トラベルソ:2種のモデルを黒檀材を用いて復元し比較してみましょう

楽器のつくり方 (326) 2021/2/28 黒檀(エボニー)材でトラベルソをつくると「しっとり感」が得られています(→こちら、や→こちら)。 比重は欧州黄楊よりもわずかに大きく、「しっかり感がある固い」音かと思いきやそうではありません。 感じ方は数値で表せずあくまで主観ですが。 ●わたしのメインのトラベルソ復元モデ…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:ベルは天と地の双方向から加工します

楽器のつくり方 (325) 2021/2/18 並行して5本のバロック・オーボエを同時につくる連載を続けましょう。 5本とも上管と下管につき仕上げ削りのあと管の外側と内側のオイリングを済ませていました(→こちら)。 一方ベルについては、以下の工程を残していました:(→こちら)。 (9) 内径掘り (内ぐり) (10…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:調律はいかにあるべきかは製作家の悩み

楽器のつくり方 (324) 2021/2/9 すでにお譲りしていた楽器に関し、指孔の調整削りを施し再調律しました。 フォトは、紫檀製ポールハン P.Paulhahn モデル(→こちら)に基準リードを挿したものと、調律結果を示すデータ・シート。 そしてバロック木管の調律に必須のチューナー。 ●平均律に聴き慣れ親しんだ現代…
コメント:0

続きを読むread more

寝かせること22年:黒檀(エボニー)でバロック木管をつくります

楽器のつくり方 (323) 2021/1/25 バロック木管の復元にあたり適する木材を確保します。 適する木材は、硬材(ハード・ウッド)。 中でも緻密で固く精細加工に耐えるもの(材の入手は、→こちらも参照)。 一般に比重が大きな材では輪郭が明瞭で強い音が得られ、逆に小さな材では柔らかく不明瞭な音になります。 販売者の立場では…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:外側表面とボアの両方にオイリングを施します

楽器のつくり方 (322) 2021/1/8 同時並行し5本のバロック・オーボエを復元する連載ですが、前回まで、外形の仕上げ削りとサンディングを済ませていました(→こちら)。 今回は、その5本の外側の表面および内径(ボア)に対してオイリングを施しました。 左から順に:  ①デンナー J.Denner モデル (カステ…
コメント:0

続きを読むread more

謹賀新年:コロナ禍にあっても出来る方法でやってまいります

本年の干支は「丑」。 やりたくても自由気ままにできない。 1年近くそんな状況が続いています。 仕事、各種活動、支えあい生きてゆく生活、すべきことがあり、止めることはできません。 この状況下、「なすべきこと」に対し「できること」をやれば良い・・と思いがち。 「できること」の意味を「できることだけ(What)」と捉えると、…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:仕上げ削りにより表情を作り込みます

楽器のつくり方 (321) 2020/12/26 同時並行し5本のバロック・オーボエを復元する連載(前回は、→こちら)を続けます。 フォトは、内径つくりを済ませた上管および下管の組みに対し、外形の仕上げ削りを済ませた5本。 左から順に:  ①ポールハン P.Paulhahn モデル(カステロ製)  ②ポールハン P…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:外径削りに便利なテンプレートを作ってみました

楽器のつくり方 (320) 2020/12/20 複数モデルのバロック・オーボエにつき5本同時並行して復元する連載を続けましょう。 前回、外径(外形)の荒削りまで進みました(→こちら)。 5本の内訳ですが:  ①ポールハン P.Paulhahn モデル(カステロ製)  ②ポールハン P.Paulhahn モデル(カステロ…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:チャック段取りを繰り返しベル内径を加工します

楽器のつくり方 (319) 2020/12/10 2種材を用い2種モデル合計5本のオーボエを同時並行で復元する(→こちら)連載を続けましょう。 フォトは、寄木つくりによる上管と下管の外形の荒削りとベルの階段状の内径掘りまでを済ませた5本のオーボエの様子。 ※本ブログでは、2005年から15年間にわたり楽器つくりの各工程…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:寄木パーツの内径つくりを繰り返します

楽器のつくり方 (318) 2020/11/29 異種の硬材を用いて並行して複数モデルのバロック・オーボエを復元する連載を進めます(→こちら)。 ●寄木つくり フォトは、5本分のバロック・オーボエを寄木つくり(→こちら)方式による各パーツを並べたもの。 復元しているのは、ポールハン P.Paulhahn モデル(左4本…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:2種の材を用いて並行してつくります(その2)

