オーボエ・ダモーレ:どこまでも磨きに堪える黄楊と黒檀の魅力

楽器のつくり方 (295) 2020/3/14 いまや貴重な材となってしまっているエボニー(黒檀)と欧州黄楊の2種の材を用いてオーボエ・ダモーレをつくり、吹き比べを試みる連載(→こちら)を進めましょう。 フォトは、2種の材(→こちら)が分かるように並べてみた復元途中のダモーレの各部。 手前から、上管、下管、そして後ろに立つの…
コメント:0

続きを読むread more

バセット・クラリネット:複雑なキー・メカニズムを安全に保管します(その3)

楽器のつくり方 (294) 2020/3/2 バセット・クラリネットという、とても不思議な形状をした木管楽器。 オリジナル楽器が現存せず、世界の楽器博物館や個人のコレクションにもありません。 その形状が、モーツァルト当時の演奏会プログラムに印刷されたものが唯一の手がかりらしく、それを基に世界の楽器製作家が復元を試みまし…
コメント:0

続きを読むread more

バロック木管の木材は、どこで入手できますか(その3)

楽器のつくり方 (293) 2020/2/26 キングウッドをご存知でしょうか。 ブラジル産のローズウッドの仲間で、マメ科の広葉樹(学名:Dalbergia cearensis)です。 赤紫がかった色からバイオレットウッドとも言われています。 絶滅危惧種の国際商取引に関し規制するワシントン条約にて、希少性に応じランク付けされ…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダモーレ:寄木つくりのパーツに穴あけとリーミングを施します

楽器のつくり方 (292) 2020/2/19 欧州黄楊(洋黄楊:European Boxwood) とエボニー(黒檀:Ebony)で並行し2本のダモーレをつくり、吹き比べてみる連載を続けましょう。 フォトは、寄木つくり(→こちらも参照)により、上管と下管をそれぞれ2つのパーツに分けてつくり、そのあとそれらを接着する直前の様…
コメント:0

続きを読むread more

バセット・クラリネット:支点部品をつくり立体的に収容します(その3)

楽器のつくり方 (291) 2020/2/9 先に、バセット・クラリネットの化粧箱をつくりました(→こちら)。 こんどは、さらに製作家が異なるバセット・クラリネットの化粧箱に挑戦してみます。 モデルは、クラリネット奏者のシュタドラー Anton Stadler のためにロッツ Theodore Lotz が製作したと言…
コメント:0

続きを読むread more

アルト・シャリュモー:きれいな杢を再び楽しみましょう

楽器のつくり方 (290) 2020/2/7 フォト手前は、先につくったデンナー J. C. Denner モデルのアルト・シャリュモー(→こちら)。 つくってみると、リコーダのように柔らかく吹けます。 クラリネットの前身と言われる閉管ですから同じ長さなら、開管のオーボエやトラベルソに比較して1オクターブ低い音がでます(→こ…
コメント:0

続きを読むread more

P. Paulhahn バロック・オーボエ:安定した紫檀の響きは気持ちが落ち着きます

楽器の書棚(54) 2020/2/1 紫檀に魅了され続け、また1本のバロック・オーボエをつくりました。 つくったのは、ポールハン P. Paulhahn モデル(→こちら)。 これがまたきわめて安定した再現性を有します。 1730頃の製作家のPaulhahanについては、多くは分からないようです。 ただ、故シェフト…
コメント:0

続きを読むread more

バセット・クラリネット:不思議にも直立します(その3)

楽器のつくり方 (289) 2020/1/26 先につくったバセット・クラリネット立て(スタンド→こちら)を改良しました。 ●バセット・クラリネットの構造 ベルは、管の下部にて直角に(90度)折曲がり、さらにベル開口部が直角に折れ曲がって開いており、結局、開口部は180度曲って天を仰ぐ形状となっています。 そのた…
コメント:0

続きを読むread more

J. H. Eichentopf オーボエ・ダモーレ:お洒落な黄楊からきれいな音が響きます

楽器の書棚(53) 2020/1/19 アイヒェントップ J. H. Eichentopf モデルのオーボエ・ダモーレつくり、狙ったとおりの仕上がりになりました。 その狙いとは: (1)欧州黄楊(洋黄楊:European Boxwood)の1級品を20年自然乾燥させた緻密な材を用いてしっかりした音色を得る (2)象牙…
コメント:0

続きを読むread more

J. H. Eichentopf オーボエ・ダモーレ:仲良く並んだ2種材から生み出される音色はいかに

楽器のつくり方 (288) 2020/1/14 欧州黄楊材を用い象牙マウントを施しておしゃれな雰囲気に作り上げたダモーレ(→こちらを参照)が完成しました。フォト左手がそれ。 その右に、先に作った紫檀材に象牙マウントを施したダモーレ(→こちら)を並べてみました。 これらは、ともに J.H.Eichentopf モデル。 …
コメント:0

