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zoom RSS バロック・オーボエ:キーを取り付け音程を調整します

<<   作成日時 : 2015/04/12 23:43   >>

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画像楽器のつくり方 (155) 2015/4/12

キーつくりを完成させたP.Paulhahnのバロック・オーボエ。(→こちら

完成したキーの取り付けが終わりオーボエとしての姿が見えました。

●キー取付け台座

下管には2つのベッドがあります。

バロック木管のベッドですが、装飾の目的のほかに、大きなベッドとしてキー取付け台座の働きをします。

バロック・オーボエには、普通、上(上管側)にあるベッド四角のイメージの台座で、C/C#キーとEbキーの回転軸をつくるための台座となります。

一方、下(ベル側)にあるドーナツのような丸い形状のベッドは、C/C#キーの音孔塞ぎを取りつけるための台座となります。

なぜ四角と丸いドーナツ型なのか? 2つとも同じ形状で良いような気もします。

四角の理由は、キー台座としてC/C#キーと左右のEbキーの合計3つのキーの回転軸を収容するための工夫と想像します。

縦に構えたとき、水平線に平行に3つのキー軸がぶつかり合うことをなくす目的で、2つのEbキー軸を同じ高さとし、これに対しC/C#キー軸を別の高さにするのです。

このように軸の位置が2つあるため丸いと頂点が1つですから具合が悪く四角としたのでしょう。

一方、C/C#音高塞ぎを取りつける方は、1つの軸を収容すればよく丸いベッドとしたのでしょう。

オリジナル楽器を見ると、軸を取り付ける高さの位置に線が引かれ、丸いほうは頂上に1つ、四角のほうは平らな面にずらせて2つあります。

●音程のプロット用紙

フォトをご覧ください。

各音孔を大まかにあけてある程度アンダーカットをした本体にキーを取り付けると、オーボエの完成の姿が現れました。

もちろん、この状態ではピッチとか各音程は合っていません。 調整が必要です。

調整のために各音のピッチ(音程)測定が欠かせません。 (これまでのオーボエのピッチ測定については、こちらや、→こちらや、→こちらも参照)

グラフ用紙に各音程を測定しプロットしています。 縦軸の中心はA=415Hz。 上端は半音高いA=440Hz。 下端は半音低いA=392Hz。 1Hz単位の刻みとしています。

それら上端と下端のそれぞれの半音違いは+−100セントですから、1Hz単位の各値に加えセント表示の数字を記入しています。

●測定結果

フォトをクリックし、現れる別のウィンドウのフォトをさらにクリックすると拡大してご覧いただけます。 各目盛も出見ることができます。

未調整のP.Paulhanモデルですが、手持ちのリードを用いると、ピッチがA=415に合っていました。

またこのモデルは全体のバランスがよく、各音程はある程度取れており、このあと調整により追い込まなければならない音が少ない状況でした。

低い音があり、それらは、グラフで示すようにd1、eb1、d2、eb2、e2、f2、g2、g#2、b2。

これらを高くするには、対応する音孔のアンダーカットや穴の拡大、(または内径(ボア)削り)を行います。

具体的には、C#孔、Eb孔、E孔の拡大/アンダーカット、Gダブルホールのアンダーカットです。


これらの特定の音孔の調整により追い込んでまいります。 さて、オーボエ完成に向け期待が持てます・・・


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