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zoom RSS バロック・オーボエ:寄木つくりではボア加工が容易

<<   作成日時 : 2017/03/31 18:59   >>

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画像楽器のつくり方 (233) 2017/3/31

2種の材を用い、同時並行にバロック・オーボエを復元する連載です。(→こちらを参照)

2種の材は、40年乾燥の本紫檀と18年乾燥の欧州黄楊で、いずれも貴重なもの。

これまでも、寄木つくりにてバロック・オーボエをつくりました。 寄木つくりは、いくつかのパーツをそれぞれ加工し組合せます。(→こちらも参照)

こうすることで、大きな材が取れない欧州黄楊材を用いて、長い上管、下管や大きなベルを実現できます。

●寄木のパーツ

フォトは、2種の材によるバロック・オーボエの各部の様子。 左から右へ、また手前から奥の順に:

 ・ベル
 ・下管の上部
 ・下管の下部
 ・上管の上部
 ・上管の下部

ここで、上管および下管とも、上部と下部の接合には、テノンとソケットをつくり嵌合させます。 接合部が、装飾部のふくらみ部に来るようにすると目立ちません。

●各部の内径(ボア)つくり

各部の内径は、音響特性を生むものとなります。 内径にあったリーマーをつくりリーミングを行いますが、その前に、階段状に穴を掘ります。(リーマーのイメージは、→こちら

一般に、バロック木管の穴掘りには、ロングドリルが必要。 ただし、短いパーツで構成する寄木つくりでは、比較的に短いロングドリルで済みます。

径の細いものから太いものに至るまでドリルを順に取り替えて穴を掘ります。(用いる各種ドリルのイメージは、→こちら

●テーパー・ドリルの活用

これまで、取り替えるドリルは、ドリルチャックに結わえて来ました。 結わえるドリルの径として、1/2インチ=13mmまでを扱うチャックが一般ですが、今回、16mmまで扱えるチャックを入手。

さらに、ドリルチャックによらず、木工旋盤のテールストック(心押し台)に直接装着できるテーパー・ドリルを入手しました。

用いている木工旋盤ののテールストックは、モールス・テーパー1番(MT1)のテーパーを持ちます。 標準化されたテーパーを持つこの機構では、MT1のドリルチャックだけでなく、MT1を持つ各種工具類を装着できます。

MT1のテーパーを有するテーパー・ドリルですから、チャックを用いず直接装着することにより、ドリルの取り換えがスムーズに行えます。

フォトの、右半分がそのテーパー・ドリル。 6mmφ〜14mmφ。

●ソケットつくり

下管の北(上側)に上管のテノンを受け入れるソケットが、またベルの北(上側)に下管のテノンを受け入れるソケットが必要。 また、上管、下管とも上部と下部の接合のためのソケットが必要。

これらのソケットつくりには、フォースナー・ビット(→こちらも参照)を用います。 フォトにはいくつかのビットが見えます。


このあとは、ベルの内径をつくり、各部の外径削りへと進めてまいりましょう・・・



【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

バロック・オーボエ:2種の材を用いて並行してつくります
バロック・オーボエ:寄木造りによりつくってみましょう
バロック・オーボエ:専用の木製リーマーにより内径をつくります
バロック・オーボエ:ロングドリルで穴を階段状に掘ります
バロック・オーボエ:ベル内径をフォースナー・ビットで加工します



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