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zoom RSS 絵心と言えるでしょうか:木管楽器の計測も楽しいものです

<<   作成日時 : 2007/06/19 00:33   >>

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画像バロック、あるいはクラシカルの木管楽器つくりは楽しいものです。

楽しさの要素として、木工工作、音楽に対する感性、音響理論といろいろあり、しかもそれらの複合と言えるからでしょうか。

加えて、考古学とまでは行かなくとも古いものに対する探究心。 また、イメージを捕らえ、それをデータにする観察力と絵心。

楽器博物館や個人所蔵のオリジナル楽器を復元することを考えてみましょう。

必要なことは、その楽器を復元するに必要な情報(データ)を得ること。

@素材、A構造、B寸法、と表現してしまえばおしまいではないか・・・本当にそうでしょうか。

オリジナル楽器の持つ美しさ、機能美は何かしら訴えてくるものがあります。

微妙なカーブや、仕上げ、木地、杢(もく)やステイン模様、香り、指穴に当たる感触、下唇に触れたときの体感温度、手に持つときの汗の吸収度合いや肌触り・・・このようなものは、データとして捕らえることがなかなか難しいもの。 感性にて捕らえるものです。

わたしは、カメラによる接写もしますが、あくまで参考として。

歌口のアンダーカットなど、寸法と言うより、見た感じで記憶するしかありません。 「直線的だ」とか、「なめらかだ」とか、何かしら印象に残るメモが、最後に有効となる気がします。

とは言え、実際の復元における構造関係については、やはりデータが一番。 それは、工作の領域で必要です。

フォトは、木管の計測例として、グレンザーのクラシカル多鍵オーボエの下管のスケッチ。

フォトをクリックし、拡大してご覧ください。 スケッチの様子をご欄いただくのが目的。 詳細について、どうのこうのと言うのではありません。

これで、大体の復元は可能。 ですが細部に至るまでは、計測自体が無理。

美しい曲線データに対し、できることと言えば、離散点での寸法計測のみ。 無限点のデータは取れません。

実際にノミを手にして旋盤を回すときは、フォト撮影したものを頭の中に焼付け、同様な美しさになるように仕上げてゆきます。

楽器は、平面でなく立体。 3次元データを取ることは、困難。

小さく、斜めにあけられた指穴ではどうでしょう。 ダブル・ホールと言って、指穴3とか指穴4には、小さな穴が2つずつあります。 それらの、楽器の縦(南北)方向に対する角度、軸を中心とする角度はバラバラで、計測する必要があります。

ところが実際には、管本体も直線・水平でなくテーパーがついています。 どの基準線に対する角度か明記しておくことが必要となります。

キーの形状がまた複雑。 3次元表現には、一般に平面図と側面図表現があります。 フォトでは、斜め角度からのスケッチも加えます。 ただ、必要なところだけをスケッチすることが、一般の工業用図面とは異なるところ。

フォトのように、計測図面から確かに構造と寸法は分かります。 でも、これを復元したとき、指穴に当たる指の腹が痛くなるか、あるいは柔らかなタッチとなるかなど、十分な情報量とは言えません。

ところで、世界の著名な木管製作家、とくにバロック音楽の復興時に、バロック木管楽器の復元とその普及に尽力された方々は、決まって各国にある楽器博物館所蔵のオリジナル楽器の計測を多く試みておられます。

それらデータは、著作権がありますが、有料で図面入手が可能なものもあります。 最近では、ウェブのページにてデータを開放しているサイトも見かけます。

わたしは、わたしの復元楽器を読者の方へお貸出ししております。 ところが、読者の方から反対に、わたしに貴重な楽器を貸していただくことも多くなりました。

読者の方の美しい楽器を初めて目にしたとき、わたしがどんなにワクワクした気持ちでスケッチに取り組むか想像できますでしょうか・・・・まるで新しいオモチャを与えられ、嬉々とする子供のよう・・・・どうやら、そんな感じのようです。


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コメント(37件)