続きを読むread more

バセット・クラリネット:複雑なキー・メカニズムを安全に保管します(その2)

楽器のつくり方 (287) 2020/1/10 バセット・クラリネットを安全に保管する化粧箱が完成しました。 ●立体的な3点支持収容 ポイントは、多数の長いキーに無理な力が加わらずに楽器を支え、宙に浮かして収容すること。 そのために3点支持による適切個所を探りました。 支持箇所が決まると、支持するためのパーツ…
コメント:0

続きを読むread more

バロック木管の木材は、どこで入手できますか(その2)

楽器のつくり方 (286) 2020/1/4 フォトは、バロック木管つくりに欠かせない貴重な材です。 手前の2本の黄色の丸材は、欧州黄楊(洋黄楊)。 長さ12インチ=約300mm。 この長さの材は、入手がかなり困難になってきたでしょうか。(黄楊材については、→こちら) 後ろの黒色材は、すべてエボニー(黒檀)の1級品…
コメント:0

続きを読むread more

謹賀新年:本年もどうぞよろしくお願いいたします

令和に元号が変わって初めてのお正月。 心あらたに迎えることができました。 主に本ブログを通し、多くの方とバロック木管の楽しさを分かちあえて15年。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。  ●2019年の活動の成果 (1)オーボエ・ダモーレの適合リードの模索   ・J.Eichentopfモデル(→こちらと→こち…
コメント:0

続きを読むread more

バセット・クラリネット:支点部品をつくり立体的に収容します(その2)

楽器のつくり方 (285) 2019/12/25 楽器を安全に保管するには、保管箱に収容することが望ましい。 わたしは復元した楽器を収容するためこれまで各種の保管用化粧箱をつくってきました。その例は:  ・トラベルソ     →こちら  ・オーボエ      →こちら  ・オーボエ・ダモーレ →こちら  ・ク…
コメント:0

続きを読むread more

バセット・クラリネット:不思議にも直立します(その2)

楽器のつくり方 (284) 2019/12/4 フォトは、バセットクラリネットという珍しい木管楽器。 モーツァルトのクラリネット協奏曲の演奏には欠かせません。 その容姿、クラリネットのようであるものの、ベルの形状が全く異なり垂直ではなく水平方向に曲がったあとさらに出口が上を向きます。 このバセット・クラリネット、一…
コメント:0

続きを読むread more

大倉山記念館:復元楽器の調整・調律にも最適な響きです

楽器の調整・調律には音出しができる空間が必要です。 フォトは、横浜市港北区にある横浜市大倉山記念館の会議室のひとつ。 自宅から電動アシスト自転車で6~7分。 小高い丘の上にあり急な上り坂。 電動アシストの威力が発揮されます。 ●調整中の復元楽器 この日は、わたしが復元したバロック・オーボエ類5本の楽器の調整・調律風…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダモーレ:適合リードを見つけた J.Eichentopf モデル(その3)

楽器のつくり方 (283)2019/10/29 アイヒィェントップ J.Eichentopf のオーボエ・ダモーレの復元つくりですが、形が出来上がりました。 手指の短い方にも楽に届く工夫をしています(→こちら)。 使用した材は、欧州黄楊の1級品。 英国滞在時に購入し持ち帰ったもので、自然乾燥は21年になります。 (材の購…
コメント:0

続きを読むread more

新・福岡古楽音楽祭2019での展示参加を見送ることにしました

2019/10/11 バロック木管図書館 woodwind 明日2019年10月12日から14日まで開催される、新・福岡古楽音楽祭2019の楽器展示部への参加を見送ることしました。 史上最大と言われる超大型台風19号の影響により予定便の欠航が決まり、また12日にはJR/私鉄の計画運休が見込まれます。 まことに残念…
コメント:2

続きを読むread more

新・福岡古楽音楽祭2019で展示します

趣味でバロック木管楽器の復元つくりをしています。 本ブログでは、復元した楽器のつくり方をはじめ、バロック木管に関する原理や歴史ほか関連情報を発信しています。 図書館の働きは、情報を収集し蓄積しそれら情報の閲覧サービスを提供すること。 同様に、本ブログでは、バロック木管に関する情報蓄積・閲覧を電子的に可能とする一冊の「電子…
コメント:0

続きを読むread more

優雅さを競う Denner と Paulhahn の紫檀製バロック・オーボエ(その2)

楽器のつくり方 (282) 2019/10/4 2種のモデルのバロック・オーボエを段取りの共通化により、作業性を高めることをねらった連載(→こちら)も終了です。 フォトは、その2種モデルで、いずれも名器です:  手前:  ポールハン P. Paulhaln モデル(8号機) ニコラウス・アルノンクール・コレクション…
コメント:0

