バロック・ファゴット:適切な立体的キー配置が操作性を高めます(その4)

楽器のつくり方 (367) 2022/5/21 フォトは、復元中のデンナー J.C.Denner の4鍵バロック・ファゴット(→こちら)のロング・ジョイント。 特筆すべきは、Bbキ(上)ーとDキー(下)の形状。 高い装飾性を持たせています(→こちらも参照)。 ●帯状のキー台 キー取り付け用軸台の構造ですが、バロッ…
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バロック・ファゴット:クラシカルにない華やかな装飾の魅力(その10)

楽器のつくり方 (366) 2022/5/4 フォトに、復元中のデンナー J.C.Denner による4キーのバロック・ファゴット(→こちら)用のキーを並べました。 左から順に長くなり、Abキー、Fキー、Dキー、Bbキー。 ●過度なまでの装飾 指が届かない音孔を開閉するためのキー。 機能的には、棒状で部分的にカー…
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バロック・ファゴット:クラシカルにない華やかな装飾の魅力(その9)

楽器のつくり方 (365) 2022/4/16 楽器つくりは楽しい。 復元つくりであっても、自らの感性や趣味を潜り込ませたりできます。 フォトは、復元中のバロック・ファゴットのブーツ。 1700年ごろのデンナー J.C.Denner 作。 ヘッケル博物館所蔵の外観図と主要寸法のみから復元しています(→こちら)。 ●バロ…
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バロック・ファゴット:適切な立体的キー配置が操作性を高めます(その3)

楽器のつくり方 (364) 2022/4/10 フォトは、1800年頃にロンドンのミルハウス William Milhouse によりつくられたファゴットのロング・ジョイント(→こちらも参照)。 この貴重な楽器をファゴット奏者からお借りでき、わたしのバロック・ファゴットつくりにも大いに役立ちます。 ●ブーツ・ジョイント…
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バロック・ファゴット:ピッチ変換アダプタで最低音を変える試み

楽器のつくり方 (363) 2022/3/27 フォトは、ロンドンのミルハウス William Milhouse により1800年頃につくられたオリジナル楽器(→こちら)。 バロック・ファゴットつくりの参考用にファゴット奏者から貴重なものをお借りしました。 ●ファゴットの進化 木管の中でファゴットは、内径/構造の進化の…
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バロック・ファゴット:音程を確かめながら指孔/音孔をあけてゆきます

楽器のつくり方 (362) 2022/3/19 デンナー J.C. Denner の初期のバロック・ファゴット(→こちら)を復元する連載を続けます。 4つのジョイントも形が出来あがり、各種調整の段階となりました。 木管の音響特性を決めるボア(内径)の設計は、音階つくりのための音孔/指孔設計と連動します。 ファゴットを含…
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大倉山記念館:バロックとクラシカルの折衷ファゴットはいかに

【このBIGLOBEブログサービスは2023年1月末で終了と聞いております】 大倉山記念館は、ギリシャ神殿風の石造り3階建て。 実際はコンクリートつくり。 横浜市民(はまっ子)のメンバー登録により予約して利用。 今はコロナ禍でもあり楽器調整のため一人使い。 1階は半地下で天井もそれほど高くはない。 音出しが出来るピアノ…
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大倉山記念館:3種のフルートを吹き比べてみました

【このBIGLOBEブログサービスは2023年1月末で終了と聞いております】 横浜の街は、雪が年に1回降るかどうか。 積もると丘の上にある大倉山記念館まで楽器を持参して音出しするのがたいへん。 わずかに積もった雪が路面に残る1月7日、苦労してたどり着きトラベルソの音出しをしたことを記しました(→こちら)。 もうこれでこの冬、…
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バロック・ファゴット:適切な立体的キー配置が操作性を高めます(その2)

楽器のつくり方 (361) 2022/2/22 楽器を図面に表すと平面。 しかし実際は立体物。 立体物を図面から読みとっても、手にしたときの感覚までは分かりません。 ●木管楽器の音孔 木管は、管楽器のうち音孔を開閉して管長を変え音階をつくるもの。 音孔を指で塞いだり、届かなければキー操作によります。 キー操…
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バロック・オーボエもお譲りすることがあります

2022/2/16 更新 (2017/10/2 初版) バロック・オーボエ等のお貸出し・試奏(→こちらも参照)の際に気に入っていただいた方にお譲りすることがあります。 お譲り可能なレベルの調整が済んだものを対象としています。 【お譲り済み】 【コピー】  材質: エボニー(黒檀) African ebony     …

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バロック・ファゴット:杢と木目の流れを保つブーツ・ジョイント