内 容 ニックネーム/日時
Grenserの多キーオーボエとは!
僕はまだwebでも見た事ないと思います。
僕自身はなかなか測定、製図する機会はなのですが、woodwindさまの図面を拝見するとうずうずしてきます。
クラシカルオーボエの製作はまだ先になりそうです。ようやくStanesby Sr.から音が出る様になりました。
オーボエ好き
2007/06/19 20:03
オーボエ好きさん、こんばんは。
●そうです、グレンザーの多鍵です。これに近いものとしては、ベートコレクションの#222があり、図面も入手しています。Nicolas Winnenのクラシカルオーボエです。図面お持ちでしょうか?入手して、かれこれ10年になるも、眺めているだけで復元には取り掛かっていません。フォトのものより後世のものか、キーポストには真鍮の板を折り曲げて小さなビス止めのタイプ。このタイプは、キー台の製作が不要ですが、細かなキーポストの製作に苦労しそう。製作されたら、是非教えてくださいね。
●ステンズビーのベルは上手くいったみたいですね。上管の内径が約6oほどかと思いますが、リードチューブのテーパー度合いは上手く行っているいるのでしょうか。
woodwind 図書館長
2007/06/19 23:06
★bate collectionの#222とのこと確認しました。
まだ持っていません。僕が持っているのではEdinburgh3863のFlothが近そうです。
製作できたらば是非お知らせさせてください。
★Stanesbyのベルは妥協してます。なかなか滑らかに仕上がらないので、割れなければ良しというところです。
★チューブのテーパーを追求することはしていません。今のところ内径上2.5下5.1という感じです。上管を素通りしてしまう外径です。
以前差し込み深さで17-20mmと申し上げ、その参照元を忘れていましたが、The Eloquent oboeのP.105 L.8に17.5mmと出ていました。これを元に実験して17-20mmと言ったのだと思います。
オーボエ好き
2007/06/20 20:59
●エジンバラのFlothの図面をお持ちとのこと。米国在住のSand Dalton氏がエール大学コレクションにあるFlothのモデルを作っていますね。その写真を見ると、確かにFlothの方が、グレンザーにより近いですね。ところで、彼のつくる楽器は本当に美しいですよね。それに楽に吹ける。
●まだ多鍵まで手が廻りません。復元したい楽器がたくさんあるものですから・・・オーボエもトラベルソも。
●5.1oは内径なのでしょう。だとすると、外形では5.9oほどか。それなら確かに上管をすり抜けますね。ベルよりも、チューブの方が実際は重要だと思います。少しぐらいの段差は気になさらず進められてはどうでしょうか。とにかく上手く仕上がることを期待しています。
woodwind 図書館長
2007/06/20 22:04
woodwind様
とても魅力的な図面ですね。
私も最初の楽器はコピーのコピーでしたので自分で計測図を作成しました。作図は仕事柄得意ですので問題なかったのですが、やはり製作を念頭に置いた計測でないと不十分な図面になりますね。案の条、愚作の楽器となりました。現在はプロ(J.F.Beaudin)の計測図を利用しています。計測の重要性を実感できました。

