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zoom RSS 古楽コンクール<山梨>楽器展示会に出展して

<<   作成日時 : 2010/05/15 14:20   >>

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画像4年ぶりに古楽コンクールにて、楽器の展示を行いました。

●古楽コンクール<山梨>

毎年開催され、今回は第24回目。 楽器の展示会も毎年併設されますが、バロック木管や弦楽器などの旋律楽器と、チェンバロなどの鍵盤楽器とが交互に行われています。

ときは、ゴールデンウィークの5月1日(土)と2日(日)。

例年、古楽コンクールは、予選/本選および展示会が県民ホールで開催されて来ました。

ただ「古楽」は、クラシック音楽の中でも特殊。 一般の方にはなじみが薄い。 しかも県民ホールといった大型施設に古楽関係者だけが集うのでは、一般に開放されているとは言え、すこし参加しにくい側面もあったでしょうか。

今回は、県民や一般の方との交流をいっそう高めようと企画され、コンクール会場も展示会場も変更となり、家族連れでちょっと聴いてみよう、見てみようという雰囲気に変わりました。

開催場所は、コンクールは予選/本選とも法人会館の(小)ホール、また楽器展示会はすぐそばの商工会議所5F多目的ホール。

予選/本選も賑わい、立ち見席が出るほど。 それでも入りきれず、エントリ者のご家族の方、地元の方を優先するような状況でした。

●展示会場のブースの様子

フォトは、前日に設営を行い、当日朝に撮ったわたしのブースの模様。

実行委員長に許可を得てテーブルを2ついただき、直角に配置し2つのコーナーとしました:
 @オーボエコーナー  Aトラベルソコーナー

横一線にテーブルを連ねた場合、長すぎて来ていただく方と疎遠に感じたから。

それぞれのコーナーでの展示の目玉は、中型木管楽器である、テナー・オーボエとフルート・ダモーレ。 いずれも製作中のもの。

展示楽器一覧を印刷したチラシや名刺も並べ、展示品一覧に「貸出可」表記も加えました。 (お貸出コーナー:→こちらもご参照)

●展示楽器

4年前の展示会(→こちら)では、展示楽器が少なく、また昨年末の別の展示会(→こちら)でも同様でした。

そこで、今回は展示楽器をなるべく多くしたいと思い、読者の方から貸出楽器を急遽返却していただきました。

返却楽器は、展示直前に集まり、久しぶりに見る楽器のチェックやメンテもそこそこ。 会場へ向う列車の中でメンテするありさま。 オーボエに至っては、まとまなリードがない。 見ると10年前のくたびれたリード。 とは言え、新たにつくる時間もない

●出展の目的

わたしの出展目的は、本ブログを通した活動の内容を展示会で紹介すること、すなわち:

 ・バロック音楽に関する情報の公開
 ・バロック木管楽器のつくり方の公開
 ・復元した楽器の無償貸出サービスの提供

を通じて仲間づくりを行うこと。

ただ、楽器の展示者は、一般に、楽器製作家、楽器製造業者、図書・楽譜あるいはCDの販売業者ですから、来訪者にとっては、すべてが販売業者に見えることでしょう。

そこで今回は、展示楽器一覧表のチラシを印刷・配布しました。 チラシに、活動内容を紹介したのです。

それでも、展示した楽器の価格や、楽器の相場価格を尋ねられることもしばしば。 その都度、事情を説明したり、相場価格については、周囲の製作家ブースでお尋ねくださいと加えました。

●ブース来訪のみなさま

展示会が始まると、フォトから分かるように垂直に立つオーボエ類が目につきます。 オーボエ展示者がわたしのほかになく、また独特の音色が聴こえるためでしょうか、トラベルソコーナーよりオーボエコーナーのほうが人気がありました。

今回のコンクール参加者数は例年に比べても多く、55エントリ。 「バロック・オーボエ」がきわめて多く、8エントリも。 すべて女性。

ほとんどのオーボエ・エントリの方にブースに立ち寄ってただききました。 さらにその方々の友人(女性が多い)や、関係者のプロ奏者(女性が多い)も来訪され、嬉しいかぎりでした。

楽器の試奏もしていただきました。 わたしのくたびれたリードでは鳴らないこともあり、ご自身のリードに付け替えていただく場面も。 こんなことなら、まともなリードを用意すべきであったと、嬉しい反省。

プロ奏者からは、即座に楽器の改善すべき点を指摘されました。 このようなフィードバックは、わたしにとって最大のプレゼント。 製作家と演奏家とは切れない関係にあるからです。

そしてコンクールのエントリ者や関係者のほか、一般の方やお子さん連れの地元の方など、多くの方に立ち寄っていただきました。

小学生のお子さまは、自分の背丈と比較して大きいテナー・オーボエに驚かれました。

さすがに手指も届かず、それに代えて、小さなクラシカル・オーボエを吹いてもらいました。 リードのくわえ方を教えると、なんと音が出ました。 ご家族の方もわたしも思いもよらなかった・・。

●製作家同士の交流

オランダからのPolak氏にも会えました。 寄寓にも4年前と同じくわたしのブースの斜め前。 その他、4年前と昨年末の展示会での多くの出展者とも交流することができました。

中でも読者であり、また製作家でもいらっしゃる方や、その方と同様に、本職のかたわら古楽器を製作し、展示されている方から興味あるお話を伺うことができました。 その結果、浮かび上がったわたしを含む3人に共通する点は:

