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zoom RSS 博多での古楽器展示会も楽しいものです

<<   作成日時 : 2015/10/28 14:44   >>

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画像新・福岡古楽音楽祭2015に参加しました。

楽器展示会にバロック木管楽器展示としての参加です。

ときは10月23日(金)〜25日(日)。 場所は博多・天神の「アクロス福岡」と「あいれふ」。

これまで楽器展示会への参加は、甲府での古楽フェスティバル<山梨>とか、東京での「笛オタクLa会」など、関東ばかり。

今回、はじめて九州に飛びました。

参加してみた感想ですが:

 ・バロック木管に興味があり
 ・実際に目で見てさわってみるのは初めてだけど
 ・演奏にチャレンジしてみたかった / してみたい

という方が思いのほか多い。

●展示楽器

出展対象の楽器ですが、5月の甲府(→こちら)のときと同様に、リード楽器に絞りました。

 ・バロック・クラリネット A=415 in F I. B. Willems (→こちら
 ・初期クラシカル・クラリネット A=430-440 in Bb G. Miller (→こちら
 ・クラシカル・オーボエ 2本 A=430 T. Cahusac Sr. (→こちら
 ・バロック・オーボエ 2本 A=415 P. Paulhahn (→こちら
 ・ローピッチ・バロック・オーボエ A=392 I. H. Rottenburgh (→こちら
 ・バロック・オーボエ・ダモーレ A=415 in A J. H. Eichentopf (→こちら
 ・バロック・テナー・オーボエ A=415 in F R. Wijne (→こちら

●古楽の木管演奏を楽しむ人の数

この古楽音楽祭ですが、古楽ステージに出演される方や、レッスンを受講される方のうち、木管ではほとんどがリコーダ。 次いでトラベルソ。 そしてオーボエが1〜2人。

クラリネットは1人もいません。 このことから想像すると一般に、バロック木管の愛好者の比率は、

 リコーダ 100
 トラベルソ 10
 オーボエ   1
 クラリネット 0.1

といったところ。 

すなわち、展示したリード楽器のオーボエやクラリネットは、とてもニッチな世界。

ただし、みなさま興味はある。 けれど、普及率は現状でとても低い。

オーボエの美しい音色やクラリネットのひびきの豊かさは、誰もが感じるところ。 ただし、身近に手に入る楽器ではありません。

いざ始めるには、ハードルが高い。

楽器店にも置いていないし、先生もいない。 意を決して購入しても自分が吹けるか心配。

要は、「最初の一歩が踏み出しにくい」 のです。

●楽器の展示/お貸出し

わたしのブログ「バロック木管図書館 woodwind」の活動原点(→こちら)は、バロック木管の普及に少しでもお役にたちたい気持ちにあります。

復元した楽器や関連する情報を紹介し、展示会などで実際にふれる機会をつくり、また楽器を貸し出すこと(→こちら)を通して、最初の一歩の踏み出しを容易にすれば、結果として、楽器や知識が普及し、演奏を楽しむ方も増えるのではないか・・。

●展示会の成果

新・福岡古楽音楽祭ですが、古楽専門家の集まりではなく、愛好家や一般の方々が集うもののようです。

結果として、より一般のかたがたに、初めて見て、知っていただき、手に取って、吹いてみるという機会を持っていただけたようです。

かわいらしい幾人もの小学生も、クラリネットを吹いてみると実際に音が出るのでととても嬉しそうな表情。

もともと予定しておらず、展示楽器一覧表からも外しておきながら、自宅で留守番させるにはかわいそうと思い急遽バッグに詰めた小さなF管のサイズは、小学生の小さな手にぴったり。

モダンクラリネットの大学生の方も、初めて手にされたみたい。 将来、バロック/クラシカル・クラリネット奏者になられているかもしれません。

クラリネット愛好家の方にもお会いしました。 専門的なことについて、いろいろ教えていただけるのではないかと大いに期待します。

一方、オーボエですが、わたしも35年ぐらいして、やっとリードらしきものを自分で削れるようになり、結果として、復元楽器の調整ができるようになりました。

とくに楽器自体の特性がよいP.Paulhahnオーボエ(A=415)には、やわらかめのリードを付けて展示。

何人ものみなさまに自由に吹いてもらいましたが、「初めてでも音が出せる」 ことに、とても驚き、嬉しい表情を見せ、こちらも嬉しい。

●みんな興味があり、楽器も貸してほしい

これらの楽器の前で躊躇している様子ながら、その場を離れない方の瞳は、きまって輝いています。

興味があり、以前から見てみたかった / さわってみたかった / 吹いてみたかった ことが、瞳の輝きからうかがい知れます。

「自由に吹いてみてください」、「お貸出しもできますよ」、「やってみます?」、「イベント企画にあたり楽器展示貸し出しもできますよ」、「ほらちょっと吹いてみて」・・と声をかけると、

「・・エー、ほんとですかー?・・」、「・・い、い、いいんですか?・・」、「・・これ、前から吹いてみたかった・・」、さらには 「・・ずっとあこがれの楽器だったんです・・」

といった反応が100%。

そこで、今回もその場で楽器を1本貸出しました。

そのほか、楽器やリードの製作とか貸し出しのご要望をいただいたり、帰宅してみるとすでにいくつかメールも届いており、そこにも同じようなご要望もいただきました。

なんとも嬉しい限り。

●来年の古楽音楽祭

来年も博多に来てみようと思って横浜に戻りました。

今回、展示会に誘っていただいた楽器つくり仲間、
協力して一緒に展示させていただいた出展者のみなさまがた、
音楽祭を開催していただいた(公財)アクロス福岡の親切なスタッフのみなさま、
準備にご尽力された18世紀音楽祭協会と多くのボランティアのみなさま、
そして展示会に立ち寄っていただいたすべてのかた
にお礼を申し上げます。

とっても楽しかったです。 ありがとうございました。


【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

活動の原点はオックスフォードにあり
バロック木管楽器のお貸し出しをしています
楽器展示の楽しみ:古楽フェスティバル<山梨>
かわいらしくても、とても低い音が出ます
クラリネット:5鍵のすべてのキー取り付けを終えました
木目も美しいオニオンのついたオーボエ
P.Paulhahnのバロック・オーボエ:シェフトラインが使用されたでしょうか
気品と落ち着きのあるRottenburghローピッチ・オーボエ
魅せられて30年:バッハのカンタータが聴こえてきそう
バロック・テナーオーボエ:キーを取り付けるとオーボエらしい姿です


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