Parti太
Parti太
2007/06/28 12:50
Parti太さま、こんばんは。
●コメント、ありがとうございます。わたしは、このように白い(フォトは故意に暗い)A4用紙にじかにスケッチする方法と、A3方眼紙(英国製:なぜかわが国では見かけない)に、計測しながら目盛りを使い書き入れる方法を採っています。スケッチの特長はすばやく仕上がること。方眼紙の特長は、実寸ですから製作時に製作物をあてがうなどに便利。
●最初の楽器はコピーのコピーとのこと、私と同じですね。わたしの場合、内径測定は不十分。上管・下管とも直線テーパーの近似。内径を計るコンパスも深くかつ細いものがなかった・・。
●愚作の楽器と謙遜されていますが、最初の1本が出来上がったとき、とても嬉かったのではないでしょうか。その1本とは、どのモデルだったのですか?
●Beaudin氏の図面は、スケッチ(フリーハンド)風ですか、それとも製図(スミイレ)風ですか。わたしは、入手する図面によりバラバラです。初期のわたしはパソコンの作図ソフトを利用し画き直していましたが、今はあまりやりません。手書きの方が、味があるような気がしています。
woodwind 図書館長
2007/06/28 21:26
woodwind様
最初の1本は本当に手探りでした。大体、旋盤そのものも知りませんでした。初めての楽器はG.A.R(R.CameronのBruggenモデル)です。内径測定には真鍮で0.1mm単位でピースを作りネジきりのロッドを当て測定しました。この計測具は現時点での最高傑作です。これは重宝しています。
最初の1本は不満が多く感激できませんでした。それより、プロの計測図を使った時との出来の差に愕然とした思いです。かといって今の楽器が素晴らしいという意味ではありません。単なる比較です。
私が入手している計測図は全部ではありませんがかなりの割合でBeaudin氏のものです。全て手書きです。Morganの直弟子でその内容は実に信頼の置けるものと考えています。
トラヴェルソは変則的な曲線が多くCADの利用は難しいところがあります。しかし、正確を要求されるアンダーカットをCADで作図し、製作中の楽器のチェックに利用しています。
Parti太
2007/06/29 21:30
Parti太さま、こんばんは。
●なかなか興味あるコメント内容です。0.1o単位のわっか方式は、従来からある方法と思います。その計測器一式の写真を見て、真似をしようと何度も思い、DIY店でワッシャなどをあさり、代用できないかと考えたものです。結局、今は、ミツトヨの計測器を使用しています。しかし、0.1o刻みの方が使いやすそうでね。重宝される様子、たいへん分かります。
●GARの中でもブリュッヘンモデルは少ないと思います。Cameron氏の楽器は、じつに美しいですね。これを最初の1本ですか。GARのクイケンモデルの内径は細く、大いに違いがあると思いますが。
●皆さんBeaudin氏の図面を入手されるようですが、直接彼に分けてもらうよう、依頼するのですか?
●アンダーカットの件、たびたび言及されていますが、歌口のそれでしょうか、それとも指穴でしょうか。CAD利用の場面が、直感的には理解できません。「製作中の楽器のチェック」とは、実際にCAD図面を、どのように利用するのでしょうか。アンダーカットの寸法を測るのでしょうか。よろしければ、ご教授ください。とても参考になりそうです。
woodwind 図書館長
2007/06/29 22:24
★Beaudin氏がweb siteで販売しているものはBeaudin氏から手に入れています。
★Parti太さま、計測器具も自作とは!僕はまだ作ろうかどうか考えあぐねています。
オーボエ好き
2007/06/30 18:55
オーボエ好きさん、お早うございます。
●Beaudin氏のサイトを見ますと、実に多くの楽器を計測されていることがわかりますね。中には、楽器博物館もありますが、特徴的なのは、個人所蔵の楽器の計測と言えるでしょうか。所蔵される方と知己であることが分かります。
●Quantzの楽器に関しては、米国ワシントンの国会図書館のサイトだったかに掲載され、使用に当たりBeaudin氏の許可を得ることとが示されているように記憶しています。オーボエ好きさんは、実際にBeaudin氏から入手されたのですか、それともBerlin楽器博物館の方にアクセスされたのでしょうか?
woodwind 図書館長
2007/07/01 11:19
