オーボエ・ダカッチャ:不思議な形にテナー・オーボエを曲げました

楽器のつくり方 (311) 2020/9/14 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めましょう。 独特の不思議な形状をしたダカッチャつくりには、まっすぐのテナー・オーボエをを曲げる(→こちらも参照)ための工夫をはじめ、さまざまな工夫が必要です。 ●3分割の構成 フォト手前は、先に復元していたデンナー J.C.Den…
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オーボエ・ダカッチャ:バナナ似の8角形に仕上げてみましょう

楽器のつくり方 (310) 2020/9/9 オーボエ・ダカッチャの復元つくりの連載をさらに進めます。 さきに、木管の内径穴あけとリーミングを終えたあと、台形の輪切りにし、交互にひっくり返して順につなぐ工程を紹介しました(→こちら)。 ●8角形の断面 ダカッチャは、とても不思議な形状を持ちます。 ①管が曲がり、②大きな…
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オーボエ・ダカッチャ:輪切りパーツをつなぎ合わせ管を曲げます

楽器のつくり方 (309) 2020/9/3 オーボエ・ダカッチャの復元つくり(→こちらも参照)の連載を続けます。 復元しているのは、ヴァイゲル Weigel モデル。 博物館の公表値は、全長850mm。 ここで、全長とは管の中心線に沿った長さと理解します。 ●実寸大コピーから求めた各部の値 分かっている全長を頼…
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オーボエ・ダカッチャ:テナーのベルと付け替えて音質比較をしました

楽器のつくり方 (308) 2020/8/23 スピーカ・ホーンのごとく大きなベルを持つダカッチャの復元つくり連載を続けましょう。 ダカッチャはオーボエの一種で、通常のC管(ソプラノ)オーボエより5度低いテナー・オーボエの一種。 ●まっすぐか曲がっているか テナー・オーボエ(フランスではタイユ:Taille de…
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オーボエ・ダカッチャ:ホーンスピーカーのようにベルの内側を滑らかにします

楽器のつくり方 (307) 2020/8/12 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載です。 フォトは、内ぐりを済ませ、一部を残すものの大略外径削りを終えた大きなベル。 ●ベルの内ぐり 大径フォースナー・ビット(→こちら)をとっ替え・引っ替え、階段状に空けた内径を均します。 旋盤チャックで結わえ、ベルの中に刃物を入…
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オーボエ・ダカッチャ:大きく長いベルの加工には強靭なチャックが必要です

楽器のつくり方 (306) 2020/8/7 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めましょう。 フォトは、大径で長いベルを1000RPMで回転させ加工しているさま。 旋盤で加工物を結わえる方法は2つ。 ひとつは、モーター駆動の主軸台に付けたセンターと、芯押し台に付けたセンターとで両端から圧力を加え、センター間削りを行う方…
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バロック・オーボエ:クラシカルにない華やかな装飾の魅力(その4)

楽器のつくり方 (305) 2020/7/29 キング・ウッド(ヴァイオレット・ウッド)でつくるロッテンブルク I.H.Rottenburgh のバロック・オーボエ(→こちら)ですが外径削りを終えました。 フォトの外側稜線に着目してください。 滑らかな直線が伸びる中、ところどころに凹凸が見えます。 これは装飾のため敢えて施し…
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オーボエ・ダカッチャ:ブロック材から積み木ピースのごとくベルを取り出します

楽器のつくり方 (304) 2020/7/25 カエデ材ブロックからダカッチャを復元する連載を続けます。 フォト手前は、大きく開く朝顔を持つダカッチャのベルを切り出し、旋盤加工したもの。 隣に配置したデンナー J.C.Denner のテナー・オーボエのベル(→こちら)と対比するとその大きさが分かりますね。 ●F管オーボ…
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オーボエ・ダカッチャ:厚い硬材ブロックに威力を発揮するバンドソー

楽器のつくり方 (303) 2020/7/20 120mm厚のカエデ材からオーボエ・ダカッチャ oboe da caccia を復元する(→こちら)連載を続けましょう。 通常のC管バロック・オーボエの長さは570mm程度。 これに対し5度低いF管のダカッチャは、長さが3/2倍あります(→こちらを参照)。 単純計算で855mm…
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オーボエ・ダカッチャ:原寸図によりカエデ材から木取ります

楽器のつくり方 (302) 2020/7/16 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めます。 復元するには製作図面が必要。 オリジナル楽器の計寸において曲がった管の内径測定は困難ですからX線測定がなされます。 スケール(物差し)を一緒に写り込ませることで内径寸法が読み取れます。 外径寸法のほうは、通常どおり測定は容…
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手違い紫檀からバロック・オーボエの木取りを試みます(その2)

