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zoom RSS クラリネット:フライス盤による象牙マウントの直角出し

<<   作成日時 : 2015/07/23 21:42   >>

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画像楽器のつくり方 (163) 2015/7/23

クラリネットつくりの続きで、下管をつくります。

象牙マウントは、バロック木管の各部の接続部や端部に施され、ソケットのわれ防止のほか、装飾性を高めています。

端部の例では、今回のクラリネットの特徴であるベルの端部に適用しています(→こちら)。

●人工象牙とその加工

わたしは象牙の代用材として人工象牙を用いています。 (人工象牙については、→こちらを参照)

プラスティック製ですが、硬度もあり、ある程度の比重を持ちます。

いわゆるアイボリー・ホワイトの色合いを持つのではなく、象牙らしく年輪のような模様まであり、見た目にも楽しませてくれます。

人工象牙材は、丸材や板材として販売されますが、わたしは象牙マウントに用いる応用だけですから、丸材を入手。

丸材を旋盤のヘッドストックでチャックに結わえ、テールストックにセンターを結わえて芯出しにより外径を削ります。 また、端面を直角出しを行うべく削ります。 (直角出しについては、→こちら

一定の径となったところで、芯振れ止め(→こちら)を用いて固定しながら、テールストックに結わえたドリルチャックにフォースナー・ビットを取り付けて穴をあけます。

その後、象牙マウントの幅にマージンを持たせ突っ切りバイトで切り落とします。

穴径は象牙マウントの内径となり、マウントを取り付ける対象の木管にこの径のテノンをつくり取り付けます。

●直角出し

ここで、象牙マウントの直角出しが正確に行われていないと、マウントを取り付けた木管の木部との間に隙間ができたりします。

旋盤上でのマウント加工では、芯に直角にバイトで切削すると直角出しができます。

しかし、人工象牙の丸材を旋盤上で加工するのではなく、フライス盤でできないか考えました。

これまで旋盤で加工してきた多くの刃材などには、すでに径の異なる穴が開いたものもあり、これらを有効に利用するには、マウント径の穴をあけ直すことが必要です。

旋盤のチャック結わえはできませんから、フライス盤で固定してボール盤機能で穴をあけます。 その際に、直角出しが必要ですから、平らな基準面が必要です。

●フライス盤での加工

フライス盤でミーリング加工を行います。 X-Yクロステーブルに材をバイトで固定します。 一定の高さに調整したミーリングバイトにより平面にします。

フォトは、ミーリング途中の様子。 丸材の片面の平面出しを行っています。

この平面に垂直にボール盤加工(→こちらを参照)にて穴あけを行うことにより、マウントの直角出しができました。


このように加工したマウントを、下管に取り付けてまいります・・・・


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