★個人所蔵の楽器の図面の入手はとても難しいと思います。その点Beaudin氏のおかげで入手出来るのはありがたい。
★Berlin楽器博物館からQuantz no.5076は入手しました。他にも欲しいものがあったのでまとめ買いです。
★Daytonの注意書きを改めて読んでみました。G.A.Rottenburghの図面をBeaudin氏より購入した折り、いくつかの質問と許可を得たかもしれませんが、記憶にありません。改めて連絡してみようかと思います。
オーボエ好き
2007/07/03 13:18
woodwind様、オーボエ好き様
私の計測器具に興味を持っていただいて有難うございます。
これは内径のチェックに欠かせません。
GARのBruggenモデルはKuijkenモデルとはかなり違って感じられます。むしろIHRに近い音質に聞こえます。
CAD利用の件ですが私はトーンホールの間隔、アンダーカットの初端と終端の形を重ね書きしてプリントアウトした紙を管内に挿入し、カット中のトーンホールに合せ、カットの形状を確認しています。これを当ててみると削り方に癖がでているのが良く解ります。
トーンホールの初端から終端に向けてのカーブは感覚に拠っています。
これは歌口も指穴も一緒です。
参考になりますでしょうか。
Parti太
2007/07/03 18:13
Parti太さま、こんばんは。
●大いに参考になりました。実は、アンダーカット量については、図面に記載されてはいるものの、復元した自分の楽器に対しては計測していません。確かに、言われてみると型紙のようなものがあれば便利そうですね。同様の発想として、外形削りとか、とくにオーボエの場合ですが、ベルの内径など。型紙(テンプレート)があれば便利と思います。いつも思いながら作らずじまいです。
●ブリュッヘンモデルのGARの件、なんとなく分かる気がします。クイケンモデルと違って替え管が7本もあるわけではなく、低音寄りではなかったでしょうか。
woodwind 図書館長
2007/07/04 20:41
オーボエ好きさん、こんばんは。
●G.A.Rottenburghの図面もBeaudin氏から購入されたとのこと。彼の図面番号(管理番号)も3桁もありますよね。この中で、復元したくなるようなものも含まれています。わたしも、Beaudin氏の図面を見てみようか知らん。
●作り掛け、および作りたいもののリストとしてトラベルソは4〜5本あり、さらに、作りたいオーボエがあります。そう言いながら作業はあまり進まず。紫檀のT.Lotは、ボアあけを済んでから1年経ちます。それ分、中から乾燥させているからいいと言えばいいのですが・・・
woodwind 図書館長
2007/07/04 20:50
woodwindさま
★Stanesby no.62(Edinburgh)コピーができました。昨日より練習に励んでいます。今回もno.3321同様ベルに詰め物をする方向になりました。
この方が、音量が自然に落ち、リードを自由に振動させながら、圧力がかかりやすく良い感じです。ベルの薄さも考え合わせると大きな音量を狙った設計で、ベル内の広い内径は詰め物をするためかと改めて思いました。
それであれば、当時規模がまちまちだったオケにも詰め物で音量を合わせる事ができ、屋外でも使えるのではと考えています。
Parti太さま
★有名なGARが異なる性質と言うのは興味深いです。
アンダーカットの型紙の件、そんな方法もあったのかぁ!
僕はせいぜい方眼紙をまるめて内径に差し込み計測するぐらいでした。。。。
オーボエ好き
2007/07/04 21:44
woodwindさま、オーボエ好きさま
Beaudin氏によるGARの計測図について面白いことがあります。
替え管のピッチについてですが、当初は左手管のNo5を415Hzとしていました。
(多分、Kuijken氏もそのように扱っていると思います)しかし、
最近になってNo4を415Hzとみなし、計測図もそのように修正しています。(但し、コルクの位置が違います)
私はNo5を415Hzとして製作していたので驚いたのですが、考えてみると納得できるところもいくつかあります。
 1)No4を415Hzとすると替え管は400Hz〜430Hzとなり、395Hz   〜425Hzより時代的に妥当性がある。
 2)GARの中村モデルはNo4と同寸法が415Hzである。 
今、製作中のGARはNo4を415Hzとしています。比較して見ようと思っています。

