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zoom RSS クラリネット:原寸大の図面に照らしてキーをつくります

<<   作成日時 : 2015/01/09 18:30   >>

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画像楽器のつくり方 (149) 2015/1/9

楽器博物館のオリジナル楽器について各部寸法が計測されます。

それら計測データは、次に図面に起こされ、各研究者や製作家などの要求に応じ販売されます。

フォトは、掲載中のバロック/初期クラリネットの図面。

オックスフォード大学音楽学部ベートコレクション Bate Collection 管理番号#4009のジョージ・ミラー Feorge Miller 作のクラリネット。 (→こちら

この楽器の場合、計測図面はA3で2枚組み。

●原寸大の図面

直接に図面として楽器を描き、対応する箇所の計測データを記入する方法があります。 (わたしの計測例は、→こちら

一方、計測データを用い楽器の原寸大に図面に引き起こすことも普通になされます。

ここで原寸大というのは、楽器つくりの場面できわめて便利。 木管に限らず、弦楽器やもっと大きなものでも同様。

楽器つくりの各工程において、材料の木材や金属板などを加工する途中で、加工寸法を確かめる必要があります。

このとき縮尺倍率を等倍、すなわち原寸大としておけば、図面にあてがうことで容易に確かめられます。
(原寸大の図面を用意することについては、トラベルソ→こちらや、オーボエ→こちらも参照)

単純に長さを確かめるときはもちろんのこと、微妙なカーブを描く曲線加工などでとくに有用。

フォト右上はベル部。 図面と対比させてみました。

(フォトをクリックし、現れる別ウィンドウの中のフォトをクリックし拡大してご覧いただけます。)


●キー材の真鍮板厚4.5mm

フォト左は、これから取り付けるキー材の真鍮板。

4.5mm厚のものから切り出したキーの加工途中が見えます。 下がEキー、上がF#キー。

ところで、DIY店では、真鍮板、銅版、りん青銅板、アルミ板など通常の工作に用いる0.3mm〜1.5mm厚のものを見かけます。

0.3〜0.5mm厚の薄板なら図画工作用のハサミでも十分切れます。

ところが4.5mm厚ものともなるとハサミで切るわけにもいかず、そもそも材自体をDIY店で見かけません。

そこで金属材料店で買い求めました。

これらEキーやF#キーのバーの部分は厚く(ピボット部を含め最大6.4mmにもなります)、どのようにつくればよいかわからず、放置しはや15年経ちました。

1.5〜2mm厚を重ねるアイデア等も考えましたが、厚い材料から削り出すしかないだろうと気を入れ、製作再スタートした次第。

金属材料店から入手した真鍮板。 この厚さのものはずっしり。 また、板というより塊って感じ。

フォトのように長辺210mmにわたり鉄ノコを挽くだけで1時間以上。 それを計2回、繰り返し。

●オリジナル楽器の復元Copy

博物館のオリジナル楽器を復元するわたしの活動では、数を多くつくるわけではありません。

すべての部分を1本1本手でつくります。

さて、図面に照らし、ヤスリを用いて記載寸法と形状に追い込んでまいります・・・


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