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zoom RSS バロック・オーボエ:いずれも美しい紫檀と黄楊のP. Paulhahnモデル

<<   作成日時 : 2017/04/21 00:19   >>

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画像楽器のつくり方 (236) 2017/4/21

オリジナル木管楽器の復元製作の連載を進めます。

2種の材として本紫檀と欧州黄楊を用い、良く鳴るポールハン P. Paulhahn モデル(→こちらを参照)を寄木方式で実現しています(→こちら)。

上管および下管とも2つのパーツに分けてつくり、それらを接合します。 一般に異なる材を用いて寄木を行うと、その継ぎ目の色合い、木目の流れ、雰囲気が合いません。

そこで、なるべく合うように材を管理したり、種々工夫を凝らします。

●本紫檀の美しい木目の流れ

本紫檀は、その木目の美しさが最大の魅力。

木材店から入手した30年ものをさらに10年間自然乾燥させた貴重な本紫檀ですが、なかでもオーボエに必要なベルが取れる材からベルを木取ると、端材が出ました。 (→こちら

端材の有効活用を図り、上管の下部材に用いることを思いつきました。

ベル材とは異なる角材(板材から角材にカットしてもらったもの→こちら)から上管の上部、下管の上部と下部を木取ります。

ここで、上管の下部と角材から木取りした上管の上部とがうまく合うか?

各部パーツのいずれを上側(天)とするか下側(地)とするか、最も良い組合せを選んだ結果、木目の流れや雰囲気が合いました。

オーボエは、上管から下管へ、さらにベルへと繋がりますから、全体として木目の流れが自然に見えるよう、各部の前面を合わせます。

フォトは、人工象牙(→こちらも参照)のマウント加工を済ませた紫檀の各部。

実際には、指穴やキー溝加工を施しているため裏面を写していますが、反対面で、色合い、雰囲気が合い、上から下まで流れが合う結果となりました。

●欧州黄楊の黄色い温もり

フォトは、欧州黄楊 European boxwood の各部。 もともと欧州黄楊は、入手できる材が短く、木取りでなく木組みを行います。(→こちらも参照)

寄木つくりですから、各パーツすべて木組み。

黄楊材は、色合い、雰囲気、木目の流れなどに相当ばらつきがあり、材の管理を、色合いで分けています:

 - 明るい黄色
 - 赤っぽい黄色
 - 白い黄色
 - 青灰色がかった黄色

材の表面だけではなく、木口を見て決めます。 さらに木口には年輪が見えますから、各パーツの芯の方向どうしを合わせます。

さらに黄楊では、杢(もく)が混じり、別の顔を見せます。 ただ杢に関して各部を合わせることは困難。 削ってみて、はじめて現れたりします。

フォトでは、各部について前面とする候補の側をこちらに向けて撮影。

管理した結果、色合いは良く合っています。


さて、2種とも外径削りを終えました。 今後は、指穴・音孔を開け、キーを取り付け、ピッチ調整へと進めます・・・


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