GARのBruggenモデルのオリジナルは402Hzあたりらしいです。
Parti太
2007/07/06 08:10
parti太さま>>
興味深いです。という事はkuijkenモデルはボアが後世の人によっていじられている(広げられている)ということなのでしょうか?
Kirstのコピーを試みた時に上管のあまりの暴れ具合に対処できなかったのですが、数点図面をあたってもどれもこれも似つかず困ったものでした。
オーボエ好き
2007/07/06 10:51
オーボエ好きさん、おはようございます。
●エディンバラ#62のThomas Stanseby Srのオーボエ完成おめでとうございます。図面を見ましたら、上管の内径約6.6oの部分が、他のオーボエと違って、かなり長く続き、そこから1/30の急な傾斜を持つ楽器ですよね。それにベルの厚さも確かにうすい。鳴り具合はいかがですか。ピッチも、Dick Earle氏によると409-415Hzとあり、もともとわたしは、これを415Hzのメインの楽器の候補としていました。
●詰め物の件ですが、どなたかの文献等に載っているのでしょうか。もしよろしければ参考文献の有無を教えてくれませんか?
●ロンドンでのヘンデルの音楽は、テムズ川での壮大の音楽でオーボエ数本以上でラッパのように響くように編成されていたと想像するのですが・・時代的には、どうでしょうか。
●実際の使用ピッチは、415しょうか?
woodwind 図書館長
2007/07/07 08:29
Parti太さん、お早うございます。
●たいへん興味深い内容です。GARのクイケンモデルは、その内径からロココ〜クラシカル時代と思います。この時期の他の製作家ではR.Potterがいると思いますが、彼はNo.4(417.5)、No.5(429)、No6(435)で、もうこの時期では、No.4は、415(より少し高め)から始まるものと思います。その意味で、クイケンもNo.4が一番415に近くてもいいのではないでしょうか。No.5だと高すぎて、これを参考に415を製作すると管長を少し伸ばす必要があるのではと思います。
●GARクイケンモデルのつき、von Huene氏とTutz氏のモデルに長さの差があります。参照すべき替え管をどれにすべきかで、各自の設計法が変わってくるのではないでしょうか。
●GARについては、Tutzの考えに従い再生作し、Huneと比較してみたいと思っています。
●GARブリュッヘンモデルは、全く別の楽器ではないかと思っています。
●ところで、Parti太さんが作られるGARの材質は黄楊でしょうか?
woodwind 図書管長
2007/07/07 08:56
★とにかく音量を絞るのが大変なくらい大きな音がでます。これはリードを薄くしても変わらず。詰めた方が高いLow Cが取りやすくなるという利点があります。
★使用ピッチは415hzです。
★詰め物は参考文献:The eloquent oboe p194-195です。
★ヘンデルの英国での就職は1712かららしいので同時代です。
オーボエ好き
2007/07/07 10:18
オーボエ好きさま
オーボエ好きさまのいうように頭部管に手を加えた形跡がみられます。
テノンの直前が広がっているのです。中村モデルは完全な円筒です。
これがKuijkenモデルの個性を引き出しているのではないでしょうか。

