バロック木管図書館 woodwind

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS オリジナル楽器で聴くヨハネ受難曲の第2稿

<<   作成日時 : 2008/02/17 18:14   >>

トラックバック 0 / コメント 4

画像誘われるまま、昨日、久しぶりに演奏会に出かけてみました。 

場所は、東京にある淀橋教会。

1200〜1300人は収容できそうな講堂のようなホール。 天井はドーム風。

通常の音楽ホールのようにステージと客席があるのでなく、またチャペルのような作り付けの長椅子でもありません。 広いフロアに椅子を並べ、演奏者も聴衆も同じ高さ。

後ろから演奏者が見えません。 演奏者ばかりか楽器も見たくてわたしは、左手の二階席へ。

フォトは、当日のプログラム。 J.S.バッハ ヨハネ受難曲 BWV245 第2稿。

曲が始まるや、あれ!? 聴きなれた曲ではありません。 1725年の2回目のための第2稿だからです。

ヨハネ受難曲の初演はライプツィヒ時代の1724年。 再演は、1725年、1730年頃、1749年で、いづれも同じものはなかったとのこと。 プログラム・ノートで初めて知りました。

最終曲(40番)も異なり、また新たなアリアも追加されるなど随所で違います。

しかし、その演奏のすばらしかったこと。 とても新鮮な響きでわたしの心を捉えました。

指揮の青木洋也がアルトを兼ね客席に振り返り、福音史家の畑儀文が淡々と、またソプラノ藤崎美苗が切々とアリアを歌い、広いホールの隅々まで魅了します。

メンバはヨハネス・カントーレス。 100名を越すコラールと管と弦とオルガンによる16名のオーケストラ。

わたしは、とくに管の演奏を楽しみに、トラベルソの国枝俊太郎、渡辺清美、オーボエ/ダモーレ/ダカッチャの森綾香、篠崎由佳に聴き入りました。

中でも、35番アリア、溶けて流れよ、わたしの心よ。

ダカッチャの調べを背に、トラベルソがイエスの受難を、苦しみを表現し、いと高きものを讃える涙となって流れよと誘い、ソプラノが切々と歌います。

トラベルソにとっては、演奏上、難曲中の難曲のひとつ。

J.S.バッハは、他にもトリオソナタなど、イエスの苦しみを表現するのに、トラベルソの持つ不安定で、か細い調を選び、みごとに聴くものの心を捉え、分かち合うように導くのです。

悲しみに満ちた音色と情感を余すことなく表現され、とても心満ち足りたものでした。

モダン楽器でなく、オリジナルだからこそ表現できると言う気もしています。

トラベルソと言えば、この演奏会に誘っていただいた読者の方に、お譲りしましたT.Lotトラベルソのメンテナンスのためお目にかかり、楽しいお話しをいっぱい聞かせていただきました。

帰りには、立ち寄った楽器店のトラベルソコーナーで、許可を得てわたしの楽器と著名製作家のトラベルソの比較をさせていただきました。

そのコーナーでは、偶然にも、別の読者の方ともお会いでき、大変有意義な一日を過ごすことができました。

このバロック木管図書館を開設して以来、実に多くの方との交流を通じて、わたしに楽しみの機会が与えられ、そしてどんどんと人と機会が増して来ているようです・・・

2008年2月17日


 

設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ヨハネ受難曲が数稿もあったとは知りませんでした^^
バロック木管図書館は多くの方々に楽しんで頂いているようですね。

古楽器独特の雰囲気が心と身体にしっくりくるように、この頃感じます。
オーボエ好き
2008/02/17 18:30
オーボエ好きさん、早速の、と言うか最速のコメントありがとうございます。記事を公開して、次にTopに戻ったら、コメント新着に載っているのだから・・。
●そうですね、手持ちのCDを聴きながら記事を書いていましたが、楽器なども異なるようです。
●多くの読者や、その方の知人などつながりの輪はひろがる一方。たとえば、トラベルソ関係も、ある先生の門下生の方々、バロックオーボエでも同様。結果として、当日のトラベルソとオーボエ演奏家の中にも、お目にかかったことがあると言った次第です。
●同感です。オリジナル楽器は、心にしっくりと入ってきます。
woodwind 図書館長
2008/02/17 18:42
私も同じ日に淀橋教会でヨハネ受難曲を聴きました。昨年、藤崎美苗さんがソプラノのヨハネ受難曲を三鷹で聴きまして、藤崎さんのファンになりました。淀橋教会の昨年の演奏はバッハのロ短調ミサでした。あまりにも素敵だったので、藤崎さんに貴方はバッハの奥さんのアンナ・マグダレーナにそっくりだというようなファンメールを出してしまいました。
http://www.geocities.jp/imyfujita/wtcpage1011ambj.html
imyfujita
2008/03/01 22:45
imyfujitaさん、ようこそバロック木管図書館へおこしいただきました。
●藤崎美苗さんがアンナ・マグダレーナにそっくりだと言うことについて、ふ〜む、そう言えばそうだな〜とも感じます。昨年の演奏がロ短調ミサだそうで、それはもう聴きたかったですね。淀橋教会に初めて出かけましたが、当日のプログラムのフォトも淀橋教会があり、よく行われているのだと分かりました。
●それにしても、HPを拝見しましたが、びっくり仰天。創作とは言え、その構成と論理的な説明、神秘的とも言える(平均)律への情熱は、まるでimyfujitaさんがJ.S.Bachではないかと思える内容ですね。こんなの初めてです。コメントバックにすべき内容につまってしまいました。
●1時間では読みきれず、もう少しじっくりHPを拝見してからにします。英文の方も読みます・・
woodwind 図書館長
2008/03/02 00:23

コメントする help

ニックネーム
本 文