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zoom RSS バロック・オーボエ:再び本紫檀の魅力を引き出します

<<   作成日時 : 2017/07/03 23:05   >>

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画像楽器のつくり方 (241) 2017/7/3

バロック・オーボエの機能美ですが、なかなかのものがあります。

装飾華やかなりしバロック時代。 木管楽器に施された装飾ですが音響上は必ずしも必要ではありません。

楽器は人が用いる道具。 機能や操作性が求められ、重量配分を考慮された結果、その形に機能美が宿っているようです。

フォト手前は、ポールハン P.Paulhahn モデル(→こちら)。

完成した姿は、機能美に加え紫檀の美しさが魅力的で、さらにつくりたくなりました。

●本紫檀の材

フォト後ろは、立ち並ぶ本紫檀の丸材。 

貴重な材である本紫檀ですが、バロック・オーボエつくりに欠かせないベルが取れる厚み(60mm以上)を確保することが難しい。

材木店に「端材でよいからないか」と尋ね、見つけてもらうと角材でなく木口が台形。 厚み80mmは魅力的ですから即座に確保。

この本紫檀は、30年もの。 入手してから11年。 合わせて40年以上の乾燥期間ですから十分でしょう。

材の有効利用を図り木取りに工夫を凝らしました。 80mm厚の台形からベル材を取るときに残る三角柱から、オーボエ上管の一部を取りました(→こちら)。

それにしても、これら荒削りの丸材からは、仕上がった手前の完成オーボエの美しい容姿は想像しにくいですね。

●寄木つくり方式のオーボエつくり

バロック・オーボエの上管と下管の長さは、ともに260mmほど。 マージンを加味し、10.5〜11インチ長で、1.5インチ(38mm)の角材が必要。

長い材が取れない欧州黄楊材では、この寸法を確保することは容易ではありません。 そこで、上管、下管とも2分割した寄木つくり方式により製作自体も容易となりました。 この方式を本紫檀にも適用。

フォト後ろの左から順に、上管の上部、上管の下部、下管の上部、下管の下部、ベル。

これら短くなった寄木パーツのうち、上管の下部については、1インチ(25mm)強の角材でもなんとか収まりますが、今回、三角柱から30mmほどの丸材を得ています。 

●オーボエつくりの各工程

各丸材は、すでに内径つくりの工程を完了していますが、それに至る工程は、これまでの記事も参照ください:

 - 木取り            →こちら
 - 木組みとた角材の確保 →こちら
 - 丸材にします       →こちら
 - 内径の穴掘り       →こちら
 - 内径のリーミング    →こちら


引き続き、この後の工程へ進めてまいります・・・


【関連記事】  青字クリックで記事へジャンプします。

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