楽器の作り方 (301) 2020/7/12 紫檀 rosewood は魅力ある材で、木管楽器にも適しています。 世界の紫檀材の産出国は熱帯またはそれに準ずるところでしょうか。 その木目の美しさから、ブラジルのハカランダ(ジャカランダ:ブラジル産ローズウッド)はじめ、タイやミャンマーの本紫檀などは有名です。 木目の美しさに加…
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オーボエ・ダモーレ:適合リードを見つけた J.Eichentopf モデル(その4)

楽器のつくり方 (300) 2020/7/5 フォトは、入手が困難になっている貴重な2種の材(→こちら)を用いて作ったアイヒェン・トップ J.Eichentopf モデルのオーボエ・ダモーレ。 材は、上がエボニー(黒檀)の1級品。いわゆる真黒(まぐろ)と呼ばれています。 下は黄楊の中でも緻密で比重がある欧州黄楊。 いずれも磨…
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バロック・オーボエ:I. H. Rottenburgh オリジナル楽器の復元とは何でしょう

楽器のつくり方 (299) 2020/6/14 バイオレット・ウッド材(→こちら)を用い、ロッテンブルク IHR のバロック・オーボエ復元つくりの連載を進めましょう。 わたしは、世界の楽器博物館や個人コレクションに所蔵/所有されるオリジナル楽器をそのまま再現することを目指しています。 いわゆるオーセンティックな奏法/楽器/解…
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バロック・オーボエ:ボアつくりも旋盤加工によります

楽器のつくり方 (298) 2020/6/10 いまや入手困難で貴重材となっているバイオレット・ウッド(キング・ウッド)材(→こちら)を用いオーボエをつくる連載を進めましょう。 復元しているのは、ブラッセルのロッテンブルク Jean-Hyacinthe (Joannes Hyacynthus) Rottenburgh 作のバ…
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アルト・シャリュモー:リコーダーのように柔らかく吹きます(その2)

楽器のつくり方 (297) 2020/5/24 杢(もく)がきれいな黄楊材を用い、再現性の程度を確かめる連載(→こちら)も終わりに近づきました。 復元したのは、2本目のデンナー J. C. Denner のアルト・シャリュモー。 フォト手前が今回の2本目で、奥が最初の1本。 いずれも浮かび上がる杢が魅力的。 ●ピッチ測…
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バッハ のカンタータにはオーボエの難しいパッセージが多数あります

バッハ J.S.Bach は、多くのカンタータをつくりました。 いずれも美しく神々しい響きに魅了されます。 ●オブリガート カンタータのアリア Aria では、ソプラノ、アルト、テナー、バスなどの独唱の響きに引き込まれます。 気づくとそれら独唱曲は、高音旋律楽器によるオブリガートが多くあり、その中でオーボエが多く用いられてい…
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オーボエ・ダカッチャ:F管テナー・オーボエを曲げてみます

楽器のつくり方 (296) 2020/4/27 コロナ感染対策:家にいましょう Stay Home オーボエ・ダカッチャ Oboe da caccia (狩りのオーボエ)をご存じでしょうか。 バッハ J. S. bach のカンタータによく登場する木管楽器でその曲がった形状が特異です。 曲がった先にあるベル形状ですが、…
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オーボエ・ダモーレ:どこまでも磨きに堪える黄楊と黒檀の魅力

楽器のつくり方 (295) 2020/3/14 いまや貴重な材となってしまっているエボニー(黒檀)と欧州黄楊の2種の材を用いてオーボエ・ダモーレをつくり、吹き比べを試みる連載(→こちら)を進めましょう。 フォトは、2種の材(→こちら)が分かるように並べてみた復元途中のダモーレの各部。 手前から、上管、下管、そして後ろに立つの…
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バセット・クラリネット:複雑なキー・メカニズムを安全に保管します(その3)

楽器のつくり方 (294) 2020/3/2 バセット・クラリネットという、とても不思議な形状をした木管楽器。 オリジナル楽器が現存せず、世界の楽器博物館や個人のコレクションにもありません。 その形状が、モーツァルト当時の演奏会プログラムに印刷されたものが唯一の手がかりらしく、それを基に世界の楽器製作家が復元を試みまし…
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バロック木管の木材は、どこで入手できますか(その3)

楽器のつくり方 (293) 2020/2/26 キングウッドをご存知でしょうか。 ブラジル産のローズウッドの仲間で、マメ科の広葉樹(学名:Dalbergia cearensis)です。 赤紫がかった色からバイオレットウッドとも言われています。 絶滅危惧種の国際商取引に関し規制するワシントン条約にて、希少性に応じランク付けされ…
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オーボエ・ダモーレ:寄木つくりのパーツに穴あけとリーミングを施します

