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zoom RSS オーボエ・ダモーレ: Eichentopf モデルを紫檀でつくります

<<   作成日時 : 2017/08/13 11:37   >>

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画像楽器のつくり方 (244) 2017/8/13

オーボエ・ダモーレは魅力的。 バッハのカンタータ演奏に欠かせません。

バッハはオーボエ・ダモーレを多用しましたが、ダモーレがつくられたのはドイツ周辺で、かつ期間も長くはなさそう。

ダモーレをつくりたいと思ってから実現まで30年(→こちら)。 それから10年が経ち、さらに1本復元してみたくなりました。

●復元したいモデル

フォト中央は、先につくったアイヒェントップ/サットラー Eichentopf/Satlter モデル。 当時の製作家2人ですが、楽器博物館には、それぞれの製作家のダモーレが現存しています。 これら2人による合作でしょうか。

読者の方から、幸運にもこの復元楽器をお借りすることができ、計測すると下管内径に通常見られない変則部分がありました。 そこで、独自判断で内径設計の変更を行って復元。

下管内径が細くなった結果でしょうか低音域の音ヌケが悪いものでした。

一方、演奏家の方から、ポンセール Marcel Ponseele 氏によるアイヒェントップ Eichentopfの復元楽器をお借りすることもできました。 同様に計測してみると、下管内径が通常のオーボエと同様な形状であると判明。

そこで、復元したアイヒェントップ/サットラーの下管内径を、ポンセール氏の計測データに近づけるべくりーミングを施すと、みごとに問題が解決(→こちらを参照)。

この結果から、以後の復元製作においてはポンセール氏のアイヒェントップのデータを採用すると決めました。

ポンセール氏のダモーレは、ブリュッセル楽器博物館に所蔵されるアイヒェントップでしょうか。

博物館の外形寸法データと、ポンセール氏による復元楽器のデータを比較すると、上管、下管、ベルの長さ方向でそれぞれ2mm以内の差異(誤差でしょうか)を除き一致。

そこで、ポンセール氏による復元楽器の内径や各部のデータを基に、博物館の外形データも参考としてアイヒェントップのモデルを復元してみようと思います。

●使用する材の選定

通常、ダモーレには欧州黄楊材が用いられます。

一方、紫檀によるオーボエの優雅さに魅了されたことから、ダモーレにも紫檀を用いてみます。

フォトは、手違い紫檀(チンチャン)材(→こちら)から木取りした各部。

ベル材は、通常のオーボエで160mm長が必要。 一方、ダモーレは短く、130mm長ほど。 

入手した中で、449 x 49-82 x 60-62 mm材からベル材を2本取った残りで、ダモーレ用ベル材が確保できました。

そのほか入手した材には、入り皮など欠陥部が多く見られるものもあり、欠陥部を避けるように木取りし、かろうじて各部材を確保。

確保したこれらの材により紫檀のダモーレを復元してまいります・・



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