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zoom RSS バロック・オーボエ:ベルを滑らかな曲線で内ぐります

<<   作成日時 : 2013/08/24 16:51   >>

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画像楽器のつくり方 (144) 2013/8/24

オーボエ・ベルの内ぐりを見てみましょう。

一般に、バロック木管の外径削りでは、木工旋盤のベッドに平行となるようにツール・レストを設定します。

そして、ツール・レスト(刃当て台)に木工バイト(刃)を押し当て、左右(平行)に動かして切削します。

これに対し、オーボエ・ベルの「内ぐり(内径削り)」では、ツール・レストをベッドに直角に設定するところが異なります。

●階段状の穴あけ

ベルの内ぐりの前に、できる限りベル内径に近づけるべく階段状に穴を掘ります。

テール・ストックにドリル・チャックを取り付け、径の異なるフォースナー・ビット(→こちら)をとっかえひっかえて穴あけ(穴掘り)を行います。

階段状にあける様子は、→こちらをご参照。

フォトのP.Paulhahnのオーボエ・ベルでは、ビットの径と掘る深さは以下の通り:

   ビットの径            深さ

 ‐ 1-3/8インチ (34.9mm)    27mm
 ‐ 1-1/4インチ (31.8mm)    37mm
 ‐ 1-1/8インチ (28.5mm)    44mm
 ‐ 1-1/16インチ (27.0mm)   49mm
 ‐ 1インチ (25.4mm)       51mm
 ‐ 24mm               57mm
 ‐ 7/8インチ (22.2mm)      65mm
 ‐ 20mm               73mm
 ‐ 19mm               77mm
 ‐ 18mm               84mm
 ‐ 11/16インチ (17.5mm)    貫通

●内ぐり

階段状のベル内径を、バイトとスクレーパ(これらの刃物類は、→こちら)を用いて滑らかにつながるようにします。 (用いたバイトとスクレーパは、→こちらのフォトにも見えます)

このとき、ベルの内部を覗きながら行うため、ツール・レストを木工旋盤のベッドと直角となるように取り付けるのです。

フォトは、直角に取り付けたツール・レストと、ある程度滑らかにしたベル内径の様子。

●ベル外径仕上げ

双方向から行うベル加工では、両端のチャック結わえ部でベル材を結わえます。(→こちらも参照)

チャックから材を外し、再度チャックで結わえなおすと、同心円の確保が難しくなります。 そこで、一旦、チャックに結わえたら、可能な限りの加工を済ませるようにします。

フォトでも、ベルの北側(上側)のチャック結わえ部により結わえた状態で、外径削りや底部(南側)の飾り溝の加工も済ませるようにします。

このあと、チャックから外し、ベルの北側(上側)のソケット近辺について、外径の仕上げ削りを行います。


P.Paulhahnのバロック・オーボエの上管、下管、ベルの各部について、内径つくりおよび外径削りが終わると、指孔あけやキー取付の工程へと続きます・・・。


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