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zoom RSS リコーダーリーミングの次は、エッジ用の窓を正確にあけます

<<   作成日時 : 2006/08/05 15:09   >>

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画像楽器のつくり方 (65) 2006/8/05

リコーダーつくりの要点は、頭部管にあります。

中でもウィンドウェイが重要で、つくり方のスタートとして、ウィンドウェイのリーミングを取り上げました。 (→こちらを参照

ウィンドウェイは、チャネルとも呼ばれる立体の形状が命です。

これにより、吹き込まれた息がエッジに当たり、2つに分かれるときに生じる空気流の微妙な加減により、音色や吹奏感が変わるのです。

息の当たるエッジと、チャネルとの相対的な立体の位置関係が重要なのです。

今回は、そのエッジつくりの最初にあたり、(歌口の)窓あけを見てゆきましょう。 窓の後縁の下部が加工されて、エッジになります:

●Stage1: ウィンドウェイのリーミング
Stage2: エッジ用の窓あけ

窓の反対側の縁は、チャネルの後縁となります。

フォト奥に、コピーの対象としたモデルの頭部管を参考までに載せました。

【フォトをクリックし、新たなウィンドウを最大にします。 現れるフォトの右下コーナーにカーソル移動し、現れる拡大アイコンをクリックすると、最大寸法で見ることができます】

頭部管の外周から、窓に向って斜め下に削られています。 削り込まれた先がエッジとなります。 窓の上方は、ごくわずか幅が広がるように、縁が切り立っています。

フォト手前は、正確な寸法に窓をあけた様子で、 12.0o x 4.6o の長方形。 参考までに、後工程でのエッジつくりのための削り部分を、鉛筆で書き込んであります。

窓あけの加工には、最初から切り出し小刀やナイフを用いることもできます。 わたしは、フォト最前列に示す、ドリル刃(4.0oΦ)を用い、3〜4箇所に先ず穴あけを行います。 そのあと、切り出し小刀(フォト外)等で、穴を広げて四角くしてゆきます。

ある程度の形ができたら、フォト前列に示す精密ヤスリで、目的の寸法になるまで拡げます。 精密ヤスリには、平ヤスリと、角用に四角ヤスリが使いやすいでしょう。

あけられた窓の後援の最下部(ボア側)がエッジとなります。

今回のモデルは、頭部管がテーパーを待たない2段階の擬似テーパーのために、後工程にて、エッジのボア側にも、少し削りを入れます。

したがって、窓あけの後、すぐには斜め下に掘り下げてエッジをつくりません。

ボアのエッジ部分の少しの削りを行ったのちに、エッジ厚さ(およそ名刺の厚さ)を確保しながら、外側から斜めに掘るように削り込んでゆきます。

次のステージでは、ウィンドウェイの溝掘りに話を進めてゆきます・・・


【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

リコーダウィンドウェイは、正確なリーミングから始めます
リコーダつくりの要点は、頭部管にあり




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私に方はこの盆休み中に、ポルタティーフ・オルガンのパイプを完成させようと思っています。
今、疑問に思っていることは、リコーダーで言うところのラビームの先端部分のエッジの形状なのですが、「どの程度面取りすると、どのような音になるか」ということです。
モダンフルート、トラベルソ、尺八、勿論リコーダーも若干、面を取っていますが、
厳密に言って、それが丸面なのか、角面(ノイズが出そうですが)なのか、程度はどうなのか・・・とても気になっています。
数本試作した程度では、顕著にその特徴は感じられませんでしたが、音の立ち上がりが違って聞こえます。但し複合的な要素があるので、一概には判定しにくいです。
ポルタティーフ・オルガンのパイプは完成後でも調整・交換ができるので、とにかく工程を進めようと思っています。
あ、そうそう、ウインドウェイの出口のところの、天井側とブロックの面取りの程度も凄く気になっています。

チッチの父です
2006/08/14 14:22
●盆休み中に完成させるとは、すごいエネルギーですね。私の方は少しばて気味で、作り掛けの2本のトラベルソが進みません。
●連載で開始した、リコーダー製作ですが、文献やら現物やらを見ながらの、「素人製作奮闘記」になりそうです。
●わたしも、全く同じ心境です。面取りと、天井とブロックの面取りは、どのように作用するか分かりません。後者は、オリジナル楽器の図面で計測者データがあり、リコーダーでバラバラです。それもそのはず、各リコーダー寸の寸法が違う。単独に扱うのは「危険」と思います。
●リコーダー製作をされている方のHPを拝見しますと、ボイシング段階で気に入るように削るようです。と言うことは、好きな音色やレスポンスに合わせ、人により異なると言うこと。
●エッジの面取りについての記事は見た記憶がありません。シャープになっているか?わたしはトラベルソ歌口エッジも、100分の1くらいは面取りします。そうすることで、不要な雑音が消えます。ただし、聴衆は離れて聴くわけで、この高周波成分があったほうが本当は良いか?意外と落とし穴かも。身近で聴くときと、実際に聴く人が感ずるのが異なるでしょう。
woodwind 図書館長
2006/08/14 14:51

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