幅広でやって見る価値があるのではないでしょうか?
woodwind 図書館長
2006/06/17 00:15
☆うなぎは私も好きです。ナイフの形状は関東関西で異なるようです。どちらかがかなり大きいサイズになったのではないかと思います。私のはリード用ナイフに近いサイズです。
☆両刃は仕上げ用としてリード用のものがあったと思います。その効果については?
☆バロックオーボエも幅広でやってみる価値あると思います。Srもやってみなくては分からないのですが、元々のピッチが409hzらしく、そのままのサイズで作っており、現状の9.6mm幅でもリードをさらに突っ込んでいる状態ですから、この方針で何らかの結果が得られるまで続けて見ようと思います。
オーボエ好き
2006/06/17 19:51
●Stanesby Srは、Edinburgh大のNo.62ですよね。ピッチは409-415Hz。問題は、内径6.5oで、井戸が30oしかなく、そのあと、さらに50oもこの径が続く。ということは、リードチューブのテーパーをいくらにしようが、そのリードの先の50oも6.5oが平行に続くリードと等価。
●もともとのリードチューブはどうあったのか外形で6.5oのテーパーのほとんどない長いチューブをどこまでも差し込んで使っていたのか??
なぞです。
●指穴4,5,6、Ebまでテーパー凵1/38で続き、そこから先、フラットとなる。E音を決める6では足りずEb(ES)キーまで押さえねばならないのは、上記のようなテーパーに内径が削れていないのではないでしょうか。・・勝手な憶測ですが。
woodwind 図書館長
2006/06/17 22:56
☆リードチューブを差し込む長さは井戸の長さより-5mmから井戸の長さまでの様です。
それを超えてチューブを差し込むと音質が堅くなります。
逆に-5mmより浅くリードを差し込むとMId G Mid Ebの発音が悪くなります。
☆これをクラシカルオーボエに置き換えるとかなり細いチューブが使われていたという事になりそうです。チューブの材質も薄くてそれを補ったのかもしれません。
☆E音はリードを十分薄くし、上記の差し込みで且つ、ベルに羊毛でミュートをする事によって解決されました。同時にLow Cが高過ぎる問題も解決。
どうやらこうやって使うもののようです。
オーボエ好き
2007/09/04 22:10
オーボエ好きさん、これは相当研究された成果ですね。
●井戸の形状ですが、3種類あると思います@モダンの円筒Aバロックの円錐Bクラシカルの段差つき円錐。
●Aでは、井戸一杯でなく5oほど浮かすことにより、井戸とチューブの「内径同士」が一直線上にくるためではないかと思います。ところが、Cahusacでは、Bのため、チューブの厚さの分、内径に段差があり、眼一杯差し込んだとき、「内径同士」が一直線になるのと思います。
●これをさらに進めたのが、モダンの円筒で、円筒コルクで、円錐チューブを包み、眼一杯差し込んだとき、「内径同士」が会うと考えています。
●E音の件と、羊毛のミュートについては経験がなく、重要な参考になりそうです。
woodwind 図書館長
2007/09/06 23:01
☆リードを長く使っているとだんだん柔らかくなってきます。またピッチも低くなってきます。これを使おうとしてみたら良い結果が出ました。
☆リードの差し込みを32mmにして堅い音色が出る様にすれば張りの弱いリードでも大きな音と早い反応が得られます。そして羊毛のミュート。良い結果でした。
☆30mm辺りをケーンの状態に応じて使い分けていくと良いようです。
オーボエ好き
2007/09/15 22:31
オーボエ好きさん、お早うございます。
●張りのない、やわらかいリードの再生というか、復活法なのですね。要は、深く差し込むと振動しようとするリード、しっかり押さえられ、硬い音色を得ているのかなあと思います。
●差し込みの件、色々と問題・解決が入り混じっているようですね。@浅いと、ローE以下の音のビビリ、A深いと固めとなるが、柔らかくなったリードでもOK、と言うことですね。 参考になりました。 とくに、テナー・オーボエでのビビリ解決に活かしたい思います。
woodwind 図書館長
2007/09/16 08:38

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