楽器のつくり方 (360) 2022/2/13 フォトは、怪しく美しい杢(もく)が浮かびあがったブーツ。 デンナー J.C.Denner のバロック・ファゴット(→こちら)を復元しています。 用いるイタヤカエデ材は、伐採し30年乾燥させた30年物(→こちら)。 購入した2006年から自然乾燥を続け15年。 合計45年は…
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バロック・ファゴット:身を寄せ合うウィングとロングの接点

楽器のつくり方 (359) 2022/2/8 フォトは、復元を試みている1700年頃のデンナー J.C.Denner のバロック・ファゴット(→こちら)。 フローリングに置いた5分割ブーツ・ジョイントの最上部パーツには2つのソケットがあります。 その右ソケットは、ロング・ジョイントのテノンを受け、ロング上方に挿したベル…
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バロック・ファゴット:指孔位置とキー配置が操作性に影響します

楽器のつくり方 (358) 2022/1/31 フォト最前列は、復元中のデンナー J.C.Denner モデルのブーツ・ジョイント。 1700年頃の初期バロック・ファゴット。 その計測図(→こちら)から実寸大図面を得ました。  ●オリジナル楽器 一方、フォト奥は、幸運にも奏者からお借りすることができた1800年頃…
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バロック・ファゴット:8角形ブーツ・ジョイントの歩留まりはいかに

楽器のつくり方 (357) 2022/1/23 楽器博物館等に所蔵されるオリジナル楽器。 いったいどんな音がするのか。 誰でも自由に音出しすることはできません。 じゃ、わたしが復元し、皆さまに試みていただくのも面白いのでは。 復元しているのは、ヘッケル楽器博物館所蔵と見られるデンナー J.C. Dennerの初期バロッ…
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バロック・ファゴット:刃のない木製のテーパー・リーマで串刺しにします

楽器のつくり方 (356) 2022/1/16 ヘッケル博物館所蔵と見られるデンナー J. C. Denner の初期バロック・ファゴット(→こちら)を復元する連載を続けます。 ●5分割ピースの内径つくり つくり易さを求め、分割した各ピースをつなぎ合わせます。 イタヤカエデ材を直角ブロックに切り出し、ボール盤を用いて非…
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100円グッズの応用(その2):トラベルソ・ケース

フォトは、簡易ケースに収容したトラベルソ。 わたしは、復元した楽器の(無償)お貸出し活動をしています(→こちら)。 お近くにお住まいの方は、わたしの住む最寄り駅周辺のカフェでお会いしたり、音出しのため駅から坂を上って大倉山記念館、あるいは隣接する梅林公園の東屋へ。 急坂。 みなさまお若い。 上るスピードが違う。 ●宅配…
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大倉山記念館:比較しながら調整した4本のトラベルソ

横浜は、思いのほか坂が多い街。 平坦というより海抜20~30mほどの丘がうねうねと連なったところが多い。 宅地にするあまり、戸建て玄関が道路から数段(~10数段)上ったところにあったり。 問題は年に1(~2)日降るかどうかの雪。 この雪対策としてわたしは平坦な土地に家を確保したにもかかわらず、雪はいたる所に残ります。 日が当…
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バロック・ファゴット:ネズミの好物チーズのピースを組み合わせます

楽器のつくり方 (355) 2022/1/5 他に類を見ないバロック装飾に富むファゴットの復元つくりの連載を続けましょう。 モデルはヘッケル博物館に所蔵されるデンナー J. C. Denner の初期のバロック・ファゴット。 外観計測図は、→こちら。 ●ミニ旋盤を使いこなす 久島締造氏の著書「ミニ旋盤を使いこなす…
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謹賀新年:つぎの四半世紀に向け歩を進めてまいります

新年を迎え、みなさまのご活躍をお祈りいたします。 本年の干支は寅。 寅は力強く、コロナに負けることなく前に進んでまいりましょう。 ロンドンのフルート・ショップにてウェルズ C. Wells 氏による復元トラベルソ (シュシャール Schuchart モデル) を購入。 それを手に「わたしもつくりたい」。 まずは形状を観…
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大倉山記念館:7人のバロック・オーボエ

横浜市港北区にある市の施設、大倉山記念館。 楽器を詰めたバッグを電動アシスト自転車に載せ自宅から6分。 音出しできる会議室もいくつかあり利用は抽選。 しかし空き室を見つけて予約。 2ケ月先まで毎週のように確保できています。 ●調整・調律などに最適 石造りの建物で天井も高く、音響的に響き、楽器の音出しに適しています。 演…
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バロック・ファゴット:ボール盤で行うブーツ・ジョイントのロング穴あけ