woodwindさま
ピッチについては実際に作ってみて比較してみるのが一番かなと思っています。
GARはフランス柘植で製作していましたが今は、フランス柘植とパリサンダーを同時に製作しています。
Parti太
2007/07/07 13:21
Parti太さま
こんにちは。内径が広げられたとの事興味深いです。
そのためno.5で415hzと言う可能性はあるのでしょうか?
まだまだ内径とピッチの関係がはっきりしません。
オーボエ好き
2007/07/07 13:59
オーボエ好きさん、お早うございます。
●Stansebyオーボエの件、415Hzで鳴るとのこと。全音域にわたり各音のピッチは合っていますか?
●詰め物の件、わたしはミュートと思っていましたがC音の出し易さに影響するとは面白いですね。

Parti太さん、面白い情報ありがとうございます。
●パリサンダーは、欧州黄楊より少し固めになる気がします。また結果を教えてください。わたしのGARは、Red Lanceと言うオーストラリア産で、音色は少し固め。この木は、おそらくオーストラリア在住のT.McGee氏と私しか使っていないかも。ついでにMopaneについても彼と私ぐらいか。
●GARのNo.5とNo.4の差は何oでしょうか。頭部管を拡大すると基音が下がると思いますが、Footレジスタ付では最低音近くでは調整範囲内か。ボア拡大の跡ですが、他のモデルでもテノン(頭部管ソケット)近辺で拡大したものがあり、リーマーのせいかと思っていました。ヘッドキャップ側もわずかに拡がるので、テーパー付リーマで両方から処理した(実際、円筒拡大よりテーパーの方が楽)と考えていました・・。
woodwind 図書館長
2007/07/08 10:02
woodwindさま、こんにちは。
★自作stanesby.srは全音域で415hzいけてます。各音のピッチは調整しだいです。しかしG''#(12-4--)は高すぎます。以前はLow Eの低さに頭を抱えましたが、リードが十分薄くなかったのが原因のようです。
★詰め物の効果はもっとあるかもしれません。
オーボエ好き
2007/07/08 17:16
オーボエ好きさん、こんばんは。
●Stanesby Sr で全音域で調整できたのはすばらしいですね。オーボエは本来のピッチが分からず、しかもリードで大きく違ってきます。そのリードで違ったピッチだと信じ、各音の調整をしても、全体が許容範囲に合わすのは困難な気がしています。チューブやリードに左右され、一体何を作っているのだろうと思ったことはありませんか。
●Stanesby Sr の内径で、上管は指穴2まで凵≠P/31ほど、そのあと指穴3でフラット。下管も凵≠P/38がEbまで続き、そのあとC穴までフラット。リード井戸のあとは、長くフラットが続くなど、特殊な内径です。これを忠実に再現されたのでしょうか?
●最初、LowEが低かったとのことですが、指穴でなくリードの薄さでカバーできたとは、新たな情報です。その場合、HiEは合っていたのでしょうか・・・・?
woodwind 図書館長
2007/07/09 22:31
★Edinburghの図面にはピッチが書いてあり、それが当たっていたということですね。
★リードではかなり困りました。専門書やwebに掲載されている情報ではStanesby Sr.様の一般的なチューブサイズやリード全長があったので随分助かりました。
それで問題はリードの厚さに集中していく事ができたのです。
1本目のStanesby sr.コピーの時は散々迷いました。今回は落ち着いています。
★内径の特徴に忠実にリーマーを作ったので再現出来ているはずです。今回も鉄鋼リーマーです。
★Mid Eの問題はありません。良い印象です。
★新たな問題としてクラシカルオーボエでもあったLow Eをppにしぼるとビート音が混ざると言うものが出るときもあります。
オーボエ好き
2007/07/09 22:52
オーボエ好きさん、こんばんは。
●楽器の計測図面には、測定ピッチが載ってい入る場合があります。ただ、オーボエの場合は、リードが現存していないものがほとんどで、現存しても実用とならない。結果として、計測者によるリードでピッチ測定することとなります。どれほど、当時のものに当たっているものでしょうか。
●リーマーの件、情報ありがとうございます。ところで、もしよろしければ、鋼材を削るための金工旋盤の仕様として、どれくらいのものをご使用されているのでしょうか?センター間長、モーターのワット数(または馬力)、定格使用時間、総重量・・。
woodwind 図書館長
2007/07/14 23:56
★EdnburghのStanesby Sr.の場合計測者がリードを楽器に合わせて製作しているのではないかと思います。
これからしばらくはリード製作道具の製作を考えています。
★僕が使っている金工旋盤の仕様
芯間距離:350mm
馬力:2hp
定格使用時間:30min.
総重量:35kg
分割型のリーマーにするのであればこれで十分です。
以前はトラベルソの左手管用に一本のリーマーを作っていましたが、
抵抗が大きく作業が大変過ぎます。
卓上ミニ旋盤のパーツ専門店(USA)からパーツを購入できるのでメンテナンスも自分でしています。ネット上にも改造例が多くあります。
オーボエ好き
2007/07/16 23:05
オーボエ好きさん、こんばんは。
●おそらくそうだと思います。と言うのは、外形寸法や指穴間隔から、本来意図したピッチが計算で出るはず。その長さでリード中部やリード部の長さを決めているのと思います。わたしもこれらの関係を検討中。ヘインズは、アコースティック長AL、サンディング長などを定義して分類していますが、わたしは別のことを考えています。
