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zoom RSS ラッフィング・ガウジで丸材にします

<<   作成日時 : 2011/05/05 17:38   >>

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画像楽器のつくり方 (123) 2011/5/5

バロック・オーボエつくりを開始しました。

使用材は、ベルの大きさを確保できるブビンガ。(→こちら

最初のステップは、角材から丸材への加工(→こちら、や→こちら)。 この加工に、必需品であるラッフィング・ガウジ(roughing out gauge: 荒削りノミ)を用います。 (ガウジほか刃物については、→こちら

フォトの左手にラッフィング・ガウジ( 1/2インチ 13mm)見えます。

ラッフィング・ガウジの特徴は、断面が半円周に曲げられた分厚い板(フルート flute)に角度が45°もの刃が付けられること。

丸材にするために角材を木工旋盤のセンターで挟み、低い回転数で回転させます。 (切削に適切な回転数については、→こちら

回転に伴い角が円を描き、見た目には円柱。 しかし実際には角材ですから、ラッフィング・ガウジの刃が当たる部分はとがっています。

とがっているために多少の危険を伴い、十分なる注意を払うことが必要。

●ガウジをしっかり固定させます

ところで、材を刃物で切るには、材か刃物の何れかがしっかり固定される必要があります。

よく切れる日本刀で紙が切れるでしょうか。 切れるのは当たり前。 では宙に舞う紙ではどうでしょう。

簡単ではありません。 それは紙が固定されていないから。 達人の日本刀を振り下ろす速度は速く、紙が空気の抵抗で留まる(固定される)ことを利用するのでしょう。

木工旋盤加工では、材を回しますから刃物であるラッフィング・ガウジを刃物台へしっかり押し当てて用います。

とがった角材の角が回転し、当てるガウジがはねられます。 

はねられないように適切に押さえますが、このとき材に当てる度合いを薄く、すなわち削る量を少なくします。 多いと刃に材が食い込みスタックします。

とは言え、肩に力を入れるあまりガジガジになっては作業になりません。 慣れてくると、薄く当て、必要な(最小限の)力で「しっかり」押さえ、かつ柔軟性を持たせることができます。

旋盤加工の基本操作について、適切な参考書物(→文献集)などで良く理解することが、作業の安全性からも重要です。

●ガウジの刃の厚さと刃角

材にはねられたとき、刃が薄いと刃が曲がり、やはりしっかりと押さえたことになりません。 ラッフィング・ガウジが分厚い鋼に角度45°もの刃角が付けられているのはこのためです。 

出刃包丁をご存知ですか? 刃の厚さがあり重みもあります。 魚をさばくとき頭を落とすのに必須。 もし頭落としを薄くてペラペラな、たとえばプチナイフで行うなら、刃が曲がって力が入りません。

金工旋盤をぎ存知ですか? 鋼の切削では、鋼を切るためのバイト(刃物)の刃角が45°を超え60°以上になっています。

このように、自身が材に負けて曲がることがなく、刃自らをしっかり固定できるラッフィング・ガウジが必須なのです。

●材の固定

丸材としたあとの旋盤加工のステップでは、材を木工旋盤の主軸台にしっかり固定することが必要。

それには主軸台へ取り付けたチャックで材をしっかり固定します。 チャックの種類は多く、わたしの使用するチャックは、1インチ径の材を押さえる構造をしています。 (チャック類は、→こちら

フォトの丸材の端をご覧下さい。

端から10o程度を1インチ径に削ります。 フォト手前のパーティング(1/8インチ 3mm )を使用します。 このパーティングで両端の直角面出しも行います。


これで丸材への加工が終わりました。

このあとのステップでは、丸材をチャックに結わえ、穴掘りや外形削りなどへと続きます。

くれぐれも、安全の確保を怠らないように・・・


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快適な切削は、適切な回転数から
●参考書物→文献集
木工旋盤のチャック類は、どのようなものですか


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