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zoom RSS バロック/初期クラシカル・クラリネットにキーを取り付けます

<<   作成日時 : 2014/12/14 22:34   >>

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画像楽器のつくり方 (147)  2014/12/14

バロックが終わり初期クラシカルへと様式が移行しました。

その移行の中で、木管楽器は次第に多鍵楽器へと変遷します。

J.S.バッハの没した1750年(後期バロックの終わりと定義)のあと、バッハの息子やモーツァルトが活躍した時代に、クラリネットが多く用いられるようになりました。

●復元途中の楽器

フォトは、1760年ごろのBbクラリネットをわたしが復元したもの。

それまでのバロック・クラリネットの特徴を示す一方、クラシカル・クラリネットの特徴である多鍵が取り付けられています。

英国オックスフォード大音楽学部の楽器博物館であるベート・コレクション Bate Collection には、管理番号4009としてこのクラリネットが所蔵されています(→こちらも参照)。

英国滞在時に実物を手に取り研究させていただいたもの(→こちらも参照)。

多鍵(6鍵)楽器ですが、フォトには次の3鍵のみ取り付けています。 したがって、復元楽器としては未完成。

 - Aキー
 - Spキー (スピーカーキー) フォトでは楽器の裏側のため隠れて見えない。
 - G#キー

これから次の3鍵を順次とりつけてみます。

 - F#キー
 - Eキー
 - Trキー (トリルキー)

この楽器の計測をした チャールズ・ウェルズ Charles Wells 氏によると、トリルキーはあとで取り付けられたそうで、もともと5鍵みたい。

●キーの製作

材質は、オリジナルどおり真鍮(しんちゅう)。

すでに取り付けている3鍵は、1.5mm厚の真鍮板を用いています。

これから順に取り付ける予定のキーは、同じく1.5mm厚を用いるTrキーを除き、4.5mm厚を用います。

キーの長さが230mmほどあり、板というより角棒のイメージであり、強度を持たせます。

F#キーとEキーは下管に取り付けますが、長さが長く、左手の操作性を確保するため取付け位置の調整が難しそうです。

順に取り付け、それにより可能となる音を確かめると同時に操作性の調整を行います。

●初期クラシカル・クラリネットの魅力

初めてウェルズ Wells 氏にお会いして彼のこのクラリネットの復元楽器を見せてもらったのは、英国ロンドンで開催された展示会の会場(→こちら)。

長いキーと楽器のバランスがよく、クラリネットに魅せられた瞬間でした。

この魅力を十分に引き出すことにワクワク感を抱きながら進めてまいります・・・



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