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zoom RSS 木製のモダン・フルート頭部管を削ってみました

<<   作成日時 : 2013/01/02 22:48   >>

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画像楽器のつくり方 (131) 2013/1/2

欧州黄楊の7インチ(178mm)長の角材から1本削ってみました。

フォト下が、外形デザイン(創作)第1号のモダン・フルート用の頭部管(→こちらも参照)。

モダン・フルートの通常のライザイーとリッププレート式でなく、バロック・フルート(トラベルソ)のように唄口でわずかに盛り上がる滑らかな曲線としました。

●全体の構造

左端にヘッドキャップが見えます。 モダン・フルートのヘッド・キャップに比べると大きいですが、同じイメージとしました。 欧州黄楊材(→こちら)を用い、人工象牙(→こちら)で装飾性を高めています。

右端に見えるように、モダン・フルートの本体管へ挿入するパイプを0.3mm厚の真鍮板を丸めてつくりました。

頭部管の右端も象牙加工で装飾性を持たせています。

モダン・フルート本体管との差しこみ加減にて、ピッチA=440〜442Hzを調整しますが、本体管の飾りリング部分が隠れるように象牙の内径を太くしています。

●全体の加工

16mmΦの内径つくりには、ロングドリル(→こちら)やフォースナー・ビット(→こちら)を適宜とっかえひっかえて加工します。

その後、リーマ(→こちら)を用いて、内径を凵≠P/50のテーパをつけました。

そして、内径19mm、外形19.6mmの真鍮パイプの挿入部分を、自在リーマ(→こちら)にて加工します。

外形削りは、なだらかな曲線付けに気をつけます。 実際に削りながら美しく見える加減により、当初図面の寸法を調整しました。

●歌口(唄口:マウスホール)での管厚

唄口での内径は17.5mm。 外形は、26.9mm。

それらの差は管の厚さの2倍となりますから、管の厚さすなわちチムニー(煙突)の高さは、(26.9−17.5)/2=4.7mm。

一般のトラベルソでは、チムニーの高さはどうでしょう。

たとえば I.H.Rottenburugh では、(30.3−19.3)/2=5.5mm。

この5mm前後の厚さ(深さ)に沿って、歌口のエッジに吹き込まれた息が2つに分かれて流れ込みます。

●歌口の構造とアンダーカット

今後は、歌口を削り、アンダーカットをつけていきます。

ちなみに、ベーム Theobald Boehm の歌口(アンブシャー)構造が、彼の著書:フルートとその奏法 The Flute and Fkute Playing (→文献集)のFig.11(p.23) にあります。

 - 歌口の大きさ: 12.2 x 10.4 mm
 - 内径: 17.25mm
 −アンダーカット: 垂直線から内側に7°傾斜

さて、どのような音色や吹奏感が得られるでしょうか・・・


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