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zoom RSS クラシカル移行の主張を見せるクラリネット

<<   作成日時 : 2015/05/19 18:35   >>

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画像楽器の書棚 (35) 2015/5/19

クラリネットと言えばクラシカル時代からの楽器と思いがち。

ところが、クラリネットはバロック木管。

前身であるシャリュモーに対し、親指で操作するキーの位置を上に持ち上げることで、閉管の特徴である12度のジャンプの間をつなぐことに成功し、バロック時代に誕生しました。 (初期2鍵クラリネットは、→こちら

でもクラリネットは、後期バロックからクラシカルへの移行時に急激に使用されたみたい。

クラシカル時代では、軽快に明るく華やかで大きな音量を奏でる楽器が必要とされ、使われるピッチもA=430−435Hzなど高めとなりました。

とても速いパッセージに対応でき、またクロスフィンガリングの暗く・あいあまいな半音階を改善すべく、多鍵楽器となり、クラリネットも初期の2鍵から、5〜6鍵、そして10鍵へと進みました。

現代のモダンクラリネットでは、明瞭な音色を求めてグラナディラ材が用いられ、各種替え指キーとトリルキーが加わり、管体材に加え、多鍵による重量増加が見れれます。

親指つめ右横のタコは、クラリネット演奏の証でしょうか。

モダンに比べてキーも少なく黄楊材のバロッククラリネットは、やや軽い。 音色も、グラナディラ材の固く・明瞭で・豊かに対し、黄楊材のほどよい「木の音色」が魅力的。

フォトは、未完成であった(→こちら)ものにキーを取付け(→こちら)、化粧箱(→こちら)に収容したクラリネット。

バロック/クラシカル・クラリネットは、モダンに比べ演奏が難しいのか、演奏家/愛好家も少ないように思います・・・


【コピー】

材質: 欧州黄楊 boxwood イミテーション象牙リング
     真鍮製のキー No. 0009 A=430-440Hz

【オリジナル】

所蔵: オックスフォード大学 音楽学部 ベイトコレクション #4009
製作: ジョージ・ミラー George Miller ロンドン 1760ごろ
楽器: Bbクラリネット 黄楊 boxwood ステイン 象牙リング 真鍮製のキー
     全長 670.7mm リードにより A=430-440Hz に適応
     マウスピース・バレル分離型 足部・ベル一体型
     (マウスピース・バレル一体型の ペア楽器 #4008 も現存)


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