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zoom RSS バセット・ホルン:キー台をフライス加工してみます

<<   作成日時 : 2016/01/28 23:32   >>

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画像楽器のつくり方 (191) 2016/1/28

バセット・ホルンつくりの連載です。

5鍵のBbクラシカル・クラリネット(→こちら)には、下管・足管に長いキーが付いています。 (→こちら

長いキーは左手の小指で操作する、F#/C#キーと、E/Bキー。

キー操作によりF#/C#キーは音孔が開き、E/Bキーは閉じます。

●キー取付けの精度

操作する左手小指から開閉する音孔までが遠くにあるために、キーの取付け角度を正確にしないと、左手の操作位置がずれてしまいます。

各キーはキー台に掘った溝にはめられ、溝に直角に設けられた軸機構によります。

●バセット・ホルンの場合

Bbクラリネットに対して、バセット・ホルンのサイズは大きく(全体に4/3倍、すなわち33%増し)、長いキーも比例して長くなります。

さらに、Bbクラリネットの最低音域に対し、さらに2つの音孔を備え、それらの音孔を開閉するためのキーが加わります。

追加されるキーは、DキーとCキー。

これらの2つのキーは、さらに遠くにあり、左手ではなく、右手の親指で操作します。

そして、Bbクラリネットでは、F/C音孔は直接右手小指で閉じますが、バセット・ホルンの場合は、F/Cキーを操作します。

結局、バセット・ホルンの下管/足管には、Bbクラリネットにも共通に持つAb/Ebキーのほかに、5つのキーを持っています。

●密集したキー群

5つのうち、F/Cキー以外の4つ、すなわち、F#/C#キー、E/Bキー、Dキー、Cキーは密集しています。

したがって、取付け角度の精度を保たない場合には、キー操作個所が適切でなくなるばかりか、F#/C#キーの音孔押え部が他のキーに当たったりしそうです。

また、バセット・ホルンに特有の、足部管の箱(ボックス)部に配置する音孔を塞ぐ機構を正確につくることが難しくなります。

●キー台つくり

長い4つのキーのうち、Dキー、Cキーについては、キー台に取り付け、他の2つのベッドには、溝(チャネル)が掘られて、ぴったりと収容されるようになっています。

ここで、キー台は下管の1周にわたり設けられるのではなく、約1/6周(60度)だけ設けられ、その部分は飛び出しています。

飛び出していない部分は、下管の直径と同じようにされます。

フォトは、フライス加工専用治具(→こちら)にセットした下管の様子。

約1/6周の部分キー台を、フライス加工によりつくることができました。


このあと、他の2つのベッドのキー溝掘りも順次行ってまいります・・・・



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クラリネット:5鍵のすべてのキー取り付けを終えました
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