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zoom RSS クラリネット:指穴やキー軸穴をあけキー溝彫りを終えました

<<   作成日時 : 2015/08/26 21:13   >>

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画像楽器のつくり方 (168) 2015/8/27

クラリネットつくりの連載を続けましょう。

クラリネットの各部を短く分割するとつくりやすくなります。 (→こちら

これらの各部を接続すると1本のクラリネットの全容が現れます。

●クラリネットの部分

フォトは、接続状態のクラリネット。 上から順に:

1.マウスピース (バレル分割型)
2.バレル (マウスピース分割型)
3.上管 (分割した上部と下部を接合)
4.下管
5.足管 (ベル分割型)
6.ベル (足管分割型」)

それぞれ各部の接続には、テノンに糸を巻き、ソケットに挿しています。

●指穴あけ加工

上管、下管、足管には、指穴(音孔)があり、所定の径の穴をあけます。

穴あけにはボール盤を用いますが、今回は、導入したフライス盤をボール盤として用いました。 とくに指穴の形状は、真円ではなく、長円となっています。

音程調整の際に、下側とオクターブ上側とでの音の開きを調整するため、結果として真円から外れてきます。

そこで、調整前ですから小さめの径のドリル刃を用いて加工しました。

足管には、右手小指で操作する第7指穴がありますが、管の中心軸に対して垂直にあけないで、斜め50度とします。

ここで、斜めに穴をあけるため、フライス盤に取り付けたモーター部を軸から40度回転させるため、メモリを合わせます。 (→こちらも参照)

●キー溝掘り

上管と足管には、キーを取り付ける台があり、取付けるための溝を掘ります。 (その様子は、→こちら

溝の深さですが、高くなった台の高さだけ掘りますが、キーによっては、さらに深く掘ります。 フライス盤で、慎重に深さと、管の中心軸と平行となるように加工します。

●キー軸穴あけ

キー溝に対して直角にキー軸穴をあけます。 軸径は1mm〜1.2mmで、こんなに細いドリル刃を用います。

水平面に垂直にあける場合では、このような細いドリル刃でも問題はありません。 しかし、キー台の円周上に垂直でない角度で刃を当てるために、刃がすべり結果として斜めに曲がってしまいがち。

そこで、これをさけるため工夫します。 ドリル刃を当てるところだけ小さな面積の刃当て部分をつくると良いでしょう。

実際には、まず垂直にドリル刃を当てて少しかじりつかせ、その後徐々に角度を変えて、最終的にあけたい角度まで持っていきます。

この作業を、フライス盤で行うのが難しく、わたしは、手作業で行いました。

●仮穴あけでの音出し

フォトは、5鍵に対する穴あけとなっています。 第6番目のTr(トリル)キー(→こちらを参照)は、もともとのオリジナル楽器では取付けられていなかった可能性があり、ひとまず5鍵のクラリネットを完成させます。

径を小さめにあけた各音孔/指穴を用いて、音出しができます。

キーパッドにより、通常塞がれる穴にはテープを張ります: 上から、Sp(スピーカー)キー、Aキー、Ebキー、C#(F#)キーです。

キー操作により塞がれるキーに対しては、そのときにテープを張ります。

残りは、7つの指穴ですから、指で開閉します。

音程は合ってはいないものの、A=435Hzにて、音階は最低音E(実音F)から、3オクターブにわたり音出しができました。


これから、キーをつくり取り付けてまいります・・・



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