楽器のつくり方 (72) 2007/4/8これまで、リコーダーの頭部管つくりを見てきました。 ●Stage1: ウィンドウェイのリーミング (詳細は→こちら) ●Stage2: エッジ用の窓あけ (詳細は→こちら) ●Stage3: ウィンドウェイの溝掘りの準備 (詳細は→こちら) ●Stage4: ウィンドウェイの溝掘り (詳細は→こちら) 前回、ウィンドウェイ(チャネル)の天井と側面を形成する溝掘りを行いました。 今回は、エッジを構成する、ランプつくりを取り上げましょう。 ●Stage5: ランプ削り リコーダー頭部管の内部構造は、とても複雑です。 構造のほか定義もしている→こちらをご覧ください。 ウィンドウェイから吹き込まれた息は、クサビ状のエッジに当てられ上下に分かれます。 このとき起きる渦により、空気が振動し発音されます。 フォト上部は、頭部管のランプを削ったあとを示します。 削った部分が、そこだけ白っぽくなっていますね。 頭部管を万力に挟んでいますが、木工用のはさみ台で固定するのもよいでしょう。 まず、削り取るランプの形状を鉛筆を用いて正確に描きます。 次に、刃物類を用いて斜めに削り込んでゆきます。 工具類には、フォトで示すノミと小刀のほか、フォト外ですが木工ヤスリも用います。 ノミの代わりに平型の彫刻刀も適しています。 結構、精密な加工を手で行うので、使用するノミや小刀も小さめのがやり易く、フォトでは、3oのノミ (刃物類の紹介は、→こちらを参照) を用いました。 斜め下に向って削られるランプの両サイドは、切り立った構造となります。 ここには、切り出し小刀を用いました。 フォトでは、左利き用ですが、このような左右の作業を行うには右利き用もあると便利でしょう。 使用材の欧州黄楊ですが、緻密で硬く、慎重にゆっくりと行う必要があります。 とくにランプは、ボア側とともにエッジを形成します。 削りすぎないよう、ある程度のところで止め、最終削りを後工程のボイシングのところで行うのがよいでしょう。 コピー対象としたメック社製アルトのロッテンブルモデルは、ウィンドウェイの断面が長方形でなく、曲線を描くアーチ型。 これにならいランプ上面もアーチ型となるようにします。 大まかなランプ削りの次は、ブロックをつくりウィンドウェイ(チャネル)を形成すると音だしが始まります。 良い音つくり(ボイシング)の段階で、ランプを含めた微調整を繰り返してゆきます・・・ 【関連記事】 青字クリックで記事へジャンプします。 ●リコーダー頭部管は、独特で微妙な構造をしています ●リコーダーウィンドウェイの溝堀は慎重に ●リコーダーウィンドウェイの、ブローチガイドつくりから ●リコーダーリーミングの次は、エッジ用の窓を正確にあけます ●リコーダーウィンドウェイは、正確なリーミングから始めます ●リコーダつくりの要点は、頭部管にあり ●美しい木管は、よく切れる刃物から生まれます |
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