●金工旋盤の情報ありがとうございます。350oあれば良いですね。ただ総重量35Kgとは軽いですね。それでもって、モーターは2hpもあるのですか?そうすると、軽自動車に2000ccぐらいのエンジンを搭載したように感じました。分割リーマーの件、そうだと思います。あまり刃長を取らない方がよさそうですね。アルミならいざ知らず鋼を削るとなると大変ですよね。卓上ミニ旋盤の類なのですか?
●リード製作道具の件、リード自体ですか?それともチューブ製作ですか。リードなら、ガウジングマシーンの自作でしょうか。また、チューブなら、いわゆる「深絞り」に似た手法で仕上げるものと思っています。
woodwind 図書館長
2007/07/17 21:06
☆金工旋盤は卓上ミニです。英語のサイトではmini latheと分類されています。
☆チューブは台形に切り出した真鍮板をやっとこ等をつかってマンドレルを芯にしてまるめています。これで十分の様に思います。
☆問題はケーンです。丸材から作ろうと思います。モダンではやっていたのですが、古楽器では機械から作る必要があります。
手始めにベッドやスクレーパーをつくり、手でガウジングして作ってみます。
オーボエ好き
2007/07/18 19:30
オーボエ好きさん、こんばんは。
●ひとつの記事でこんなに多くのコメントいただきました。ありがとうございます。ブログのアクセス数管理も日々行っております。この記事は、今日で丁度1ヶ月。266。アクセス数を、50刻みで一覧表管理し、それを超えるに要した日数を見ると、一目瞭然で、どんな記事に皆さまが関心あるか分かります。ちなみに、この記事は、100/150/200/250のいずれもこれまでの最速です。
●ミニ旋盤とのこと、芯間350oあるのは良いですね。マイクロ旋盤ではないし、大型でもない。旋盤には、フライス盤にもなるアタッチメントがあると思いますが、お持ちですか。もしそうなら、リードのガウジングマシンの多くの部分を真鍮などで製作できるのでは、と思いますが・・。
●真鍮板を台形に切り、マンドレルに巻きつける方法は、皆さまが採用されていると思いますが、それを蝋付けし、さらに旋盤でマンドレル状の心金を作っておき、「絞り」を入れて凸凹が全くない、まるで市販チューブのようにされている方がおれれます。わたしも金工旋盤を購入して「絞り」加工でもしてみようか知らん・・。
woodwind 図書館長
2007/07/19 20:41
☆この記事はPrti太さまも参加され、内容が濃いですね。
☆旋盤用のミーリングアタッチメントは持っていません。
おそらくフライス盤での作業になると思いますが、ベッドは木製を考えています。
ボールエンドミルは自作する必要がありそうです。市販品を見つけられていません。
☆絞り加工するととてもきれいで、商品としても納得いく体裁ではないかと思います。
当時のものは接合されているものもあれば、そうでないものもあるそうです。
接合されていないのであれば、絞り加工は難しいと思います。
オーボエ好き
2007/07/20 15:24
オーボエ好きさん、おはようございます。
●接合されていないものはもちろん絞りは効きませんよね。チューブとボーカルの2段階リードを考えており、チューブは市販、ボーカルを自作するときの話でした。
●ボールエンドミルは、刃先にRが付いているものと思いますが、これはケーンの外皮の部分を固定させるための凹部の溝掘りと、ケーン剥ぎのカッターの凸部の製作のためでしょうか?市販のエンドミルが使用できないのは何か特殊な理由があるのでしょうか?金工加工に詳しくありませんので、とんちんかんな質問になっているかも知れません。
woodwind 図書館長
2007/07/22 08:51
☆ベッド部分の溝を作る事を考えています。
☆刃先のRが16mmのものを見つけていないのです。
バロック、クラシカル様に14,15,16のベッドを作りたいのですが、これらのRを持つボールエンドミルがなかったのです。
☆2段接続式のリードだとピッチ合わせと挿入深さの両方を満たせそうですね。
オーボエ好き
2007/07/22 15:59
オーボエ好きさん、こんばんは。
●ベッドの溝の件で、何か刃物がないか調べていましたので、リプライが遅くなりました。
●手元にある、工具類・木工関係のカタログを見ると、ルータのビットでそれらしきものがあります。ご存知だとは思いますが、サイズが問題とは言え、スタートラインとしてはいいのではないでしょうか。丸溝ビットで、R=10o、12oがあります。一方、タングステン・バーと言うざらざらの石を粒を固めたようなものには、28Φの球形(R=14mm)、22Φ(R=11mm)がありました。あと、ガウジGouge(西洋の彫刻刀)で、ほぼ平らなものから、半円状のものまで、#2〜#9で幅が色々あり、組合せで50種類はある。●この中から必要なRのものを求め、手彫りで行うのが簡単そう。ベッドを木材で作られるのであれば、種々方法が見つかるかも・・・。
woodwind 図書館長
2007/07/23 23:27
woodwindさま、こんにちは。
調べて頂いてありがとうございました。
☆市販されているガウジングマシーンはCNCフライスで製作しているのではないかと思います。それであれば、刃のRと溝のRがぴったり合わなくてもいけそうです。
☆ベッドを木材で作ろうと考えたのは、トラベルソの頭部管の様に円筒管なら14,15,16mmのサイズをきれいに作るのは難しくないと考えたのです。穴を作ってからそれを半分に切りベッドにすると言う計画です。
オーボエ好き
2007/07/24 14:24
●穴をあけてから半分にするアイデア、・・・う〜む、驚きました。これまでの中で最も面白い。わたしには想像できなかったアイデアです。
●ガウジングマシーン、残りの部分も結構面倒な構造と、部品を作らないといけませんですね。まだまだ面白いアイデアを出せそうですね。期待しています。出来上がりましたら教えてください。
woodwind 図書館長
2007/07/25 20:13

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