楽器のつくり方 (317) 2020/11/20 楽器博物館に所蔵される、あるいは個人が所有するオリジナル楽器の復元製作をしております。 ●計測図面のほかに製作図面が必要 復元のためには、オリジナル楽器の外形寸法や内径値の計測データを記載した計測図面が必要で、市販の計測図面を入手したり、自分で計測して図面に起こします(…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:いろいろな黄楊材を用いてつくりましょう(その2)

楽器のつくり方 (316) 2020/11/10 バロック木管に使われる材ですが、代表格は欧州黄楊(→こちらも参照)。 魅力的な材で、いわゆる「木の音」がします。 欧州黄楊には、フランス産、英国産、トルコ産の3種があり、それらの特徴は少しの違いがあるものの、いずれも目が詰まった材。 微細加工に耐えバロック木管に施されている細…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:不思議にも直立します(その4)

楽器のつくり方 (315) 2020/10/31 オーボエ・ダカッチャの復元つくりの連載も終わりに近づきました。 復元してきましたのは、ヴァイゲル I.T. Weigel モデル(→こちらも参照)。 曲がった管の形状が特徴のダカッチャ。 演奏にはどうやって構えるのか不思議な楽器。 演奏以前に、どうやって管を立てるのか?…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:長いキーを曲げて取り付けます

楽器のつくり方 (314) 2020/10/15 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載です。 自分で決めた音孔の位置と大きにより調律ができることを確認し(→こちら)、残る工程としては、キーをつくってと取り付け、本体管(上管と下管)に黒革を巻くことでした。 フォトにように洋白製のキーを取り付けました。 巻いた黒革とのコントラス…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:適合ボーカル/リードを見つけ調律を終えました

楽器のつくり方 (313) 2020/10/10 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めます。 フォトは、3分割構成としたダカッチャの上管、下管、ベル。 組み立てると1m近くあるカーブ状となり、フォト撮影(→こちら)では、詳細まで見えません。 ●復元の進展状況 4工程を終えました: (1)キー台つくりとキー…
コメント:0

続きを読むread more

仲間がいることはとても楽しい

楽しいことは何かと聴かれたなら、「仲間がいること」と答えるでしょう。 「仲」という字は、「人」の「中」。 ひととひとの「間」にたって取りつぐこと。 わたしは、どのようなひとでも、初めてお目にかかる方であっても、お会いして瞬時にお話しできる特異技を持ち合わせています。 これまで実に多くの方とお会いすることができ、その中に…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・ファゴット:装飾性の高いデンナー J.C.Denner モデルを復元してみましょう

楽器のつくり方(312) 2020/9/19 わたしの専門は電気通信工学。 国連の専門組織で国際標準化活動に従事していたこともあり欧州各地を巡ることもしばしばで、楽器博物館もよく訪れました。 フォト右下の図書のタイトルは、「オーボエとファゴット」"Oboe & Fagott" (→文献集)。 裏表紙のメモ書きによるとミュンヘ…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:不思議な形にテナー・オーボエを曲げました

楽器のつくり方 (311) 2020/9/14 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めましょう。 独特の不思議な形状をしたダカッチャつくりには、まっすぐのテナー・オーボエをを曲げる(→こちらも参照)ための工夫をはじめ、さまざまな工夫が必要です。 ●3分割の構成 フォト手前は、先に復元していたデンナー J.C.Den…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:バナナ似の8角形に仕上げてみましょう

楽器のつくり方 (310) 2020/9/9 オーボエ・ダカッチャの復元つくりの連載をさらに進めます。 さきに、木管の内径穴あけとリーミングを終えたあと、台形の輪切りにし、交互にひっくり返して順につなぐ工程を紹介しました(→こちら)。 ●8角形の断面 ダカッチャは、とても不思議な形状を持ちます。 ①管が曲がり、②大きな…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:輪切りパーツをつなぎ合わせ管を曲げます

楽器のつくり方 (309) 2020/9/3 オーボエ・ダカッチャの復元つくり(→こちらも参照)の連載を続けます。 復元しているのは、ヴァイゲル Weigel モデル。 博物館の公表値は、全長850mm。 ここで、全長とは管の中心線に沿った長さと理解します。 ●実寸大コピーから求めた各部の値 分かっている全長を頼…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:テナーのベルと付け替えて音質比較をしました

