楽器つくりは、楽しいものです。楽しいものと言えば、ほかにもあります。 100円グッズの見て歩きがそうです。 楽器つくりや、楽器の保管・持ち運びなどにも100円グッズを応用することができます。 ●オイリング: リーシードオイルによる、いわゆる「どぶ漬け」用のガラス容器と容器立て、およびオイル乾燥用の楽器置き。 (→こちらを参照) ●キャリング・ケース: 多数のトラベルソのキャリー用。 (→こちらを参照) 楽器のケースですが、その目的から、専用の保管用化粧箱やキャリー用のケースがあります。 キャリー用では、ハードケースのほか、内側に保護用のわたなどをつめたロール・バッグも。 ★トラベルソの場合: 化粧箱、ハードケース、ロールバッグをつくるのは比較的容易。 これは、各部の管径が30〜40mmと一定していること、あまり出っ張りがないことによります。 ★オーボエの場合: 上管と下管はトラベルソ扱いで十分。 問題は、ベル。 ベルの外形は、朝顔のようにすそが大きく開く形で、その外形は60〜70mmあたりまで。 この外形の違いが扱いも難しくし、ケース設計で頭を悩ませます。 立体構造をよく考えたケースづくりが必要となるからです。 上管と下管の長さは、ほぼ同じ。 ベルの長さとの比が黄金率を持ちます。 (→こちらを参照) そこで長さの同じ上管と下管を平行に並べ、ベルをその後ろに配置したのが、→こちらの化粧箱です。 化粧箱を一から設計する場合は、箱のサイズを自由に決定できます。 ただ、設計せずとも、何か適当なケースにオーボエが収納できると便利。 ベル用には70mm近い深さと、150mmの長さが必要。 上・下管は長さ250mm。 これらを前後に並べると、長さ400mm、幅と深さが70mm以上のケースとなります。 そのようなケースは、なかなか見つかりません。 そこで、「ベルが収容できる」と言う条件をクリアするようなケースを探したら、ありました。 フォトのケースです。 100円グッズのひとつ。 外形で、高さ81mm、幅92mm、長さ275mmで、「ベルを収容できます」。 これを購入したら、今度は、上管、下管とベルをどのように「立体的な空間」に収容するかを考えました。 いろいろトライしてみても、相互にくっつきそう。 下管の収容方向を上管とは逆にしました。 さらに、ベルの朝顔の径の小さい方の空間を上下管収容の一部に当て、このパズルを説いたのです。 オーボエを空間的に支え、かつ蓋をしたとき上下管もベルも押さえて固定できるようにしました。 使用材は、発砲スチロール。 この方法は、どんなオーボエでも適用できるかどうかは分かりません。 たまたま、フォトのクラシカルオーボエでは収容できた、としか言いようがありません。 収容した復元コピー楽器(→こちらを参照) クラシカル・オーボエ: Thomas Cahusac Senior (Bate Collection #2013) とにかく、100円でオーボエ・ケースが完成したわけです。 また、実際、このケースに入れ、楽器の無償「お貸出し」場面で宅配便による輸送に耐えています。 【関連記事】 青字クリックで記事へジャンプします。 ●100円グッズの楽器つくりへの応用 ●トラベルソのキャリーには、100円グッズが便利 ●バロックオーボエ:「黄金率」の不思議 ●オーボエの化粧箱つくりは、立体幾何学の応用で ●木目も美しいオニオンのついたオーボエ |
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