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zoom RSS オーボエ、トラベルソの化粧箱の塗装

<<   作成日時 : 2007/04/14 12:44   >>

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画像楽器のつくり方 (73) 2007/4/14

オーボエやトラベルソなどバロック木管楽器の保管に、わたしは化粧箱をつくります。

通常、楽器を購入すると、ハードまたはソフトケースが付いてきます。 では、自分でつくった場合はどうなるでしょう。

木管つくりは、実に楽しいもので、ついついその本数も増えてきます。 

長い時間を掛け、安定化させ調整する意味もあって、つくった木管は、ピアノの上に置いてありますが、置ける本数も限られています。(その様子は、→こちら

わたしは、また復元製作した木管楽器の(無償)お貸出し(詳細は、→こちら)とか、一部、お譲り(詳細は、→こちら)もしています。

これらの場合、保管箱、それも美しい化粧箱があれば便利です。

化粧箱は、市販の加工済み工作用材を用いると、意外と簡単に精度の高いものがつくれます。(つくり方の要点は、→こちら

市販の工作用材は、いわゆるソフトウッド(軟材)のものが多く、加工がし易いばかりか、ハードウッド(硬材)でつくる木管の保管に向いています。 アガチス、朴(ホウ)、檜(ヒノキ)、ホワイトラワンなど。

木管のほうが硬く、化粧箱の内側に接しても、キズを付けることはきわめて少ないからです。

わたしは、化粧箱の内側には、レモンオイルなどを塗布します。 レモンオイルは乾燥するタイプで、木の持つ表面の美しさがそのまま生かせます。

ただ、長期間にわたっては、元の白木状態に近くなるため、もう少し固まるオイルの桐油(タングオイル)とか、亜麻仁油(リンシードオイル)のほうが良いかも知れません。

わたしの木管楽器へのオイリングに対する基本的な考えは、人にやさしいこと。 無害のオイルを選びます。 とくにトラベルソでは、歌口が唇に触れるからです。

一方、化粧箱の外側は、この限りではありません。 そのため、美しく仕上がる各種塗料やオイル類を用います。

フォトは、化粧箱の外側を塗装した例を2種示しています。

●手前: 着色(ステイン)後、オイリング

ソフトウッドの着色は、各種着色剤を用いて容易にできます。

これに対し、ハードウッド、とくにバロック木管の代表的な材である黄楊では、着色は意外と難しいもの。 (詳細は、→こちら、あるいは、→こちら

手前は、市販の顔料系水性着色剤。 合成樹脂が入っています。 その後、仕上げ用に、オイリング。

用途として、G.A.Rottenburgh のトラベルソ1本を収容しています。

●後ろ: 無着色のオイリング

こちらの場合は、木地(木目)の持つ美しさを残すために、無着色の例。

オイリングは、フォト後ろに示す、木彫・木工作の仕上げ用オイルを用い、2度塗り。 市販の、いわゆる合成樹脂塗料で、ウレタンと有機溶剤が入っています。

用途として、J.H.Eichentopf のバロック・オーボエダモーレ1本を収容しています。 (内部の様子は、→こちら

これら、化粧箱の塗装は、美しさを引き出すほかに、耐水性も増します・・・


【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

化粧箱つくりは、直角出しが決め手です
黄楊を着色するのは、それほど容易ではありません
黄楊の着色は、やはり易しくはありません
オーボエの化粧箱つくりは、立体幾何学の応用で
ピアノ上は楽器の書棚
バロック木管楽器のお貸出しをしています
バロック木管楽器を一部お譲りしています


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
Quantzのコピーは頭部管のソケットが50mmと深くそのあたりの管圧も薄いので変形が起こってきます。今のところケースがなく日が差すところにおいてあるからとも考えられます。

早くケースを作ってあげたいのですが、省スペースで楽器にとって快適なケースって難しいですね。
オーボエ好き
2007/04/30 21:10
オーボエ好きさん、こんばんは。
●Quantzの頭部管のスライド部分の話かと思いますが、ソケットは深く、テノンとも薄くて、作るにも大変だったでしょう。わたしは、図面を見ただけでパスしたくなり、作る場合はスライド機構なしでトライしたいと思っています。
●陽が差すところに置くのは、やはりまずいのでしょう。わたしの場合は、直射日光が当たらない、ピアノの上ですから問題はないと思っています。
●ケースですが、最初は、紙でできている菓子箱で適当な大きさのものがあり入れています。そう言えば、試作機を作っていた頃のトラベルソなど、今でもそこに入れて仕舞ったまま。
●フォトで示した化粧箱なら、楽器をつくるのと比べて1/50くらいの時間で済みますよ・・
woodwind 図書館長
2007/04/30 21:58

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