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zoom RSS 古楽フェスティバル<山梨>:11周年を迎えた楽器展示会への参加

<<   作成日時 : 2017/05/01 17:13   >>

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画像古楽フェスティバル<山梨>の楽器展示会へ参加しました。

第30回となる国際古楽コンクール<山梨>が2017年4月28日〜30日に開催され、併設される楽器等展示の会場にわたしの復元楽器を展示しました。

国際古楽コンクールの旋律楽器部門は、2年ごとの開催。

わたしが初めて楽器展示に参加したのは、11年前の2006年。

そのとき楽器展示の主旨も理解せず、高校の「学園祭」風に、何枚もの写真を貼ったパネルにより「楽器のつくり方」を主としました。(→こちら

これまで開催されなかった年もあり、わたしにとっては11周年でなく実質「10周年記念」となりました。

この「楽器のつくり方」を紹介した気持ちは今でも変わりません。

ただし、展示会に訪れてくださる方にとっては、出来上がった楽器自体に興味があります。 そのプロセスである「つくり方」については、多くの方にとって興味の対象外。

一方、楽器展示者の多くは、「楽器つくり」そのものに楽しさを見つけ、毎回のように参加しています。

●楽器展示はいわゆる個展

楽器「等」展示の中には、関連図書や楽譜、あるいはCDなど量産品もあり、それらは販売が目的。

ところが複製楽器は量産品ではありません。

陶芸や絵画は一品もので、それら作家は、展示会にて作品価値を見出してくださる方の参加を促します。

楽器も一品もの。 工芸品としての要素も大きく、また作者は作品にこだわりがあります。

今回の出展者も、それぞれこだわりがあり、トラベルソ、リコーダ、シャリュモー、フラジオレットなどで新作も多く、そのため努力を積み重ねています。

●わたしのオーボエの新作

博多で開催される新・福岡古楽祭(前回の例は、→こちら)も含め、毎回、何かしらの新作に挑戦してきています。

今回のわたしの新作は、

 ・デンナーのテナー・オーボエ(→こちら)と、
 ・ポールハンの象牙装飾つきの紫檀製バロック・オーボエ(→こちら)。

トラベルソについては、他の展示者の作品も多くあり、わたしは今回もクラリネット類とオーボエ類の、いわゆるリード楽器を中心に展示。

替え上管(0.5本)を含めると、合計11本半のオーボエをずらりと並べました。

このように多くのオーボエが連なるさまは、楽器販売店においても見られないと想像します。

●多数本のオーボエを並べた理由

前回、2年前の古楽コンクール旋律楽器部門に対するオーボエ演奏の参加者はありません。

展示会場にて、「バロック当時は多数本のオーボエによる楽団もあった」ことの説明を含めわたしがデモンストレーションを行ったあと、

荒川恒子実行委員長から、 「次回は、是非、オーボエバンドをやりましょう」 と約束していただきました。

その約束どおり、今回、オーボエバンド「梨」が結成され、またオーボエのコンクール参加者は4名も。

このようにオーボエ関係者が集うと予想される中、オーボエ類を多数本展示してみたいこだわりがあったのです。

わたしが展示した中に新作のテナー・オーボエ(F管)があり、訪れていただいた江崎先生もオーボエバンドのなかでモデルは異なりますがテナー・オーボエを演奏されました。

また、象牙装飾付きのオーボエも、尾崎先生はじめ多数の奏者が美しい音色とともに眼も楽しませてくれ、オーボエバンドの演奏は実にすばらしいものでした。

●お客さまと楽しい仲間の集い

「楽器の個展」の要素を持つ展示会。 中には、わざわざ足を運んでくださる方も多い。

・昔の仕事仲間が、思いもかけず夫妻で訪ねてくれ、久しぶりに会えて嬉しさもひとしきり。

・楽器のお貸出し相手のクラリネット奏者も複数人訪ねてくれて、バセット・ホルンも試奏されたり、楽器デモンストレーションでは、お願いしてわたしのクラリネットをきれいな音で演奏くださり、感謝・感謝・・。

・オーボエだけでなくバセット・ホルンなど珍しい楽器類を見るのも楽しい方が、多数本わたしの楽器を試奏し、また多くの情報交換ができました。

・オーボエ奏者による試奏はわたしが最も期待するところ。 今回もいただいた貴重なコメントが一番ありがたい。 演奏者と楽器製作者とがペアとなってはじめて楽器ができると感じるから。

・楽器つくり仲間とのおしゃべりが楽しい。 つくり方のノウハウはもちろん、楽器つくりに対する姿勢とか、今後の製作意欲の根源となります。


さて新たな意欲が沸き起こったところで、今後開催される展示会に向けて、種々の楽器つくりに挑戦してまいります・・・・


【お礼】

今回の展示会もとても楽しいものでした。

展示会に参加していただいた一般のみなさま、愛好家や演奏家の方々、楽器つくり仲間、そして実行委員会および共催・後援社各位に対してお礼を申し上げます。 ありがとうございました。


【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

●2006年4月 古楽コンクール展示会に参加して
●2010年5月 古楽コンクール<山梨>楽器展示会に出展して
●2013年4月 楽器展示会プレゼン@古楽フェスティヴァル<山梨>
●2015年5月 楽器展示の楽しみ:古楽フェスティバル<山梨>
●2015年10月 博多での古楽器展示会も楽しいものです
●2016年10月 新・福岡古楽音楽祭2016の展示会に出展しました
テナー・オーボエ:ボーカルやチューブが決め手でしょうか
バロック・オーボエ:理想のピッチ特性を示す P. Paulhahn モデル



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