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zoom RSS クラリネット:象牙マウント付きのベルを加工します

<<   作成日時 : 2015/07/12 18:24   >>

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画像楽器のつくり方 (161) 2015/7/12

バロック/初期クラシカルのクラリネットつくりの続きです。

オリジナル楽器は足管とベルが一体化されたもので長さ244mmとずいぶん長いです(→こちら)。

クラシカル時代になるとクラリネットのベルは分離型となり、黄楊材も短い長さのもので済むようになります。

今回、一体型ベルではなく、分離型ベルを作ることとしました。 ただしベルの底にはオリジナル楽器のごとく象牙マウントを施してみます。

●象牙マウントの取付け加工

フォトは、ベル加工の様子。 欧州黄楊ベル材をチャックに取り付け、直角出しを行い人工象牙マウントを取り付けた様子。

黄楊ベル材の長さは105mm。 ベル仕上がり寸法116.2mmでこのうち象牙マウント幅は17.3mmですから、黄楊材と人工象牙とで仕上がり寸法を確保します。

先に人工象牙マウントに深さ5mmの溝(ソケット)をフライス盤で加工しました(→こちら)。

このソケットに嵌合するテノンをベル材につくり、象牙マウントを接着します。 旋盤上の心押し台で押さえ乾燥させました。

乾燥後に、象牙マウントに46φほどの量を切り取ります。 貴重な人工象牙ですから、切り取った人工象牙46φは、別の場所に使うことにします。

象牙マウントの最大径65.8mmまで削り、マウント幅17.3mmに仕上げます。

●ベルの加工

ベル材のチャック結わえには、1インチ(25.4mm)圧縮か、2インチ(50.8mm)拡張によります。 ベル材の長さが足りず、1インチ結わえ部を接着し、この結わえ部をチャックに取り付けて、まずソケット加工をしました。
(結わえ部について、→こちらも参照)

ソケット加工を終えると、結わえ部を切り落とし、2インチの拡張加工を施します。 これによりフォトのように材をチャックに取り付けることができます。

外径加工を行うほか、内径削りも行えます。

内径削りには、径の異なるフォースナービットをとっかえひっかえて階段状に掘ります(→こちらも参照)。

その後、大まかに内ぐります。 (→こちらも参照)

内ぐりを終えると、外径削りのため、一旦チャックから外して、前後を入れ替えて最終外径削りを施します。


旋盤上で行えるベル加工が終了し、あとは手作業のリーマ加工への続きます・・・



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