指穴ほか各部の穴あけが終り、次にキーを取り付けましょう。 ●バロック・オーボエのキー(鍵) 取り付けるキーは2つ。 C/C#キーとEbキー。 本来、バロック・オーボエには、左右対称のC/C#キーと、Ebキーが左右ひとつづつあり(→こちらも参照)合計で3鍵。 しかし、右手で操作することが多いためもあるのでしょうか、多鍵化が進んだクラシカル・オーボエ以降では、左手で操作するEbキーがなくなりました。 (初期クラシカル・オーボエの例は、→こちら) このため、今回は、まずは2鍵を取り付けてみます。 ●キーの材料 1mm厚の真鍮板の表面に、方眼紙に描いた原寸大のキー図面のコピーを切り抜き、両面テープを用いて貼ります。 (そのイメージは、→こちら) 鉄ノコで大まかに切り、やすりで形を整えて、キー板が完成。 一方、6mmφの真鍮棒から、キーの回転軸の台であるボス部を削り取り出します。 ボス部をキー板に半田付けて完成。 フォトは、これらキーの各部を完成した様子。 ●軸穴あけとキーの調整 下管のキー取付け台に取り付け溝を掘り、キーを収容した状態で、軸穴をあけます。 キーのバネを取り付けてキー自体が完成しますが、調整段階を含め、実際の状況に対して「合わせ工事」的に行います(→こちらを参照)。 ●音出し キーを取り付けなくとも、Eb穴をテープでふさいだ状態で、ある程度の音階が出せます。 実際にキーを取り付けたあと、各指穴の拡げやアンダーカットを行ってまいります。 この状態でも、P.Paulhanモデルは全体的にバランスよく鳴り、完成に期待が高まります・・ 【関連記事】 青字クリックで記事へジャンプします。 ●右利き、左利きいずれにも対応します:バロック・オーボエのEbキー ●いずれも魅力ある2種の材のクラシカル・オーボエ ●フルート・ダモーレ:装飾性の高い2重メタルのキー ●調整しながらキーメカニズムをつくります:ローピッチ・オーボエ |
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