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zoom RSS 化粧箱つくりは、直角出しが決め手です(その2)

<<   作成日時 : 2010/07/18 12:54   >>

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画像楽器のつくり方 (120) 2010/7/18

木管楽器つくりと関連して、楽器を収納・保管するための箱つくりも欠かせません。

●キャリー用のケース

木管を運ぶときキャリングケースが必要です。 しばしば市販のソフトバッグを見かけます。

展示会の出展とか、お貸出サービスのために読者の方とお会いする場面で、多数本を運ぶには、100円ショップで見かけるA4ケースもなかなか有用。 (→こちらを参照)

オーボエなど、A4ケースでは高さが足りない場合、100円グッズの他のケースも利用できるでしょう。 (→こちら

これら楽器のキャリー時には、発砲スチロールあるいはプチプチなどの緩衝材を併用します。

●保管用のケース

一方、楽器の保管には化粧箱があるとよいでしょう。 (→こちらも参照)

楽器を保管するとき注意すべきは、楽器の内管についた水分をふき取り、十分乾かしてからにします。 (→こちらを参照)

●化粧箱の例

保管用の化粧箱ですが、替え管の本数とかサイズが異なり、ひとつひとつ楽器に合わせてつくります。

これまでにつくった化粧箱をいくつか紹介しましょう:

 −2本の替え頭部管、2本の替え本体を持つ3本組のオトテール・トラベルソ用  (→こちら
 −替え頭部管、替え上管を持つトラベルソ用  (→こちら
 −オーボエ・ダモーレ用  (→こちら
 −替え管を持つトラベルソ用  (→こちら

●化粧箱つくり

これらの化粧箱つくりでは、直角出しが決め手となります。 (直角出しについては、→こちら

わたしの場合、指物師による木箱の精緻な加工に驚かされます。 寸分違わない直角や45度出し。 どのようにしているのか、いつも不思議に思います。

卓上丸ノコを使用すれば自動的に直角が出るでしょう。 角度可変の丸ノコもあり、45度出しも容易かも知れません。

ただ家具つくりなどの応用と違い、小さな化粧箱つくりでは、使用するノコは小さく、刃も薄いのが普通。

指しがねを用いて板に直角に線を引いたとしても、ノコを挽く時に狂います。 そのためでしょうか直角、あるいは45度出しを狂わなくする冶具が販売されています。

フォトは、英国で入手した冶具。

冶具の底には、V字型ブロックがあり、材を載せてその上から材を押さえるネジ付きの棒もあります。

これを用いて細い角材を切り出してみました。 その結果、冶具がないよりは正確になりました。

とは言え、このような冶具で「指物師の腕」が簡単に得られるものではありません。

ノコを通すスリットの幅は、ノコの刃厚より広く、その幅の範囲でぐらつきます。 スリットの片側にノコの刃を押し当てるようにして、ぐらつきをなくします。

この場合、冶具材がアルミですから、ノコにより削られます。

また、小さな角材の加工では、切り落としたときバリが出るのが普通。 これに対しては、適当な不要材をあてがい、不用材と一緒に切り落とすとバリを出ないようにできます。

そのようにして直角出しをした角材をフォトのように得ました。

冶具の力を借りて直角出しの正確性を補ったからといって、やはり指物師の仕上げとは雲泥の差があります。

楽器つくりも、箱つくりも、それぞれ奥が深いもの。 それぞれ腕を磨くように心がけて参ります・・・


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