続きを読むread more

オーボエ・ダモーレ:手指の小さな方に届くキーにしてみました

楽器のつくり方 (281) 2019/9/27 フォトは、アイヒェントップ Eichentopf のオーボエ・ダモーレ。 このモデル、先に紫檀でつくりました(→こちらや、→こちら)。 さらにつくりたくなり、こんどは欧州黄楊材に象牙マウントを施し、おしゃれな雰囲気にしてみました(おしゃれな雰囲気については、→こちらも参照)。 …
コメント:0

続きを読むread more

バス・シャリュモー:クラシカルにない華やかな装飾の魅力(その3)

楽器のつくり方 (280) 2019/9/14 バス・シャリュモーの復元の連載を続けましょう。 フォトは、外径削りを終え、サンディングのあとオイリングを施したもの。 先に復元していたバロック・クラリネット(→こちら)や、テナー・シャリュモー(→こちら)と同様に、バロック特有の装飾性がひときわ際立ちます。 復元しているのは…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:段取りの共通化により作業性が高まります

楽器のつくり方 (279) 2019/8/14 紫檀によるバロック・オーボエはとても魅力的。 装飾豊かなバロック時代の楽器、その造形や機能美と相まって材の持つ優雅さがあります。 先に、ポールハン P. Paulhahn モデルとデンナー J. Denner モデル(→こちら)のオーボエを復元していました。(→こちら) …
コメント:0

続きを読むread more

オリジナル通り欧州黄楊のトマ・ロットのトラベルソの響き

楽器の書棚 (52) 2019/7/31 英国オックスフォードは大学の街。 街全体が大学。 ロンドンから車を飛ばし、街の手前の駐車場で車を捨てて公共乗り物で。 すべての建物が大学のカレッジとかで構成され全体でユニバーシティ。 街角の風景は、こんな感じ(→こちら)。 街の北あたりに音楽学部のベート・コレクション(楽器博物館…
コメント:0

続きを読むread more

オリジナル多鍵フルート:訴えてくる何かがあります

オリジナル楽器には不思議な魅力があります。 約200年前に作られたフルートを並べてみました。 いずれもロンドン在住時にフルートショップをしばしば訪れるうち、何か訴えてくるものを感じ購入したもの。 それらは、すべてジャンク品とで言えるような汚れにまみれたボロボロ楽器。 ところが持ち帰ってレストアを施すとどうでしょう。 輝き…
コメント:0

続きを読むread more

J. Denner バロック・オーボエ:装飾性を高めたベルのふくらみ

楽器の書棚 (51) 2019/7/7 デンナー Jacob Denner のバロック・オーボエが完成しました。 バロック・オーボエが欲しいと思い入手したのは30年前。 メック社のデンナー・モデルB17(→こちら)。 このモデルの内径を測定して復元しようと思いました。 記憶が正しければ、メック社では、あるバロック・オー…
コメント:0

続きを読むread more

バス・シャリュモー:アルトの倍の長さが低い音を生み出します

楽器のつくり方 (278) 2019/6/25 バス・シャリュモーをご存知でしょうか? フォト手前は、アルト・シャリュモー(→こちら)。 全指を閉じて出る最低音がC音ですからC管。 バス・シャリュモーも、全指閉じでC音のC管ですが、丁度、1オクターブ低い。 ●クラリネットのシャリュモー音域 リコーダーのよう…
コメント:0

続きを読むread more

絵心と言えるでしょうか:木管楽器の計測も楽しいものです(その5)

クラシカル・オーボエをご存知でしょうか。 フォトのオーボエは、名器と言えるドレスデンの製作家グレンザー Heinrich Grenser による7鍵のオリジナル楽器。 製作年は1810年ころでしょうか。 ●現存するバロックとクラシカル木管 バロック・オーボエ(1640-1760年)のオリジナル楽器の現存数は、ヘインズ著…
コメント:0

続きを読むread more

バロック・オーボエ:楽器に合わせて化粧箱をつくります

楽器のつくり方 (277) 2019/5/17 バロック木管楽器の復元を終えるとこんどはそれを化粧箱に入れたくなります。 わたしがつくる化粧箱は、いわゆるキャリングケースではなく保管箱です。 バロック木管の愛好家/演奏家は、1本の木管を入手したあとには、2本目、3本目がほしくなるみたい。 気が付いたら5本とか10本にも…
コメント:0

続きを読むread more

古楽フェスティバル<山梨>2019:復元楽器を展示する狙い

古楽フェスティバル<山梨>の楽器展示会へ出展参加し、大いに楽しむことができました。 第32回国際古楽コンクール<山梨>は、2019年4月26日~28日甲府で開催され、国内外からのエントリーのもと予選と本選がありました。 コンクールには、2年ごとに「声楽/旋律楽器部門」が開催され、合わせて旋律楽器の展示…
コメント:0

続きを読むread more