楽器のつくり方 (354) 2021/12/18 あやしい杢が際立つカエデ材を用いて装飾性が高いデンナーのバロック・ファゴット(→こちら)を復元する連載を続けます。 つくり易さを求めてブーツ・ジョイントを5分割とし、スライド・ソーにより各ピースに切断(→こちら)し、つぎは穴をあけます。 ●2軸非平行でテーパー向きが反対…
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トラベルソ:黒檀材による2種モデルの復元を完了し比較してみました

楽器のつくり方 (353) 2021/12/11 黒檀(エボニー)材(→こちら)を用いて2種のトラベルソを復元し比較する(→こちら)連載も最終回となりました。 フォトは、それぞれ専用の保管用化粧箱(→こちら)に収めた様子。 左はトマ・ロット T.Lot (→こちら)、右はロッテンブルク I.H.Rottenburgh(→こち…
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I.H.Rottenburghのトラベルソをエボニーでつくりました

楽器の書棚 (58) 2021/12/10 初めてのロッテンブルク I.H.Rottenburgh トラベルソが完成しました。 楽器をつくり始め24年が経ち、これは32本目のトラベルソ。 ●復元モデル オリジナルやその復元楽器を用いて、バロック音楽を再現することが盛んとなり、製作家も種々のモデルを復元しています。 その…
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トラベルソ:楽器に合わせて化粧箱をつくります(その2)

楽器のつくり方 (352) 2021/12/4 英国滞在時に1本のオリジナル・フルートを購入(→こちら)。 テノンに巻かれた縒りもまばらな糸をほどいてみた。 糸から白い粉がふわふわと宙に舞い、200年のときを一気に現代に引き寄せてしまったみたい。 自分でレストアしてみると銀製キーの輝きもみごと。 スタンプから王室御用達…
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しっとり感をいだくエボニーの T.Lot トラベルソ(その2)

楽器の書棚 (57) 2021/11/27 トマ・ロット Thomas Lot のトラベルソが完成しました。 これまで種々の材でロットをつくり10本目。 このうち黒檀材は3本目。 ●材としての黒檀(エボニー) 材により吹奏感や音色が変わります(→こちらや、→こちら)。 なかでも黒檀(→こちら)は比重が1.03あり、しっ…
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バロック・ファゴット:直角出しに期待するスライドソー

楽器のつくり方 (351) 2021/11/20 いくつかのパーツに分けてつくり易さを追求するバロック・ファゴット復元の連載を続けましょう。 復元するのは、ヘッケル博物館に所蔵されるデンナー J.C. Denner モデル(→こちら)。 リード、ボーカルと4つのジョイントからなるファゴット。 本体4ジョイントのうち残すはブー…
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大倉山記念館:バロックとモダンの折衷ファゴットはいかに

ファゴットの音色には、包み込むような不思議な温かみがあり魅力的。 刺激的な派手さとは正反対。 管の長さ2.4mほど。 大きさと重量は堂々としています。 首から下げても慣れないと両手指に掛かる重さを感じながらの演奏。 ●バロックとモダンの違い 木管の音響特性は、ほぼ内径で決まります。 バロック・ファゴットが1700年ごろ…
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バロック・ファゴット:クラシカルにない華やかな装飾の魅力(その8)

楽器のつくり方 (350) 2021/11/2 杢が際立つイタヤカエデ材によるバロック・ファゴット復元の連載を続けましょう。 装飾に富むヘッケル博物館所蔵のデンナー J.C. Denner オリジナル楽器(外観図は、→こちら)に復元価値を見出しました。 ●ウィング・ジョイントつくりの要点 つくり易さを求め、パーツ…
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2021新・福岡古楽音楽祭:コロナ対策を施し復元楽器を展示しました(3)

フォトは「古楽器等展示の部」の第2日目。 2021年10月17日(日)9:00-17:00。 博多の「アクロス福岡」4F 国際会議場前のロビー。 ●バロック木管に興味ある方 これまで展示を通し、バロック木管に興味ある方の比率は、リコーダー人口を100としておおよそ以下と感じています。 今回の古楽音楽祭のクラス/発表会への参加…
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2021新・福岡古楽音楽祭:コロナ対策を施し復元楽器を展示しました(2)

新・福岡古楽音楽祭の「古楽器等展示の部」に参加しました。 ●とき/ところ フォトは「古楽器等展示の部」の第2日目。 2021年10月17日(日)9:00-17:00。 博多の「アクロス福岡」4F 国際会議場前のロビー。 ●展示への思い 実行委員会により、わたしの思いを「出展者紹介」に掲載していただきました: …
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