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zoom RSS バロック・オーボエ:フライス盤を用いて斜めに指穴をあけます

<<   作成日時 : 2016/08/12 21:30   >>

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画像楽器のつくり方 (216) 2016/8/12

フライス盤は便利な切削工具。 これを用いて、2種のモデルのバロック・オーボエの復元を試みます。

復元する2種のオーボエですが、1つはステンベルゲン Steenbergen で、もう1つはステンズビー Stanseby Sr です。

●木工旋盤とフライス盤

バロック木管つくりでは、フライス盤のほか木工旋盤を多用します。

木工旋盤ですが、軸回転する材に対し軸に垂直に刃物を当て同心円加工を行うほか、軸に平行に刃物を当て穴を掘ることもできます。

一方、フライス盤では、テーブルに取り付けた材を平面(2次元)内で移動させ、固定・回転するエンドミル刃で面を削ります。 ドリル刃に替えると穴をあけるボール盤の機能も有します。

ボール盤の機能において、テーブルに対して垂直であるドリルの回転軸自体を変えることができます。テーブル面に対し傾斜させることにより斜めに穴あけができるのです。

●斜め穴あけ用の治具

フォトは、ステンズビー・モデルのバロック・オーボエの上管に対して、指穴をあけている様子。

フライス盤にオーボエを確実・正確に固定するため、専用の治具を先につくりました(→こちら)。

治具は、各種バロック木管に共用設計とし、オーボエ、トラベルソ、クラリネット、バセット・ホルンなどの溝掘りや穴あけに適用できます。

この治具を用いると、フライス盤による穴あけ、斜め穴あけ、キー溝掘り(→こちら)、キー台つくり(→こちら)、キーパッド面出しなどの加工を効率よく正確に行えます。

●斜め穴あけの実際

上管を治具の両端のコマをセンターとし挟んで固定します。

つぎに、フライス盤のモーター部の取付けネジを緩めて、モーター部を傾斜させます。 フォトは、第1指穴をあけるためのセッティングで、垂直軸から20度傾けています。すると、テーブルに固定した上管の水平軸に対して70度の傾きが得られ、その角度で斜め穴あけが可能となります。

このあと、第2指穴も同様にセッティングして74度を得ます。 第3指穴は、ダブルホールで、ともに垂直(90度)ですから、傾斜を戻します。

以下同様にして、下管を加工します。 第4指穴もダブルホールですが、傾斜は下管の底方向に75度。 この場合は、治具への取付け方向を逆にします。 第5、6ホール、第7(Eb)ホール、第8(C/C#)ホールは垂直(90度)の加工となります。


ステンベルゲン・モデルに対しても同様に指穴あけ、キー溝掘りを行ってまいります・・・



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