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zoom RSS オトテール・トラベルソ3本組の化粧箱

<<   作成日時 : 2009/03/23 20:15   >>

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画像楽器のつくり方 (97) 2009/3/23

トラベルソは、どのように保管しているでしょうか。

楽器を購入すると専用ケースがついてくることもあり、気にしたことがないかも知れません。

でも、バロック木管、とくに個人製作家によるトラベルソとかリコーダでは、専用ケースなしで単体で売られることが多いように思います。

そこで、持ち運ぶために、キャリング・ケースを購入することになります。

楽器を保護するために綿など緩衝材を内部に施したロールバッグや、たくさんのスリットに布を張った木管ケースがあります。 愛好家は、トラベルソとかリコーダ、あるいはそれらの組合せを自分の使用にあったキャリング・ケースを選んでいるようです。

保管はどうでしょう。 キャリングケースから、あえて専用の化粧箱に移し変える方は少ない気がします。

いずれにせよ、注意すべきは、管内が濡れたままで密封に近いケースに仕舞うことは避けねばなりません。 楽器を十分に乾燥させてから仕舞うのが正しいでしょう。

トラベルソの保管ですが、できればキャリングケースのほかに、木製の化粧箱があると良いでしょう。

フォトは、3種の材でつくってきました、オトテール・トラベルソを収容する化粧箱。

1本のオトテール・トラベルソが、「替え本体」を2組持つのです。(→こちらを参照)

替え本体、すなわち「替え頭部管」と「替え中部管」がそれぞれ2本ずつ。 なんのことはない。 象牙部(キャップ、バレル、足管)1セットを共通にして、頭部管が3本、そして中部管も3本。

化粧箱(保管箱)のつくり方は、以前に書きました。(→こちらこちら) また、着色や塗装についても記しました。(→こちら

今回は、化粧箱の使用材料を紹介しましょう。 1日あれば完成しますから、ご自身で試みられてはいかがでしょう:

 ●天板・底板: 厚さ5oの表面のみセン材の合板。 233 x 360 x 5mm。 2枚。
 ●前板・後板: 10x20mmのヒノキ規格材。 360 x 20 x 10mm。 4本。
 ●側板:     10x20mmのヒノキ規格材。 213 x 20 x 10mm。 4本。
 ●仕切り板A:  4x20mmのヒノキ規格材。 340 x 20 x 4mm。 3本。
 ●仕切り板B:  4x20mmのヒノキ規格材。 225 x 20 x 4mm。 3本。
 ●仕切り板C:  4x20mmのヒノキ規格材。 111 x 20 x 4mm。 1本。
 ●当て板A:   4x10mmのヒノキ規格材。  30 x 10 x 4mm。 3個。
 ●当て板B:   6x10mmのヒノキ規格材。 111 x 10 x 6mm。 1個。
 ●当て板C:   6x10mmのヒノキ規格材。  76 x 10 x 6mm。 2個。
 ●当て板D:   6x10mmのヒノキ規格材。  40 x 10 x 6mm。 1個。
 ●パッチン:   25mm 金メッキ色 2個。
 ●蝶番:     45mm 金メッキ色 2個。
 ●内部オイリング: レモンオイル適量。
 ●外部オイリング: 仕上げ用オイル適量。

これらの材は、DIY店などで購入できます。

DIYの木材コーナーでは、よく端材を見かけます。 端材は、必要な寸法に加工したときに余ったもの。 寸法はバラバラで、そのままの販売形態ではなく、端材コーナーの箱などに入れられており、価格も10〜100円からと割安感があります。

今回使用した天板・底板も、その端材(1枚80円なり)。 幅233o。 この幅ですが、驚くことに、今回の化粧箱にピッタリの寸法でした。

いつもはトラベルソの化粧箱に、厚さ3oのアガチスなどの化粧板を、また前板・後板には厚さ8oの規格材を用います。

ところが、3本ものトラベルソと象牙部1セットを収容するとなると寸法も大きくなります。 薄い板では強度に不安が残ります。 そこで、天板に5o厚を、前板に10o厚材を用いて強度を増しました。 結果として、箱の重量はかなりなものとなりました。

この3本組のトラベルソの化粧箱を作ってみて、その用途として、あらたなアイデアが生まれました:

[用途1]

 ピッチの異なる、中部管2本を加え、合計3本の中部管を持つトラベルソを収容: 392/400/408Hz。

[用途2]

 ピッチの異なる3本の頭部管(普通、+3Hz、-4Hz)と、3本の中部管(10Hz刻み392/402/412Hz)を収容。

 これらを組合せて9種のピッチに対応: 388/392/395/398/402/405/408/412/415Hz。


実際にこれらのセットのトラベルソも作ってみたくなってきました。

ね、面白そうでしょう・・・


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
これは壮観ですね^O^
僕は箱作が苦手で、布のケースを作る程度です。
作ったら立てっぱなしで放置してあります。
オーボエ好き
2009/03/24 21:41
オーボエ好きさん、こんばんは。
●「壮観」ですか・・そう言われると、そうですね。愛好家の方でも、オトテール同一モデルを3本持っている方も少ないでしょうし。
●作ったら立てっぱなしと言うことですが、トラベルソなど、そのまま垂直に楽器立てで立てているのですか、それとも各部をバラして立てているのでしょうか。
●ようやく春めいた日があったりしますので、また工作を始めた次第です。寒い冬は、なかなか旋盤には向うことができませんでした・・
woodwind 図書館長
2009/03/25 22:58
☆僕の作業場所は半屋外なので冬場はきついです。
☆各部ばらばらで立てておきます。でもクラシカルオーボエのトップジョイントは内径が細すぎてスタンドの棒が合わないので寝かせておいています。
オーボエ好き
2009/03/31 16:55
オーボエ好きさん、こんばんは。
●ようやく春らしくなり、桜が満開です。そうなると、楽器つくりをやろうか、と身体も動き始めます。半屋外では、夏冬とも大変ですね。
●オーボエはクラシカルでなくとも、内径が小さくてスタンド立てには不向き。全部組立てたまま、楽器スタンドに立てています。
woodwind 図書館長
2009/04/05 00:28

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