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zoom RSS バロック・オーボエ:ベル内径をフォースナー・ビットで加工します

<<   作成日時 : 2016/07/14 00:33   >>

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画像楽器のつくり方 (212) 2016/7/14

ステンベルゲンとステンズビーの2種モデルのバロック・オーボエを同時・並行して復元する連載、先へ進めましょう。

それぞれのモデルにつき、上管と下管の外形削りを終えました(→こちら)。

次は、ベルつくりです。

●材の双方から穴あけを要するベルつくり

オーボエのベルの上側(天側)には、下管のテノンと嵌合するソケットを持ちます。

そこで、ソケットをつくるための穴あけ(穴掘り)は、材の下側(底側)をチャックに結わえ、上側(天側)からドリルやビットで掘り進めます。

一方、ベル内径の形状ですが、材の下側(底側)に向かって拡がるテーパーです。 下側(底側)から階段状に穴をあけます。 そこで、今度は反対に材の上側(天側)をチャックに結わえ、材の下側(底側)からビットで掘り進めます。

このように、オーボエ・ベルでは、双方向からの穴あけ・穴拡げ加工が必要です。(→こちらも参照)

●チャック結わえ方式

径が比較的小さい材の加工に、わたしは木工旋盤において1インチ(25.4mm)径の圧縮チャックを用います。

一方、オーボエ・ベルのように径の大きな材の加工では、より強固な結わえが必要なことから、2インチ(50.8mm)径の「アリ継ぎ構造」チャックを用います。

材の端面から5mmほど内側に狭まる傾斜加工を施し、同じ傾斜で外側から挟み込むアリ継ぎ構造を採用したチャックです。

傾斜面で材とチャックとが互いに接し、材が抜ける方向に動くと、チャック側では閉まる方向に力が加わり材が強固に結わえられるます。 

アリ継ぎ構造のチャックによりベル材の上側を結わえた様子は、→こちらを参照ください。

●ソケットつくり

フォトをご覧ください。 左側は、ステンベルゲン・モデル。

丸材の下側(底側)にアリ継ぎを加工し、チャックに結わえ、材の上側(天側)から、6Φ〜18Φの各種ドリル(→こちらを参照)を用いて、順に拡げ、最終的に18Φの穴をあけました。

そのあと、7/8インチ(22.2mm)のフォースナー・ビット(→こちら)を用いて、ソケットをつくりました。

ソケットをつくったらソケット内径をセンターに当てセンター間削りにより、「同心」を確保したうえでアリ継ぎ加工を行って反対の下側(底側)からの加工に備えます。

●ベルの内径と外径のどちらを先とするか

外形を先に行った例は、→こちら

しかし、木管の命は内径にありますから、内径を先に加工し、そのあと、「内径を基準」にして同心を確保しながら外径削りを行う方が望ましく今回は、ベル内径の加工を先に済ませました。

フォト右側は、すでにソケットつくりを終えているステンズビー・モデルの材の内径を、各種のフォースナー・ビットを用いて、階段状に掘りました。(→こちらも参照)

使用したビット径は、フォト下の左から順に、

 18Φ、19Φ、20Φ、22.2Φ、24Φ、24.5Φ、27Φ、28.5Φ、31.8Φ、34.9Φ、38.1Φ

このあと、階段状内径をリーマーを用いて滑らかにし、また必要個所につき内ぐり(→こちらを参照)をおこなって内径を完成させてまいります・・・・



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