楽器のつくり方 (308) 2020/8/23 スピーカ・ホーンのごとく大きなベルを持つダカッチャの復元つくり連載を続けましょう。 ダカッチャはオーボエの一種で、通常のC管(ソプラノ)オーボエより5度低いテナー・オーボエの一種。 ●まっすぐか曲がっているか テナー・オーボエ(フランスではタイユ:Taille de…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:ホーンスピーカーのようにベルの内側を滑らかにします

楽器のつくり方 (307) 2020/8/12 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載です。 フォトは、内ぐりを済ませ、一部を残すものの大略外径削りを終えた大きなベル。 ●ベルの内ぐり 大径フォースナー・ビット(→こちら)をとっ替え・引っ替え、階段状に空けた内径を均します。 旋盤チャックで結わえ、ベルの中に刃物を入…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:大きく長いベルの加工には強靭なチャックが必要です

楽器のつくり方 (306) 2020/8/7 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めましょう。 フォトは、大径で長いベルを1000RPMで回転させ加工しているさま。 旋盤で加工物を結わえる方法は2つ。 ひとつは、モーター駆動の主軸台に付けたセンターと、芯押し台に付けたセンターとで両端から圧力を加え、センター間削りを行う方…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:クラシカルにない華やかな装飾の魅力(その4)

楽器のつくり方 (305) 2020/7/29 キング・ウッド(ヴァイオレット・ウッド)でつくるロッテンブルク I.H.Rottenburgh のバロック・オーボエ(→こちら)ですが外径削りを終えました。 フォトの外側稜線に着目してください。 滑らかな直線が伸びる中、ところどころに凹凸が見えます。 これは装飾のため敢えて施し…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:ブロック材から積み木ピースのごとくベルを取り出します

楽器のつくり方 (304) 2020/7/25 カエデ材ブロックからダカッチャを復元する連載を続けます。 フォト手前は、大きく開く朝顔を持つダカッチャのベルを切り出し、旋盤加工したもの。 隣に配置したデンナー J.C.Denner のテナー・オーボエのベル(→こちら)と対比するとその大きさが分かりますね。 ●F管オーボ…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:厚い硬材ブロックに威力を発揮するバンドソー

楽器のつくり方 (303) 2020/7/20 120mm厚のカエデ材からオーボエ・ダカッチャ oboe da caccia を復元する(→こちら)連載を続けましょう。 通常のC管バロック・オーボエの長さは570mm程度。 これに対し5度低いF管のダカッチャは、長さが3/2倍あります(→こちらを参照)。 単純計算で855mm…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダカッチャ:原寸図によりカエデ材から木取ります

楽器のつくり方 (302) 2020/7/16 オーボエ・ダカッチャ復元つくりの連載を進めます。 復元するには製作図面が必要。 オリジナル楽器の計寸において曲がった管の内径測定は困難ですからX線測定がなされます。 スケール(物差し)を一緒に写り込ませることで内径寸法が読み取れます。 外径寸法のほうは、通常どおり測定は容…
コメント:0

続きを読むread more

手違い紫檀からバロック・オーボエの木取りを試みます(その2)

楽器の作り方 (301) 2020/7/12 紫檀 rosewood は魅力ある材で、木管楽器にも適しています。 世界の紫檀材の産出国は熱帯またはそれに準ずるところでしょうか。 その木目の美しさから、ブラジルのハカランダ(ジャカランダ:ブラジル産ローズウッド)はじめ、タイやミャンマーの本紫檀などは有名です。 木目の美しさに加…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダモーレ:適合リードを見つけた J.Eichentopf モデル(その4)

楽器のつくり方 (300) 2020/7/5 フォトは、入手が困難になっている貴重な2種の材(→こちら)を用いて作ったアイヒェン・トップ J.Eichentopf モデルのオーボエ・ダモーレ。 材は、上がエボニー(黒檀)の1級品。いわゆる真黒(まぐろ)と呼ばれています。 下は黄楊の中でも緻密で比重がある欧州黄楊。 いずれも磨…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:I. H. Rottenburgh オリジナル楽器の復元とは何でしょう

楽器のつくり方 (299) 2020/6/14 バイオレット・ウッド材(→こちら)を用い、ロッテンブルク IHR のバロック・オーボエ復元つくりの連載を進めましょう。 わたしは、世界の楽器博物館や個人コレクションに所蔵/所有されるオリジナル楽器をそのまま再現することを目指しています。 いわゆるオーセンティックな奏法/楽器/解…
コメント:0

続きを読むread more