楽器のつくり方 (292) 2020/2/19 欧州黄楊(洋黄楊:European Boxwood) とエボニー(黒檀:Ebony)で並行し2本のダモーレをつくり、吹き比べてみる連載を続けましょう。 フォトは、寄木つくり(→こちらも参照)により、上管と下管をそれぞれ2つのパーツに分けてつくり、そのあとそれらを接着する直前の様…
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バセット・クラリネット:支点部品をつくり立体的に収容します(その3)

楽器のつくり方 (291) 2020/2/9 先に、バセット・クラリネットの化粧箱をつくりました(→こちら)。 こんどは、さらに製作家が異なるバセット・クラリネットの化粧箱に挑戦してみます。 モデルは、クラリネット奏者のシュタドラー Anton Stadler のためにロッツ Theodore Lotz が製作したと言…
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アルト・シャリュモー:きれいな杢を再び楽しみましょう

楽器のつくり方 (290) 2020/2/7 フォト手前は、先につくったデンナー J. C. Denner モデルのアルト・シャリュモー(→こちら)。 つくってみると、リコーダのように柔らかく吹けます。 クラリネットの前身と言われる閉管ですから同じ長さなら、開管のオーボエやトラベルソに比較して1オクターブ低い音がでます(→こ…
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P. Paulhahn バロック・オーボエ:安定した紫檀の響きは気持ちが落ち着きます

楽器の書棚(54) 2020/2/1 紫檀に魅了され続け、また1本のバロック・オーボエをつくりました。 つくったのは、ポールハン P. Paulhahn モデル(→こちら)。 これがまたきわめて安定した再現性を有します。 1730頃の製作家のPaulhahanについては、多くは分からないようです。 ただ、故シェフト…
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バセット・クラリネット:不思議にも直立します(その3)

楽器のつくり方 (289) 2020/1/26 先につくったバセット・クラリネット立て(スタンド→こちら)を改良しました。 ●バセット・クラリネットの構造 ベルは、管の下部にて直角に(90度)折曲がり、さらにベル開口部が直角に折れ曲がって開いており、結局、開口部は180度曲って天を仰ぐ形状となっています。 そのた…
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J. H. Eichentopf オーボエ・ダモーレ:お洒落な黄楊からきれいな音が響きます

楽器の書棚(53) 2020/1/19 アイヒェントップ J. H. Eichentopf モデルのオーボエ・ダモーレつくり、狙ったとおりの仕上がりになりました。 その狙いとは: (1)欧州黄楊(洋黄楊:European Boxwood)の1級品を20年自然乾燥させた緻密な材を用いてしっかりした音色を得る (2)象牙…
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J. H. Eichentopf オーボエ・ダモーレ:仲良く並んだ2種材から生み出される音色はいかに

楽器のつくり方 (288) 2020/1/14 欧州黄楊材を用い象牙マウントを施しておしゃれな雰囲気に作り上げたダモーレ(→こちらを参照)が完成しました。フォト左手がそれ。 その右に、先に作った紫檀材に象牙マウントを施したダモーレ(→こちら)を並べてみました。 これらは、ともに J.H.Eichentopf モデル。 …
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バセット・クラリネット:複雑なキー・メカニズムを安全に保管します(その2)

楽器のつくり方 (287) 2020/1/10 バセット・クラリネットを安全に保管する化粧箱が完成しました。 ●立体的な3点支持収容 ポイントは、多数の長いキーに無理な力が加わらずに楽器を支え、宙に浮かして収容すること。 そのために3点支持による適切個所を探りました。 支持箇所が決まると、支持するためのパーツ…
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バロック木管の木材は、どこで入手できますか(その2)

楽器のつくり方 (286) 2020/1/4 フォトは、バロック木管つくりに欠かせない貴重な材です。 手前の2本の黄色の丸材は、欧州黄楊(洋黄楊)。 長さ12インチ=約300mm。 この長さの材は、入手がかなり困難になってきたでしょうか。(黄楊材については、→こちら) 後ろの黒色材は、すべてエボニー(黒檀)の1級品…
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謹賀新年:本年もどうぞよろしくお願いいたします

令和に元号が変わって初めてのお正月。 心あらたに迎えることができました。 主に本ブログを通し、多くの方とバロック木管の楽しさを分かちあえて15年。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。  ●2019年の活動の成果 (1)オーボエ・ダモーレの適合リードの模索   ・J.Eichentopfモデル(→こちらと→こち…
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