「自分が創りたい/作りたい作品を、誰もやらない方法を工夫しながら形にしてゆく喜びとその意義はとても大きい。」

その方々の作品のレベルはどれも高く、それ以上にまた、創造に対する意欲の大きさに驚かされ、とても良い刺激となりました。

わたしも初心に返り、多くつくってきましたトラベルソのほか、それ以上にバロック・オーボエつくりにもっと励みたいと感じました。

自由な発想で、誰もつくらないモデルにチャレンジし、またそれを公開したいという想いを胸に、帰途についたのでした・・・


PS 今回も、古楽コンクール<山梨>の実行委員長、実行委員の方々、スポンサーはじめ多くの関係各位にお世話になりました。 この場をお借りし、こころより感謝の意を表します。 ありがとうございました。



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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れ様でした。
前回出展から4年ですか。。。はやい。。

バロック木管図書館のますますのご発展をお祈り申し上げます^ ^
オーボエ好き
2010/05/15 15:57
オーボエ好きさん、こんにちは。
●励ましのコメント、早々とありがとうございます。確かに4年くらいは経つのが早いですね。4年前にもお会いした製作家と、今回じっくりとお話をうかがうことが出来ました。オーボエ好きさんも、そのような方の基本的な考え方には共感される部分がある気がしました。
●392Hzのオーボエつくりを考えています。チューブもリードも現存しないですから、どのような寸法からスタートすべきか、そのときには、またいろいろと教えてください。
woodwind 図書館長
2010/05/15 16:30
豪華な展示となりましたね。
中川氏からお誘いを受け私も参加したかったのですがどうしても都合がつきませんでした。
私は昨年、福岡古楽祭で始めて展示を経験したのですが展示会ではいろんなことが吸収できます。出来れば今年も福岡に展示しようかと考えています。そのために昨年出展したGAR,IHR,Stanesbyに加えて今年はBeaulieuとStanesbyの象牙版を人工象牙でと思い現在製作中です。果たしてどのような音が飛び出してくるのやら・・・
図書館長様も福岡にお出でになりませんか?
Parti太
2010/05/17 09:10
Parti太さん、こんばんは。
●豪華といえばそうかも。昨年末の池袋の展示に比べると広々とし、来てくださる方もオーボエコーナーでは、机の前のほか後ろにも回っていました。
●展示者リストを事前にWebで見ることが出来ましたが、Parti太さんがリストアップされおらず、ちょっと寂しい。それでも、アルコールをいただきながら、展示の意義など本質に迫る議論ができ、昨年末と似ています。展示会で吸収できるものは、とても大きいですね。
●福岡古楽祭についてよく知りませんでした。検討してみたいと思います。
●人工象牙のStanesby、面白そうですね。Stanesbyは、メーカー製のプラ管もあり、ずっしりと重いです。人工象牙では、おそらくそれより軽い気がしますが、結果を楽しみにしています・・
woodwind 図書館長
2010/05/18 00:04
はじめまして、初日の閉場間際に拝見させていただいた者です。
いつかは自分でも作ってみたいという思いがあり、実際に作られている方とお会いできて非常に嬉しかったです。
ありがとうございました。
SOCC
2010/05/19 20:13
SOCCさん、こんばんは。
●ようこそ、バロック木管図書館の本ブログへ、また展示会場にお越しいただきありがとうございました。初日の閉館前で大変失礼しました。
●4年前の展示でも、同様なケースがあり、少しの間予選を聴きに席を外したときにお越しいただいた方とお会いできず残念なことがありました。
●そのような方とも、このコメント欄でなく、メールにてやり取りが出来ています。 woodwinf@mte.biglobe.ne.jp
●SOCCさんも、是非メールを交換し合い久しくお付き合いいただきたく。メールでのお問い合わせは、どのようなことでもかまいません。つくり方だけでなく、材料や工具の入手とかお答えできることはご返事差し上げるようにしています。
●実際に、楽器つくりにチャレンジされている方も多く、そのような立場でわたしの復元楽器を手にとって、楽器がどのようになっているかを知るために借りていらっしゃる方もいます。お貸出サービスのときの「理由」が何であろうとかまわないので、そのような場面では是非おっしゃってください。
●それでは、引続きブログをご覧ください。5年前の開設当初からの記事も、もくじ、あるいは年月から検索でき、どこのページへも飛べますのでよろしく。
woodwind 図書館長
2010/05/19 20:50
甲府ではお世話になりました。
私の方は今、Renaissance Conettoを作ろうと準備しているところです。
でも、大きな問題が・・・・
この種の楽器(モダンも)を一度も吹いたことがないんです。
まともに音が出せるかどうか・・・・

チッチの父
2010/06/10 07:54
チッチの父さん、こんばんは。
●甲府では、こちらこそ本当にお世話になりました。誰もつくらない楽器ではないかと思います。チッチの父さまの作られる楽器は、わが国では多くいない気がします。ルネッサンスの楽器は、英国のEMSぐらいでしょうか・・
●出来上がりましたら、また見せてください。HPも引続き楽しみにしております。
woodwind 図書館長
2010/06/10 21:38
SOCCさん、こんばんは。
●上記コメント欄で、わたしの連絡先のメールアドレスの間違いがあり訂正させていただきます。もしかして、間違いのアドレス宛にメールをいただいておりましたら、大変失礼いたしました:
【誤】woodwinf@mte.biglobe.ne.jp
【正】woodwind@mte.biglobe.ne.jp
woodiwnd とすべきを woodwinf とキーを打つときdをfとしていました。
●【正」の方のメアドにてご連絡いただきたく、よろしくお願いします。
woodwind 図書館長
2010/06/28 22:49

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