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zoom RSS クラリネット:分割によりつくり易くなります

<<   作成日時 : 2015/07/30 18:30   >>

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画像楽器のつくり方 (164) 2015/7/30

クラリネットの長さは結構長く、バロック・クラリネットで670.7mmもあります。
(→こちらを参照)

バロック木管には、リコーダ、オーボエ、トラベルソ、ファゴット、そしてクラリネットなどがあり、それら長さはいろいろ。

長いものについて分割型としたことにより持ち運びにも便利となりました。

●分割数のいろいろ

リコーダ: 3分割 頭部管、中部管、足部管 (例として、→こちら
オーボエ: 3分割 上管、下管、ベル (例として、→こちら
トラベルソ: 4分割 頭部管、上管、下管、足部管 (例として、→こちら
ファゴット: 4分割 ウィング管、ブーツ(ダブル)管、ロング(バス)管、ベル
クラリネット: 4〜6分割 マウスピース/バレル、上管、下管、足部管/ベル

分割数から見るとクラリネットが一番多い。

●バロック・クラリネットの各部の長さ

分割型の木管は、テノンとソケットで結合されます。

結合された結果として見える長さ/テノンを加えた長さの例は、以下のようです:

・マウスピース 65.8/102.8mm
・バレル 56.7mm
・上管 194.2/234mm
・下管 108/125mm
・一体型の足部管/ベル 127.8mm/244mm

これらから、長さが長い一体型の足部管/ベルの244mm、および上管234mmが目立ち、これらのためには、9.5インチ材が必要です。

欧州黄楊など長い材が採りにくい材の場合では、とくにベル材の外径を考慮するときわめて入手が困難で、また長い材の内径加工も難しくなります。

●分割型による各部の長さ

そこで、一体型や長い各部を分割構造としてテノンとソケットを設け、加工後に、それらテノンとソケット部分を接着することが考えられます。

このようにして各部を分割型として設計しました。すると各部の長さはテノンを含め以下となり、最長で6インチ材があれば済みます:

・マウスピース  102.8mm → 4.5インチ材 (114.3mm)
・バレル       56.7mm → 3インチ材 (76.8mm)
・上管の上部  112.8mm → 4.5インチ材 (114.3mm)
・上管の下部  131.2mm → 5.5インチ材 (139.7mm)
・下管       125.0mm → 5インチ材 (127mm)
・足部管     147.0mm → 6インチ (152.4mm)
・ベル       116.2mm → 5インチ材 (127mm)

●分割型の各部の加工の様子

フォトは、上管および足部管/ベルを分割型として設計したものを並べたもので、左から順に:

・上管の上部
・上管の下部
・下管
・足部管
・ベル

各部が短いことから加工も楽になりました。



このあと同様に、一体型ではなく、分割型のマウスピースとベルをつくってまいります・・



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